「目に見えていることがすべてではない」CMから思ったこと [マスコミ]
「目に見えていることがすべてではない」というテーマで、Facebookタイムランに、タイの「泣ける感動CM」が流れてきたのでご紹介します。防犯カメラ会社のCMです。すでに多くの人に閲覧されている動画のようです。制作者の意図はわかりませんが、私が思った感想を書いてみます。
タイのCMを、Facebookのタイムランで観たのは2度目で、前回は、携帯電話のCMでした。
⇒ギブアンドテイクの意味、与えることと受け取ることの関係は?
今回は防犯カメラ会社のCMです。
タイのCMって、長くてメッセージ性があるんですね。
再生数が56万回を超えています(566,455回)から、もうご覧になっている方も多いかもしれません。
テーマは、「目に見えていることがすべてではない」という話。
「あなたが目を閉じている間、たくさんの真実が見過ごされている」貴方はこの動画で何を考えますか?
という解説が付けられています。
けだし、防犯カメラ会社らしいCMです。
バイラルトロピカルさんの投稿
商店街の書店店主とホームレスの話です。
いつも、商店街の書店の前で、ホームレスが寝起きしています。
日本の俳優で言うと、戸浦六宏似の店主は、それを迷惑がっています。
シャッターを開けると必ずいるので、水をかけたり、ホウキで叩いたりして追い払いますが、隣の女性店主には、「何もそこまでしなくても」と睨まれています。
そんなある日、匂いが気になるのでシャッターを開けると、やはりホームレスが。
「お前は何でいつもそこにいるのだ」
字幕を伏せ字にするほどの、汚い言葉をホームレスに投げつけます。
すると、次の日からホームレスが姿を見せなくなります。
「あんたがいじめるからいなくなっちゃったのよ」
もともと、自分の店前にはいないもんだから、評論家気取りで叱り飛ばす女店主。
根は善人の戸浦六宏似の店主は、その女店主の叱責で自己批判。
そして、真相を探るべく、防犯カメラの映像を見ることにしました。
そこが店主が目にした光景は……
ヤマ場は動画をご覧ください。
野村監督の言葉を思い出した
私は、メディアが感動を押し付けるものは疑うようにしていますが、前回書いたように、タイの国情も文化も全く知りません。
感動云々は別として、私のマジレス感想を書きます。
店の前にいられるのは迷惑だから、そりゃ、この店主でなくても腹が立つと思います。
ただ、この店主は、商売か家族との関係が、あまりよくないのではないでしょうか。
もし、この店主が満たされていたら、もっと穏やかにホームレスに接することが出来たかもしれません。
そしたら、ホームレスとの間に信頼関係が出来て、たとえばホームレスの社会復帰の役に立ったり、逆にこの店主が困ったときに恩返ししてもらったりしていたかもしれません。
そう考えると、なかなかこのCMは深いなあと思います。
先日、野村克也氏の記事で書いた、
⇒佐藤道郎氏の誕生日に改めて考える野村克也氏の書籍の面白さ
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
が、説得力をもってくるわけです。
人に対して感情的な言葉を発したくなった時、ちょっと立ち止まって、この動画と野村克也氏の言葉を思い出してみることにします。
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