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スラーリア便秘内服液(ロート製薬)腸を液体ミネラルで洗い出す [健康]

スラーリア便秘内服液(ロート製薬)腸を液体ミネラルで洗い出す

スラーリア便秘内服液(ロート製薬、医薬品)です。腸を液体ミネラルで洗い出すウォーターコントロール液体便秘薬として、ネットでは多くのレビューが上がっています。作用機序は、排便させる下剤と言うより便秘予防薬の面もあるので、「只今便秘中」でなくても、所持しておくとよい薬品だと思います。



尾籠な話に思えるかもしれませんが、大事な話です。

みなさんは、お通じに悩んだ経験はありますか。

私は10年前に過敏性腸症候群と診断され、不規則な生活やストレスで、胃腸の動きの連携が崩れ、その結果腸の運動が緩くなる(排便力が落ちる)ことがあると言われました。

そんな私が、普段から用意しているのが、このスラーリア便秘内服液です。

スラーリア便秘内服液

冒頭、「腸を液体ミネラルで洗い出す」と書きましたが、これは開発元のロート製薬が考えたコピーです。

これ、もしかしたら、美容系のクリニックで、自由診療で行われている腸洗浄と混同されそうですね。

もちろん、スラーリア便秘内服液は、腸洗浄と全く別のものです。

腸洗浄というのは、文字通り、肛門からろ過された温水を大腸全体に注入して洗浄する施術です。

一見、清潔になりそうでしょう?

でもそうじゃないんです。

腸洗浄は、便秘による滞留便、古い毛細血管、腸内ガス、悪玉菌などが排泄されるといわれますが、一方で善玉菌や、人間の体に必要な体液も洗い流してしまいます。

腸穿孔や腸閉塞のリスクもあり、通常の保険診療の医療機関では行っていません。

たとえば、プールに入る前に、目を洗うって、今やってないですよね。昔はやってましたけど。

あれは、目の体液を洗い流すことで、角膜や結膜を保護する成分が洗い流されてしまうこと、洗う水の不純物や細菌が負担を掛けることなどの理由から行われなくなったのです。

それと同じで、人間の免疫力の大部分を支えている腸の体液を流してしまうことは、それだけで大変なリスクがあるとともに、人の体には不純物を取り込まない作用があるため、「ろ過された温水」が負担にもなるのです。

つまり、本来人間の腸は「洗い出す」ことはできないものなのです。

では、スラーリア便秘内服液はどうやって「洗い出す」のか。

スラーリア便秘内服液

スラーリア便秘内服液と商品名はついていますが、その実体は、ほぼ硫酸マグネシウムです。

スラーリア便秘内服液には、マグネシウムイオンと硫酸イオンが一緒に溶けており、硫酸マグネシウムは、便を排出しやすくする医薬品として医療現場でも使われています。

「なんだ、下剤か」

と思われますか。

問題は、その下剤の作用機序です。

一口に下剤と言っても、その作用機序は様々です。

刺激性下剤


一般的にイメージしやすい作用機序がこれです。薬剤が腸を直接刺激してぜんどう運動を起こし、便を排出します。刺激が強いので排便効果はもっとも顕著ですが、腹痛があったり、使い続けることで慣れてしまう耐性化が起こったりするリスクがあります。

浸透圧性下剤(非刺激性下剤)


硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなど、吸収されない塩類や糖類が腸にとどまり、それらが浸透圧で体内の水分を腸に集めることで便を柔らかくし、排出しやすくします。腹痛もほとんどなく耐性もありません。

今回のスラーリア便秘内服液が、これにあたります

スラーリア便秘内服液

浣腸剤


グリセリン液を肛門から注入し、直腸の粘膜に直接刺激を与えたり、便を軟らかくしたりします。腹痛があったり、使い続けることで慣れてしまう耐性化が起こったりするリスクがあります。

座薬


炭酸水素ナトリウムなどを肛門に入れ、発生する炭酸ガスが腸を刺激します。腹痛があったり、使い続けることで慣れてしまう耐性化が起こったりするリスクがあります。

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要するにスラーリア便秘内服液とは……


ということで、冒頭の「洗い出し」の答えです。

スラーリア便秘内服液は、主成分である酸化マグネシウムが口から入り、体内で重炭酸塩となり腸では吸収されずとどまり、その浸透圧能力で水分を腸に吸い上げ、その結果水分を得た便が柔らかくなって排出されやすくなる。

