エンジン一代:山岡孫吉伝(小島直記著、ダイヤモンド社) [文学]

エンジン一代:山岡孫吉伝(小島直記著、ダイヤモンド社)は、ヤンマーの創業者である山岡孫吉の生き様と功績についてまとめた書籍です。日本市場独自の3馬力エンジンを開発しました。CMソングでお馴染みのヤン坊、マー坊は、今や9代目だそうです。(文中敬称略)
今日も、国会図書館所蔵の書籍からです。
山岡孫吉(やまおか まごきち、1888年(明治21年)3月22日 - 1962年(昭和37年)3月8日)は、世界初の小型ディーゼルエンジンを開発したヤンマー(現・ヤンマーホールディングス)創業者です。
「やまおか」で「ヤンマー」という命名は、まさに山岡さんの愛称という感じでいいですね。
単純な外国の後追いはしない
私は日本には食に関する情報を得ることができる施設がたくさんあり、教育環境が非常に充実していることに驚きました????。特に興味深かったのはヤンマー米博物館で、そこで日本の米作りの文化や最新の技術について学ぶことができました????。 pic.twitter.com/PlMZKLKQGh
— Катя Козленко????????? (@katureee) January 14, 2025
山岡孫吉は、滋賀県近江八幡市に生まれました。
彼は農家の子供として育ち、若い頃から機械や技術に興味を持っていました。
学歴は小学校卒業でしたが、独学で技術を学び、当時の日本では珍しい内燃機関に強い関心を抱いていました。
孫吉は若い頃、大阪での紡績業や工業機械の修理に携わりながら、機械の重要性を痛感しました。
特に、日本の農業や漁業における労働負担を軽減する技術の必要性を感じていました。
1912年(明治45年)、独立して「山岡発動機工作所」を大阪で創業。
これが後のヤンマー株式会社の基盤となりました。
しかし、その後、事業は順調とは行かず、山岡はいったん骨休みにヨーロッパ旅行に出かけました。
その際、ドイツの見本市会場で、ディーゼルエンジンを目にします。
当時、日本でもディーゼルエンジンはないわけではなかったのですが、船舶用であり、農業や中小型漁船用はありませんでした。
しかも、ドイツなど外国では5馬力のディーゼルエンジン開発のみで、2馬力、3馬力はどこの国も作っていないことを知り、日本初、そして日本独自の3馬力エンジンを開発したのです。
それが、1933年(昭和8年)に世界初の商業用小型ディーゼルエンジン「HB型ディーゼルエンジン」です。
このエンジンは軽量・コンパクトで高い燃費性能を持ち、従来の内燃機関と比べて画期的な性能を誇りました。
この発明により、農業用機械や漁船のエンジンとして広く普及し、農村部や漁村の労働環境を大きく改善しました。
1930年代から1940年代にかけて、ディーゼルエンジンの生産を拡大し、ヤンマーは日本国内での地位を確立しました。
第二次世界大戦後、農業機械や産業機械を中心とした事業展開を進め、海外市場にも進出しました。
たんなる外国のn番煎じではなく、日本の国情や市場に合うものをつくるという発想が当たりました。
単純な外国の後追いでは、先行している外国にはかなわないですからね。
山岡孫吉は、「人の役に立つことをする」という理念を掲げ、単なる利益追求ではなく、社会に貢献する企業であることを目指しました。
この理念は「ヤンマー精神」として現在も企業文化に息づいています。
これも成功者の方程式、社会発展に貢献するですね。
環境問題にも先見の明を持ち、燃料効率の良いエンジンの開発を通じて地球環境保護に寄与することを目指しました。
山岡孫吉は1962年(昭和37年)、74歳で亡くなりましたが、ヤンマーは現在も世界的なエンジンメーカーとして成長を続けています。
「人々の暮らしを豊かにする技術を提供する」という使命感は、企業活動や製品開発の基本理念として継承されています。
滋賀県近江八幡には記念展示館があり、その功績を後世に伝えています。
山岡孫吉は、機械工業の発展を通じて日本の近代化と人々の生活向上に大きく貢献した人物として、現在も尊敬されています。
時の移ろいで変化したキャラクター
え…っヤン坊とマー坊ぉぉぉ
— すみっ子さん (@12necon_k) January 3, 2025
久しぶりに実家でカレンダーを見たら衝撃的なモデチェンをしておった??
世代の人は絶対歌えるヤン坊マー坊天気予報ね。 pic.twitter.com/IEIJ14Wvaj
というわけで、現在のヤン坊、マー坊は9代目だそうですが、私の知ってる頃とだいぶ変わってしまいました。
私の子供の頃は、1968年版の頃かな。
ヤンマーの家庭向け製品は、家庭菜園向けの小型耕運機や、ガスヒートポンプエアコン、家庭用コジェネレーションシステムなどがあります。
その多くが省エネルギーや環境負荷軽減を意識した設計になっている点が特徴です。
ヤン坊、マー坊は全国区だと思っていましたが、Xのポストを見ると、そうともいいきれないようです。
ご存知……ですよね。ヤン坊マー坊天気予報。

エンジン一代―山岡孫吉伝 (1980年)
2025-01-16 22:00
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コメント(18)
ヤン坊マー坊の変り様に驚きました(^-^;
ネットで確かめ、私の知っているキャラは昭和43年(1968)頃ですね。
by ロコときどきキナコ (2025-01-16 22:25)
日本はすべからくスモール文化ですな。
by おっつぁん (2025-01-16 23:33)
今のキャラクターは未来の人みたいなデザインなんですね!
