小学校も、各地域の私立・公立ともに、今週から来週にかけて卒業式が続くようです。私が小学生だった頃から聞く話に、「小学校の卒業式に中学の制服を着せる」というのがあるんですが、今もそんな話があるのが私には理解できません。なんで小学校で中学校の服を着るんですか?
小学校の卒業式に何を着せるか。私の長男のママ友の中に、「中学の制服」という話があったというので、私には不思議で仕方がありませんでした。
学校の生徒は、冠婚葬祭の時に制服を着るのだから、卒業式という行事に、制服を着ても良いのではないかという理屈らしいのですが、それって、その中学の生徒だからこそ、その制服で列席するわけですよね。
まあたしかに、我が家も長男が小学校1年の時、ズボンだけですが、幼稚園時代の制服で法事にでたことはあります。
そういう式にふさわしい服がなかったのと、幼稚園の制服を年長で作りなおしたため、小学校に入っても着られるサイズで、そのまま捨てるのはもったいないと思ったからです。
でもそれは、退社した会社の、まだ使える備品を引き続き使うようなものですから、これから入学する(つまりまだ入学していない)学校の制服を着るのとは意味が違いますよね。
もっとも、「小学校の卒業式に中学の制服を着せる」という話は、私が小学生の頃にも聞いたことがあります。
そこで、そんな話は、ほかにもあるのかと思って、ネットで検索したら……
たーくさんありましたよ(笑)
たとえば、知恵袋では、
小学校の卒業式に中学の制服を着せる地域って……
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1424289189
北海道の小学校でそういう慣習があったそうです。
「群馬県民」の方は、保護者から苦情があって、「自由な服装」になったと書かれています。
その保護者の苦情に私は賛成です。
「
まだ中学校に入学したわけじゃないのに制服を着るのはおかしい!」
という当たり前の感覚が、なぜないのでしょうか。
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考えましたが……
昔は、普段着と余所行きの服の違いがはっきりしていて、余所行きの服を持てない家庭の子弟のために、中学の制服でという話になったのかもしれません。
でも、服が安くなり、また自由な価値観で服を着こなすようになった現在でも、そんな慣習があるというのはやはり解せません。
卒業生の全員が、同じ中学に進むわけではないでしょう。
たとえば、私立中学の制服なんか着てきたら、クラスメートによって、その学校に合格した、不合格だった、受けたかったが家庭の事情で私立に進めなかったなど、様々な思いが交錯してしまいます。
「小学校の卒業式に中学の制服を着せる」というという慣習が、もし差別化を防ぐために、ということなら、最初から卒業式も
平服にすればいいのです。
何度か書いてますが、人間なんて、
たかが猿が進化した間違いだらけの愚かな生き物の分際で、いちいちもったいつけて、ナニナニ式と人生に「区切り」を設けて仰々しくイベント化して、何様なんだと私ごときは思います。
平服で、といっても、本音と建前を使い分ける“抜け駆け”の手合いは出てくるでしょう。
そういう手合いが、浮いてしまうような社会にしたいですね。
もっとも、たとえ浮いても、やはり「いいおべべ」がいいと頑張って着てくる強い信念があるなら、その心意気やよしで、それはそれで私は快哉を叫んでしまうかも。
でもまあ、我が国の大衆は大抵は横並びが好きなようですから、そうなったら事前にコソコソ示し合わせるのでしょうね。
それで、付き合いの悪い保護者の子弟が浮いてしまうと(笑)
ま、親子で相談して、これでいいという服を、余計なこと考えずに着て行ける卒業式が、全国的に行われるようになるといいですね。
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