すなわち、浸透圧によって便を洗い出すわけです。

腸そのものに刺激を与えず、便を軟らかくして排便に導く。←体に優しい

お腹が痛くならない。

耐性化もないから、量や期間を気にすることなく使え、便秘が重ければ、別の作用機序の下剤と併用もできます。

ただし、水分が便をやわらかくするのは時間や水分の量に依存するので、それらが充分でない場合、「効かない」と感じる人もいるかもしれません。

いずれにしても、他の下剤と違い、その本質は、腸を通した排便ではなく、硬便を防ぐことにあります。

腸が心配な方は、いかがですか。

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コメント 18

nikki

便秘になったことはありません。
by nikki (2018-04-11 00:25) 

ナベちはる

下剤にしてもいろいろあるので、自分に合ったものを使わないといけないですね。
by ナベちはる (2018-04-11 00:33) 

末尾ルコ(アルベール)

スラーリア便秘内服液(ロート製薬)腸を液体ミネラルで洗い出す・・・お通じに関してはわたしはいろいろな苦闘の歴史が(笑)。現在はだいぶましですが、過敏性大腸炎気味になっていた時期もありますし、特に中学から高校1年くらいまでは、学校で腹痛にならないか気になって仕方ありませんでした。授業中とか、「容易にトイレに走れない状況」に置かれている場合、腹具合が余計に気になるものですよね。そして気になると、何となく「痛い」ような気がしてくる。その悪循環の理屈は中学時代も分かっていたのですが、分かっていてもなかなか思い切ることができなかったです。「万一」を想像すると、居ても立ってもいられなかったですね(笑)。
「腹痛&下し」の心配は、大人になってからはほとんどなくなりました。授業中に手を挙げて、「トイレへ行きたいです!」なんて発表する心配がなくなりましたから(笑)。もちろん「腹痛&下し」は時折あるのですが、特に気にしてはおりません。逆に10代くらいまではほとんどなかった便秘が、年に何回かはありますね。やはりストレスなどが関係しているのでしょうし、食生活や睡眠時間などの乱れも関わっているのだと思います。
腹痛などに対しては10代まではいろいろ薬を試しておりました。大人になってからは便秘を含め、薬は試したことありませんでした。だからこのような薬剤についても知りませんでしたが、置き薬的に持っていると役立ちそうですね。

石橋正次が今一つ伸びなかったのは、いっぷく様のおっしゃるように、「背の低さ」が大きく影響したのでしょうね。それと一徹なキャラクターが強過ぎて、多様な役を演じることが難しかったのかもしれません。でもあのようなスター、他になかなか存在しなかったので、もっと活躍してほしかったですね。子どもの頃のテレビスタートして、もちろん森田健作や桜木健一も知っていましたが、圧倒的に石橋正次の男っぷりに惹かれていました。

>「女のみち」の勢いはすごかったと思います。

この歌はもちろん子どもの頃によく耳にしましたが、そこまで凄まじく売れていたとは知りませんでした。でもいいですよね、そんな社会。よく分からないヘアスタイルと髭のおじさんの歌が大ヒットするような社会の方が、今よりも「多様性」を感じなくもないです(笑)。


> “プロレス界の原口一博”

う~ん、まさに「言い得て妙」の世界ですね(笑)。お写真の方も見せていただきました。「カタイ」のももちろんのこと、根源に「頭の悪さ」があるのではないかと(笑)。その「頭の悪さ」というのはもちろん、お勉強や偏差値とはまったく関係ない、もっと人間の知性の根本にかかわる部分で、「頭が悪い」なあ、と。馬場とかは非常に頭のよさをいつも感じましたし、猪木はある時期まではもう「天才」と称するしかないほどの勘所の鋭さを見せつけていました。わたしの中では、藤波はヘヴィーに転向してから「普通のレスラー」に成り下がり、それでいて「猪木の後継者」を意識しての発言が増えたので、より「頭の悪さ」が目立つようになったというところです。ジュニアでやってた頃は、佐山タイガー以前の革命的レスラーだったと思うんですけどね。ヘヴィーに転向して無駄な筋肉をつけてしまって、余計に頭が悪そうに見えるようになりました。
前田の今回の藤波評も本当にお粗末でしたね(笑)。前田って、すぐに思想家などを引用したりして利口ぶる割には、発言の細かいところが出鱈目になってしまう傾向があると思います。プロレスラーの話にそうそう整合性を求めても仕方ないのでしょうが、前田の場合は「利口ぶる」ところがあまりに印象強いので、ついツッコミたくなります。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-04-11 01:49) 

