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ピンク・レディー、モンスター凋落の真相が今明らかに!? [芸能]

ピンク・レディー、モンスター凋落の真相が今明らかに!?

ピンク・レディー。歌謡史に名を残す超モンスターです。レコードの生涯セールスは第1位。1978年には歌謡界の大賞を独占。ところがその年の暮れに、先ごろ今年の出場者が発表された『紅白歌合戦』を辞退して裏番組で対抗して惨敗。2年半後に解散しました。

今週号の『アサヒ芸能』(12.12特大号)は、先週に続いて『日本レコード大賞炎の四番勝負』の短期連載記事が出ています。今回は77年、78年にレコード大賞を競った沢田研二とピンク・レディーの対決です。

アサヒ芸能・レコ大2.png

1977年の第19回日本レコード大賞は、ピンク・レディーの『ウォンテッド(指名手配)』(大衆賞受賞)と同点投票から、最終的に沢田研二の『勝手にしやがれ』が大賞受賞。

沢田研二は、大接戦であったことや当時のピンク・レディーの勢いに脅威を感じていたことなどから、スタッフには「バカヤロー、喜んでないで来年の連覇を考えろ!」と叱咤するものの、翌1978年の第20回日本レコード大賞は、ピンク・レディーの『UFO』が沢田研二の『LOVE(抱きしめたい)』(最優秀歌唱賞受賞)を抑えてレコード大賞を取った経緯が記事になっています。

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ピンク・レディーはこの78年、『サウスポー』で第9回日本歌謡大賞も受賞、ブロマイド年間売上も第1位になるなど、この時点で芸能界のトップに踊り出ました。

サウスポー.jpg

ちなみに、レコード時代の生涯セールスでも、ピンク・レディーは森進一や山口百恵などを抑えて第1位です。

ところが、その2年後の80年秋に、ピンク・レディーは人気凋落で解散宣言しているのですから、芸能界の新陳代謝のはやさには驚くばかりです。

同誌には、翌79年の三大球場(西宮、西武、名古屋)コンサートの入りは「人気下降が明らか」で、翌々81年3月の空席の目立つ後楽園球場における引退コンサートの後、『スター誕生!』以来の彼女たちの“育ての親”である阿久悠氏が、解散は「1年……遅かったね」と述べたと書かれています。

同誌によれば、レコード大賞を取った翌年の三大球場コンサートを、「フィナーレにしても良かったかもしれない」(所属事務所社長だった貫泰夫氏)と書かれているのですが、いくら何でも頂点に立った翌年に「フィナーレ」を考えなければならない急激な落ち込みは誰が想像できたでしょう。

同誌はその理由について、直接言及こそしていませんが、ピンク・レディーがその年の紅白歌合戦を辞退し、日本テレビの裏番組で対抗。惨敗したことを暗に示唆しています。

貫泰夫氏の計画では、1年目に新人賞、2年目に大衆賞、3年目にレコード大賞、そして紅白をぶっ飛ばせ!という計画があって、大賞受賞までは予定通りだったのですが、順調すぎたために、紅白に完敗したことが彼女たちのタレント生命に大きな影響を与えたのかもしれません。

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私の認識では、ピンク・レディー凋落は、アメリカ進出がうまくいかず、かつターゲットを子供から大人へ路線変更したことがうまくいかなかったからだと思っていました。

もちろん、78年までの勢いからすればそれもいえなくもないのですが、実はアメリカでの仕事自体はそれほど悪い成績だったわけではなく、やはり大きな躓きは78年暮れの惨敗だったのかもしれません。

初めての挫折が致命傷に……。

歌謡界の超モンスターの栄華も、実は止まったら終わりの自転車操業的なものだったのかもしれません。

いやあ、芸能界というのは怖い世界だなあ……と思いましたが、考えてみると、一般社会でも似たようなことってあるかもしれませんね。

私が昔、お世話になっていた某上場会社で、いわゆるエリートが、ちょっとした仕事の失敗で突然蒸発(職場放棄)してしまうケースがたまにあると聞いたことがあります。

それまで失敗したことがないのと、「なあんだ、すごいと思っていたのに……」と周囲の自分に対する目が急に変わってしまうことなどで、どうしていいかわからなくなってしまうらしいのです。

ですから、現在の地位や名誉を自慢している御仁の中にも、実は自転車操業人生のさなかという人もいるかもしれませんね。

危うい、はかない話です。

そういうものからとっくにドロップアウトした者としては、「かわいそうに、そんなに頑張ったって死ぬときゃ自分の亡骸だけで墓場には何ももっていけねーだろ」と思うのですが、もちろんそんなことは思うだけで口には出しません。若い頃はズケズケ言ってましたが(笑)

アサヒ芸能 2013年 12/12号 [雑誌]

アサヒ芸能 2013年 12/12号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/12/03
  • メディア: 雑誌


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