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テレ朝報道番組が「反政府・与党」という幻想……

テレビ朝日へのBPO勧告 2004,6,4

テレビ朝日に「ニュースステーション」という番組があった。よく自由民主党とケンカをしていたので、「反自民」(当時の反与党)というイメージをもつ人は多く、それは現在の「報道ステーション」にも受け継がれている。

しかし、それは正しい見定めだろうか。

2004年6月4日、BRC(放送と人権等権利に関する委員会)はテレビ朝日の「たけしのTVタックル」で名誉を傷つけられたとして、自由民主党の藤井孝男元運輸相(現・たちあがれ日本参議院代表)が権利侵害を申し立てていた問題で、申し立てを認めて同局に対して社内体制の整備と正確な放送に努めるよう勧告した。

BRCが公人に対する権利侵害を認めたのは初めてという。

問題となったのは03年9月15日、自由民主党総裁選に立候補していた藤井元運輸相が、拉致問題を質問した野党議員に不規則発言ややじを飛ばしているような映像が放送されたが、実際に本人は不在で不規則発言の事実はなく、別の場面でのやじシーンを使ったというもの。

同局は、藤井元運輸相の抗議に対し、10月6日放送分の「TVタックル」などで謝罪放送をしたほか、幹部7人の減俸、けん責などの処分を行っていたが、BRCは、「名誉回復措置が取られたとしても、原因を究明し、視聴者に対する説明責任と、同じ誤りを繰り返さないための社内体制の整備が必要」として勧告したとしている。

どんな場面であろうが野次は好ましくない、という突っ込みはここでは措こう。

たとえそうであったからといって、異なる場面でそれを使う今回のテレビ朝日のやり方が免罪されるわけではあるまい。

為政者・与党を厳しくチェックすることはマスメディアにとって求められることだが、だからといって、与党に対してはどんな中傷や揶揄をしても構わないということにはならない。

「ニュースステーション」にもそうした傾向があったが、「反自民」の建前なら多少の虚偽や誇張は構わないというおごりというより体質のようなものがテレビ朝日という局にはあるのではないか。

かつて、テレビ朝日は非自民連立政権を作れと偏向放送を推進したとされる「椿発言問題」があった。

その後も、選挙のたびに民主党偏重の放送を臆面もなく行ってきた。

その結果、民主党政権に対する国民の幻想が、1回やらせてみよう、などという無責任な「政権交代」につながり、現在の同政権の迷走があるのではないだろうか。
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