ヤマカゼ

便秘とは違う話ですが、年に1回飲むバリウムがなかなか1回ではでないので翌日が凄いつらいです。
by ヤマカゼ (2018-04-11 06:30) 

pn

同僚も過敏性腸症候群らしいけど彼は下痢って言ってたな。
そいつにゃ効かないか(笑)
by pn (2018-04-11 07:48) 

Rinko

そういえばプールに入る時、目を洗わなくなってますね。
今気づきました。

by Rinko (2018-04-11 07:59) 

たじまーる

ご紹介されたものがあるのですね。
最近胃と腸が微妙な時があるので
場合によっては試してみようかなと^^;
by たじまーる (2018-04-11 09:11) 

kiki

ロートのスラーリア便秘内服液メモしました。
by kiki (2018-04-11 09:37) 

hana2018

便秘には常に悩まされっぱなしの毎日です。
運動量の少なさ、食べる量の少なさからと思い、食物繊維の多い食品を摂るよう心がけてはいるものの・・・腸の働きが鈍いとの事。
常々、腸内にたまったコールタール状の〇〇を出してスッキリしたいものと思い続けてきましたが。。
>免疫力の大部分を支えている腸の体液を流してしまうことは、それだけで大変なリスクがあるとともに、人の体には不純物を取り込まない作用があるため、「ろ過された温水」が負担にもなる
知らないところで、そのような働きがあるのですね。
あまり酷い時には、通院時に酸化マグネシウムの処方をしてもらっています。
by hana2018 (2018-04-11 10:32) 

Take-Zee

こんにちは(^-^*)/
おかげさまで、この歳まで快食、快便ですね。
by Take-Zee (2018-04-11 11:13) 

みな

自己判断ではありますが便秘か便秘気味だと思っているのでこれはありがたいですね!
薬に頼るとそれでしか出ないようになりそうだし耐性化も気になって使ってきませんでしたがこれはお試ししてみたい!!
by みな (2018-04-11 11:19) 

なかちゃん

便通に悩んだことはほとんどありません。
記憶にあるのは、蜂に刺された時に1度だけですね。
バリウムを飲んでも下剤は必要ないんです(^^;
かといって、軟便でもないからありがたいですね(^^)

by なかちゃん (2018-04-11 12:43) 

johncomeback

幸いな事に僕は便通が良好です。
↑ の方と同様にバリウム飲んでも下剤は不要です。
by johncomeback (2018-04-11 15:42) 

kou

私の場合、休日になるとなぜか便秘になるので、マグミット(錠剤)のお世話になってます。
この薬は体質に合っているようで、かなり効果があります。
by kou (2018-04-11 17:30) 

kohtyan

いい薬を紹介してくれました。
便秘というより、便が固くなって排便が困難になることが
あります。こういう時には、うってつけですね。
by kohtyan (2018-04-11 19:29) 

ミムラネェ

こんばんは
私も便秘には、あまりなった事が無かったです。
でも、歳をとってきた親たちが 運動量が減ったせいか
冬は便秘気味だったようです。
お腹が痛くならないのは良いですよね!
by ミムラネェ (2018-04-11 19:31) 

チャー

スラーリア 分かりやすい名前です
マグネシウムイオンと硫酸イオンが一緒に溶けいる ロート製薬の商品 安心して使えそうです 菊川怜さんの便秘薬CMでは 酸化マグネシウム?を強調していました 体に優しく がいいですね
by チャー (2018-04-11 19:34) 

まめ

防風通聖散で毎日快便です♪
人によって効く効かないがあるので難しいですよね。
by まめ (2018-04-13 12:30) 

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