知らなかった
by mau (2025-01-17 00:53)
しばらく見ないうちにハイカラな髪型になってる!
by pn (2025-01-17 06:15)
東京駅八重洲にヤンマービルがあります。そこに、新キャラクターが並んでました。
by HOTCOOL (2025-01-17 06:23)
畑やる前はヤン坊マー坊は天気予報のイメージでしたが、農業をやるようになってからとても身近に感じて来ました。でもキャラクターは9代目なんですね。
家の耕運機も除雪機もヤンマーです。故障した時は迅速に来てくれるところは他にはないですね。特に今耕運機で耕したいのに・・・と思っても他では何日後だけど、ヤンマーはその日に来てくれ、助かります。農業者の苦労を知ってるからでしょうね。
by mutumin (2025-01-17 07:11)
ヤンマー。農機具ではクボタに押されています。
歳をとると煮物がいいです。
by 夏炉冬扇 (2025-01-17 07:50)
三方良しの近江商人ですね。若い頃海外の見本市を見物して回るのが
仕事だったとは言え、お気に入りの出張で興奮しっ放しでした。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2025-01-17 07:51)
おはようございます!
ヤン坊、マー坊、可愛いCMでしたね!
by Take-Zee (2025-01-17 09:20)
子供の頃は、夕方の天気予報はヤンマーでした。
歌も頭に残るメロディーで、記憶に残っています。
CMで、じいさんが「オラァ、やっぱりヤンマーがええな。」
というのも記憶にありです。
それだけ農業、漁業人口が多かった時代なんですよね。
by とし@黒猫 (2025-01-17 10:44)
Seesaa ブログへ、毎日のご訪問、ありがとうございます。
まあ、ぼちぼち、いきましょう。
by ソレイユ (2025-01-17 10:48)
単なる利益追求ではなく社会に貢献する企業ですか。
素晴らしい理念を持った企業なんですねぇ。
天気予報と言えばヤン坊マー坊天気予報でしたよね!
by まつき (2025-01-17 10:59)
天気予報のヤン坊マー坊は有名ですね。
俺の田舎の北海道では
農地が広大なので
耕うん機ではなく
アメリカ製のトラクターでした。
今もそれは変わっていないようです。
by 猫またぎ (2025-01-17 11:34)
ヤンボー、マーボウのCMは大好きでした。
「やまおか」で「ヤンマー」という命名だったのですか。
なるほどのネーミングです。
by tochimochi (2025-01-17 14:03)
>「やまおか」で「ヤンマー」という命名
存じませんでした。
ヤン坊マー坊は、もちろん存じています。(愛唱していました)
天気予報、懐かしいです。
ヤンマーの農機具、ひそかに、お世話になっています。
by kazg (2025-01-17 20:35)
みなさん、コメントありがとうございます。
> 私の知っているキャラは昭和43年(1968)頃
妻はそのあたりが馴染み深いようです。
> 日本はすべからくスモール文化
小さいほうが扱いやすいのかも。
> 今のキャラクターは未来の人みたいなデザイン
東京オリンピックのマスコットキャラクターみたいな色使いですね。
> ハイカラな髪型になってる!
あの坊ちゃん刈りが特徴的だったんですけどね
> 新キャラクターが並んでました
並ぶということは人形みたいになっているんでしょうか。
> ヤンマーはその日に来てくれ、助かります
これはユーザーならではのヤンマー評ですね。
> 農機具ではクボタに押されています
クボタは長澤まさみのCMがいいですね。
> 三方良しの近江商人ですね
まさに社会のためにもなっていますね。
> ヤン坊、マー坊、可愛いCMでした
似ていると思ったら双子の兄弟だったんですね。
> CMで、じいさんが「オラァ、やっぱりヤンマーがええな。」
> というのも記憶にありです。
そういえばありました。懐かしいです。
> まあ、ぼちぼち、いきましょう。
そうですね。
> 単なる利益追求ではなく社会に貢献する企業ですか。
成功する企業に共通した理念ですね。
> 俺の田舎の北海道では
> 農地が広大なので
> 耕うん機ではなく
> アメリカ製のトラクターでした。
やっぱり北海道はスケールが違いますね。
> なるほどのネーミングです。
山岡でなくても山田でも山口でもいけそうですよね。
> ヤンマーの農機具、ひそかに、お世話になっています。
ひそかに、ですか。
by いっぷく (2025-01-17 23:09)
大阪に本社が有るので馴染み深いです、天気予報も良く見ていましたがテレビで放映しなくなってからはキャラクターのモデルチェンジは分からなくなりましたけれど、本社の前にキャラクターの絵が描かれている時が有って「へぇ~変わったんだ…」と思っていました。
現行のキャラクターは全然印象が違いますね、双子の兄弟と言う設定は変わっていないようですが…
by アコモ (2025-01-18 05:25)
2人合わせてヤンマーだ~ ♪
君と僕とでヤンマーだ~ ♪
懐かしい... 広がる力、いいですよね*
by sasanono (2025-01-20 13:53)