羽田七福いなりめぐり、2025/1/1~1/3 【七福神めぐり2025】 [大田区散歩]
東京23区の南東端、大田区の羽田では、今年も元旦から3日まで「新春初詣 羽田七福いなりめぐり」が行われています。例年どおり3日間の開催になるそうです。以前もご紹介しましたが、改めてご紹介いたします。ご利益の異なる神社へ初詣のハシゴです。
七福神(しちふくじん)というのは、日本の民間信仰に登場する七柱の福の神々で、それぞれの神が異なる幸運や徳を象徴しています。
日本の神道や仏教は、七福神信仰と融合して、神社やお寺に七福神が置かれることになりました。
現代では、ひとつの自治体内の神社やお寺7箇所に、7つの神々を一柱ずつ祀り、その七福神を巡る散策コースをまちおこしの一つとして捉えています。
さて、東京大田区羽田には、7つの稲荷信仰神社と、1つの弁財天神社をコースとした、「羽田七福いなりめぐり」という、変わった「7福神」散策コース(初詣コース)があります。
何が変わっているかというと、羽田の「7福神」とは、7つの神社仏閣に布袋とか恵比寿とか大黒天などの七福神があるわけではなく、文字通り7つの神社に祀られる「神」を巡るコースです。
その7つの神社をめぐることで、それぞれのご利益(家内安全とか学業成就とか)をお祈願できるというわけです。この時期なら、初詣のハシゴというわけです。
ですから、今回の羽田七福いなりは、神社の本殿参拝巡りです。
そして、1箇所を除くと赤い鳥居の神社が続きます。
赤い鳥居といえば、稲荷信仰の神社です。
大田区には、穴守稲荷という大きな稲荷神社があるのですが、そこがゴールです。
お正月の1月1日~3日は各神社で御朱印を受け付けています。
羽田を散策しながら神社巡り
羽田七福いなりは、神社7社を順番にまわります。
一般的なコースでは、京急羽田空港線の糀谷駅を、東京都道311号環状八号線側に下車するところから始まります。
東官守稲荷神社(身体安全)
先ほど書いたように、萩中という町にある萩中神社内にあります。萩中神社の拝殿の正面左側に、遊具と稲荷信仰特有の赤い鳥居が並び、その横に本殿があります。
妙法稲荷神社(招福厄除)
本羽田という、羽田よりも多摩川よりの町にあります。東官守稲荷神社と、この妙法稲荷神社は、敷地の中に遊具が置かれていました。
重幸稲荷神社(開運長寿)
やはり本羽田という町にあります。穴守稲荷神社の公式サイトによると、昔は大野上田という町名で田畑があり、その守護と五穀豊穣を祈って建てられたそうです。そういえば最寄りのバス停は「羽田上田」といいます。
高山稲荷神社(学業成就)
東官守稲荷神社同様、こちらも他社(中村天祖神社)の中にあります。もともと飛騨高山から来た大工によって建てられたので、高山という名前がついたそうです。
鴎稲荷神社(開運招福)
「かもめいなりじんじゃ」と読みます。細い道を入った住宅群にあります。漁師の祈願で、かもめが飛来し大漁になったそうです。漁業の町・羽田らしいエピソードです。
玉川弁財天(金運長寿)
東京湾と海老取川に進む多摩川の最下流にあります。空港の敷地内にあったものが、連合軍の強制立退命令により現在地に移ったそうです。ここは唯一、鳥居が白です。つまり稲荷信仰ではありません。
玉川弁財天のすぐ近くには弁天橋があり、その向こうには、旧羽田空港の駐車場にあった大鳥居が移設されています。
白魚稲荷神社(無病息災)
ここも鴎稲荷神社同様、住宅群の細い路地を入ったところにあります。多摩川の砂利砂採取業者の信仰を受けたそうです。
そして、コースのゴールはやはりここです。
穴守稲荷神社
これまで巡った神社は小さいところが多かったのですが、穴守稲荷神社はさすがに立派です。
私は神道のことは詳しくありませんが、そんな私でも、七福神めぐりをしていると、人間の心のありようのようなものをゆっくり考えてみたいという気持ちにさせられます。
信仰に関係なく、こうした時間を作るとなんとなくいい気分ですよ。
初詣のハシゴをされたことはありますか。
※「あけましておめでとうございます」のやりとりの重複になってしまうので、3日までコメントはお休みとさせていただきます。
東京 羽田七福いなりめぐり 御朱印帳
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