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『証言』柳生博、市毛良枝、熊谷真実、岸部一徳、松本清張

証言タイトル

『松本清張サスペンス 証言 私の愛人ー29才、独身OL、関係5年…』(1984年7月7日、大映テレビ/テレビ朝日)を観ました。テレビ朝日で、土曜日21時に「土曜ワイド劇場」という2時間ドラマの枠がありますが、そこで放送されたもののDVD化です。松本清張の『証言』が原作です。(画像はDVDより)



松本清張の『証言』は、小林桂樹の主演による、『黒い画集あるサラリーマンの証言』(1960年、東宝)というタイトルでかつて映画化されました。

黒い画集あるサラリーマンの証言
『黒い画集あるサラリーマンの証言』より

このブログでもご紹介したことがあります。

『黒い画集あるサラリーマンの証言』松本清張原作、小林桂樹主演

私は、松本清張の原作は読んでいませんが、今回のテレビドラマ版『証言』は、登場人物の名前や基本のストーリーは同じでも、映画とは少し設定を変えています。

いちばん大きな違いは、主人公の愛人が、映画の原知佐子の場合、奔放で他の男性とも関係してしまう設定でしたが、本作の市毛良枝は、不倫の関係で報われず、しかも自分に求愛する人物(岸部一徳)までいるのに、相手(柳生博)への操を守るという“健気な女性”です。

市毛良枝が、1977年~1984年にかけて放送された、フジテレビのライオン奥様劇場「嫁姑シリーズ」で人気を博し、「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」としてブレイクしていた時なので、市毛良枝用に脚本を作ったのかな、という気がします。

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“耐える女”市毛良枝の人気


商事会社の幹部候補生と言われる石野貞一郎(柳生博)は、同じ会社の梅谷千恵子(市毛良枝)と愛人関係にありました。

柳生博

石野(柳生博)には妻(冨士眞奈美)がいて、千恵子(市毛良枝)には、出入りの印刷会社の跡取りである神尾(岸部一徳)が結婚を申し込んでいました。

市毛良枝

石野(柳生博)は、神奈川県川崎・登戸の千恵子(市毛良枝)のアパートからの帰りに、練馬の自宅の近所に住む保険セールスマンの杉山(高岡健二)に偶然会い、挨拶をしてしまいます。

その杉山(高岡健二)は、顧客が殺されたために、重要参考人として取り調べを受けます。

杉山(高岡健二)は、そのときは事件現場にいなかったと、石野との「挨拶」をアリバイに主張。

しかし、石野(柳生博)は、それを認めてしまうと、千恵子(市毛良枝)との関係もバレてしまうと思い、杉山とは会わなかったと言い張ります。

千恵子(市毛良枝)は、これ以上騒がれないよう、石野(柳生博)のために会社もやめて、登戸のマンションも引き払います。

杉山(高岡健二)の妻・みさえ(熊谷真実)と、理由もなく千恵子(市毛良枝)に自分のもとを去られた神尾(岸部一徳)は、どうしても納得がいかないという“共通の思い”をもとに、協力し合い、石野(柳生博)と千恵子(市毛良枝)の関係を突き止めます。

それでも、石野(柳生博)への思いを抱き続ける千恵子(市毛良枝)にカッとなった神尾(岸部一徳)は、思わず千恵子(市毛良枝)の首を絞めてしまいます。

そして、今度は石野(柳生博)に「千恵子殺し」の濡れ衣が着せられ、石野(柳生博)は杉山(高岡健二)と同じ苦しみを味わうことに。

神尾(岸部一徳)が自首することで釈放はされますが、結局石野(柳生博)は仕事も家庭も失います。

映画では、杉山の妻は菅井きんが演じていましたが、本作ほどは活躍していませんでした。

また、岸部一徳の設定は映画にはありませんでした。

その分だけ、映画よりもストーリーに膨らみができたように思います。

それもこれも、市毛良枝の“健気な女性”ぶりを描くためなんでしょうね。

当時の市毛良枝の人気や期待はそれほど高かったということでしょうか。

もしかしたら、市毛良枝というより、“耐える女”というのが、男女を問わず視聴者には受けたのかもしれません。

世の人々は、多かれ少なかれ、どこかで耐えているんでしょうね。

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