SSブログ

多摩川七福神パワースポット巡り【2025年新春】 [大田区散歩]

多摩川七福神パワースポット巡り【2025年新春】

多摩川七福神パワースポット巡り(大田区)は、今年も区外の方々も参加して盛況です。東急多摩川線武蔵新田駅→新田神社→頓兵衛地蔵→矢口中稲荷神社→氷川神社→延命寺→東八幡神社→十寄神社→新田神社という散策コースです。

昨日、「羽田七福稲荷めぐり」をご紹介しましたが、あれは7つの稲荷神社と、ひとつの弁天神社を巡る散策コースでした。

今回の「多摩川七福神パワースポット巡り」は、正真正銘の7福神巡りです。

恵比寿(えびす): 商売繁盛と豊漁の神。
大黒天(だいこくてん): 富と繁栄の神。
毘沙門天(びしゃもんてん): 戦勝と財宝の神。
弁財天(べんざいてん): 音楽、学問、芸術の神。
福禄寿(ふくろくじゅ): 幸福、長寿、財の神。
寿老人(じゅろうじん): 長寿の神。
布袋(ほてい): 幸運と満足の神。

東京大田区といえば23区、というより東京都の最南端です。神奈川県とは多摩川を境にしています。

北部の田園調布といえば、今更解説の必要もない国内では横綱級の高級住宅街です。

一方、南部の羽田は空港(東京国際空港)があり、以前の勢いはありませんが、京浜工業地帯の中核です。

その点、真ん中よりやや北部にある下丸子、矢口は、これといった話題もなくいささか埋没気味。

ということで、下丸子、矢口にある寺院や神社には七福神が置かれ、新年の7日間と毎月第一日曜日に「多摩川七福神パワースポット巡り」と銘打った、区内外の方々に参加してもらう「まちおこし」企画が行われることになりました。

「まちおこし」というのは私が勝手に論評したわけではありません。

区の公式サイト(矢口出張所)で、はっきりと「まちおこし」という言葉を使っています。

さっそく七福神めぐり


多摩川七福神パワースポット巡りの「モデルコース」は、まず東急多摩川線武蔵新田駅近くの新田神社をスタートとし、そこから下丸子の頓兵衛地蔵(とんべえじぞう)へ。そして、矢口中稲荷神社から氷川神社、延命寺、東八幡神社、十寄神社(じゅつきじんじゃ)と廻って新田神社に帰ってきます。

いっぺんにご紹介するので、1ヶ所あたりの画像は少なめですがご容赦を。

新田神社(恵比寿)


多摩川七福神パワースポット巡りのスタートです。ここは以前、新田義興をご紹介したときに触れました。新田義興の「無念の霊」を鎮めるために作った神社です。神輿庫の中に恵比寿様を祀っています。

新田神社鳥居

頓兵衛地蔵(布袋)


新田義興を謀殺したとされる頓兵衛が、前非を悔いて作った地蔵といわれます。ところが新田義興の祟りから地蔵の顔が溶け、この地蔵は“とろけ地蔵”とも言われることになったといいます。

頓兵衛地蔵尊堂

矢口中稲荷神社(福禄寿)


東急多摩川線武蔵新田駅の蒲田方面ホームの裏側にあります。高校時代は武蔵新田から通ったので、この神社は知っていましたが、名前は今回知りました。鳥居とお堂はありますが小さな神社です。

矢口中稲荷神社社殿

氷川神社(大黒天)


武蔵新田から多摩川方面に5分ほど歩いたところにあります。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られています。他の神社にあるような塀もなく敷地は公園のように見えます。

氷川神社社殿

延命寺(寿老人)


多摩川七福神が置かれている唯一の寺院(浄土宗)です。氷川神社からさらに多摩川に向かって南下します。寿老人は本殿右手のお堂に鎮座しています。

延命寺

東八幡神社(弁財天)


応神天皇を祀っています。今回の7箇所のうち、もっとも多摩川に近いところにあります。矢口渡という、多摩川の渡し船は最終的にこの場所になったといわれ、矢口の渡の碑もあります。

東八幡神社社殿

十寄神社(毘沙門天)


東八幡神社からまた武蔵新田駅前商店街に北上したところにあります。神社としての規模はそれほど大きくありませんが、戦死した義興の家臣10人を祀っている重要な神社です。ここから新田神社に戻りますが、大田区観光協会のサイトによると、江戸時代には十寄神社を参詣して次に新田神社を参詣すると願いごとが叶うといわれたそうです。

十寄神社鳥居

また、巡回コースには含まれていませんが、新田義興の3人の家臣が祀られている妙蓮塚三体地蔵というのも下丸子にはあります。

「パワースポット」と名付けた理由



ということで、要するに、新田義興の無念の霊が発端となったことで「パワースポット」と名付けたわけです。

その歴史的背景を考えると、「初詣の七福神巡り」にそぐわない、と感じる人もいるかもしれませんね。

しかし、七福神巡り自体は日本各地で縁起物として行われており、それぞれの神社や寺院が持つ独自の歴史や信仰が尊重される行事です。

「多摩川七福神パワースポット巡り」にも、地域の歴史や文化を体感しつつ、七福神にお参りするという意味合いが込められているので、そこにどのような意図で参加するかは巡礼者の価値観による部分が大きいと思います。

また、七福神の信仰は主に福徳や幸運を祈るものであり、過去の出来事の悲劇性とは直接結びつかないケースが多いです。そのため、巡礼者にとっては、新田義興の歴史を知りつつ、七福神信仰の意義に重きを置いて訪れることができるのではないでしょうか。

お近くの方、関心のある方は、この季節に足を運ばれてはいかがでしょうか。

※「あけましておめでとうございます」のやりとりの重複になってしまうので、3日までコメントはお休みとさせていただきます。

AF-1 福袋七福神あられ(巾着入)
AF-1 福袋七福神あられ(巾着入)

nice!(123) 
共通テーマ:学問

nice! 123

Facebook コメント