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安西マリア、心筋梗塞予断を許さないJCS300?回復の可能性は…… [芸能]

安西マリアの記事が、ここ数日で多数見られます。心筋梗塞で一時は心肺停止、一部報道では「脳死状態」という“誤報”もありましたが、今は意識障害レベルがJCS300(深昏睡)、つまり意識がなく予断を許さないものの、目を開くこともあり自力呼吸を行っていると報じられています。

トレンドブログ御用達のSo-netブログでは、アクセスランキングの上位に、安西マリアの記事がずらっと並んでいますが、まあだいたい似たようなことが書かれていますね。キーワードは「病気」「危篤」「うつ」「離婚」「息子」「写真集」など……。

横並びが嫌いな(笑)私は、それらのキーワードに負けてしまうかもしれませんが、別のキーワード「JCS300」も交えて記事を書きます。

まずは、どこにも書いてあるプロフィールから。

安西マリアは1973年に『涙の太陽』のヒットで、アグネス・チャン、浅田美代子、あべ静江、桜田淳子らとともに日本レコード大賞新人賞受賞。同年大衆賞を受賞した麻丘めぐみとともに、「あ」のつく歌手の当たり年と言われました。

涙の太陽.jpg

結婚、そして離婚するマネージャーとの「仕事すっぽかし、逃避行」も話題に。

のちの裁判で、それは事務所社長の強要や暴行などが原因であった(社長は逮捕)ことが明らかになり、あわせて芸能界と闇社会の関わりや、マスコミに出てこない裏取引を明らかにしたことで、芸能界からフェードアウトしたかのように見えましたが、完全引退したわけではなく最近も写真集を出したばかり。

ついこの間も、週刊誌で60歳とは思えないヘアヌードを公開していました。

そして突然の危篤報道です。

急性心筋梗塞は、原因に喫煙、飲酒、ストレスなどがあるといわれていますが、「こうすればならない」というものがわからない以上、他人ごとではありません。

JCS300は脳死ではない!


今回の報道ですが、たとえば『スポニチアネックス』(3月8日(土)6時5分配信)は2日前、亡くなったと同じ表現で報じました。

「安西マリア 脳死状態 延命措置取らず」

心筋梗塞。心臓ならともかくどうして脳がやられるのかというと、心臓の異常で血液が送られず、脳に酸素が行き届かないため脳細胞が死にますが、いったん死んだ脳細胞は原状再生しないからです(全く再生しないという説には異論あり)。

この報道では、脳はもうアウト。あとは心臓が止まるのを待つばかり、という書き方です。

ところが、その半日後、各メディアは、所属事務所が「自力で呼吸し生命は維持されているが、予断を許さない状況であると明かした」と報じました。

ということは、「脳死状態」ではなかったわけです。

脳死というのは、文字通り脳が死んでいる状態です。

しかし、自力呼吸しているということは、脳幹が生きているわけですから、脳死とは違います

佳那晃子のときにも「脳死状態」と表現して、「脳死」という言葉の使い方が問題になったばかりです。

『スポニチアネックス』はそこから何も学ばず、同じことを繰り返しています。不見識なメディアです。

また、例によってネット掲示板では、「無理して生かさなくてもいい」「ご冥福を」という無知で残酷な落書きが一部ですがあります。

どういう動機や意図かわかりませんが、そんなことを書きたくなるのは、心が病んでいるのだろうと思います。パソコンから離れて、人と酒を飲むとか、趣味に没頭するとか、別のところで発散することをお勧めします。

私はそういう人間にはかなり不寛容です。

予断を許さないということは、これから事態が急変することもあり得るのでしょうが、少なくとも今の時点で言えることは、自力呼吸ができているなら医療で「生かされている」わけでもないし、脳幹が生きていれば回復する可能性もあります(ただし風邪が治るように自然的経過で必ず治るというものではない)。

自力で呼吸し生命は維持されているが、意識がない(外部刺激に反応しない)状態というのは、JCS(ジャパン・コーマ・スケール)という意識評価で最悪の状態、JCS300(深昏睡)で担ぎ込まれたのだと思われます。

JCS300で3週間覚醒がない。私は医療従事者ではありませんが、いかに深刻であるかはわかります。ただし、それは脳死とは違うということです。

ちなみに、私の長男も3年前の夏、火災による一酸化炭素中毒でJCS300でした。

診断書.png

つまり安西マリアと同じ状態でした。

それはすなわち植物症ですから、いったんは要介護5、一級身障者の診断書も出ましたが、

1級身障者診断書.png

今はなんとかふつうの生活に復帰しています。

名称未設定 1.png

マスコミを通してしか情報がないので詳しいことはわかりませんが、そのような経験もありますから、安西マリアの回復を願わずにはおれません。

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