三條正人(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)が亡くなったという投稿が、さきほどFacebookのタイムランを流れてきました。人はいつか亡くなるとわかっていながらも、突然の訃報はやはりびっくりします。ということで今日は三條正人とムード歌謡について取り急ぎふりかえります。
まずは、訃報のツイートから。
【訃報】「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のメインボーカル。三條正人さんがお亡くなりになりました。(享年74歳)「小樽のひとよ」などで知られる。ムード歌謡!
心からご冥福をお祈り申し上げます。とツイートされています。
74歳。晩年は抗がん剤治療を受けながら、病と闘っていたそうです。
ムード歌謡の人はバンドマン出身が多いのですが、三條正人は法政大学時代自らが立ち上げたコーラス部出身で、東京ロマンチカのリードボーカルとして迎え入れられるまでには、社会人生活も若干経験しているそうです。
途中、グループを抜けたり再加入したりしたため、浜名ヒロシがボーカルで加入していますが、『小樽のひとよ』『旅路の人よ』『君は心の妻だから』といった最盛期は、やはり三條正人が歌うほうが馴染みがあります。
ムード歌謡、もしくはムードコーラス、というジャンルをご存知ですか。
もともとはバンドが演奏し、歌うハワイアンやジャズのことだったのですが、いつしか我が国では、センターのヴォーカルと、バックのコーラスによって歌う“わわわわ~演歌”になってしまいました。
昭和の歌番組で、必ず1組ぐらいは登場したと思いますので、記憶されている方も多いでしょう。
昭和歌謡史を語るときに、欠くべからざるジャンルです。
そのムード歌謡で多くのグループが登場しましたが、私がそこに番付をつけるならば、殿堂入りが和田弘とマヒナスターズ、東西横綱が鶴岡雅義と東京ロマンチカ、黒沢明とロス・プリモスだと思っています。
もちろん異論はあるかもしれませんが、まあだいたいそのへんで落ち着くのではないでしょうか。
当時のムード歌謡のグループには、2つの特徴がありました。
・リーダーは必ずしもヴォーカルではない
・後ろのコーラスのメンバーも、ときにはヴォーカルでも楽器を担当している
和田弘とマヒナスターズは、リーダーの和田弘はスチールギターを弾き、三原さと志と松平直樹がヴォーカルを担当していましたが、松尾和子らユニットで女性が入ると、松平直樹は後ろに下がってウクレレを担当していました。
DVD『駅前金融』で歌う和田弘とマヒナスターズ
黒沢明とロス・プリモスは、リーダーの黒沢明は後ろでギターを弾き、ヴォーカルの森聖二も篠笛と歌の二役でした。
しかし、東京ロマンチカは、鶴岡雅義の神業といえるような桁外れの演奏力と、大所帯のバックなどから、三條正人はもっぱらヴォーカル一本でした。
それは見方を変えると、三條正人はそれだけ、自分の歌に自信を持っていたのかもしれません。
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浜名ヒロシと、ロス・プリモスの森聖二がたて続けに亡くなった時は、
合同のお別れ会の発起人になるなど、情に厚いところもありました。
……と書きましたが、みなさん、改めて、鶴岡雅義と東京ロマンチカってご存知ですか。
いい歌歌ってますよ。
私が子供の頃は、意味もわからず、『小樽のひとよ』や『君は心の妻だから』を口ずさんだものです。
Youtubeに動画が上がっていますので、ぜひご覧ください。
鶴岡雅義と東京ロマンチカ ベスト PBB-71 - 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
ムード歌謡とかにはついこの3月までまったく縁のない人間でしたが、4月に丘みどりの歌う「涙そうそう」を聴いて以来、演歌・歌謡曲に凝りまくっておりまして、そうした番組を観ていると自然と昭和ムード歌謡に接する機会も多くなります。というわけで、メンバーさんの名前まではまだ知らなかったのですが、マヒナスターズ、東京ロマンチカ、ロス・プリモスなどのグループ名とその一部楽曲、わたしにとってかなり馴染み深い存在になりつつあります。
「三條正人」というお名前は正直申し上げて、この度初めて知りました。だから訃報に接して特別な感慨・・・ということにはなりませんが、今後いろいろ聴いていきたいなという思いを強くしています。
演歌や歌謡曲を聴き始めて強く感じるのは、実は非常に豊かで冒険的な試みをしてきたのが昭和の歌謡界なのに、ある年代から大きな断絶ができてしまったのではないかということです。他の分野もそうですが、次世代への伝承がほとんどできてなかったのではないかという印象が強く、非常にもったいないなあと。現在五木ひろしなどが歌謡曲を日本の音楽史として伝承していくという重要な仕事をしていますが、わたし自身も含め、小さな動きからでも「日本人が本当に誇るべきもの」を伝えていきたいとつくづく思います。
中尾ミエが歌手としてあれだけ素晴らしい人だとはまったく知らなかったのでとても驚きました。でも若い頃から実力があったのですね。そして素晴らしいのは、ヴォイストレーニングだけでなく、インナーマッスルを意識した筋トレなどで常に鍛錬しているということ。いろいろ歌番組を観ていると、声が出なくなっている人も多いのに気づかされます。森進一と森昌子の元夫婦も揃って(笑)声が弱くなってますし、岩崎宏美なんかも高音がでなくなってます。歌う曲が「ひまわり娘」しかない伊藤咲子が無駄に元気よかったりというのはありますが(笑)。やはり節制と鍛錬は本当に大切だと教えられます。
>「クレージーメキシコ大作戦」の中で、メキシコ民謡のシエリト・リンドを歌うのです。
これはぜひ近いうちに鑑賞したいものです。世界の民謡、大好きなんです。
>伊東ゆかりのような不器用な人が、逆に持ち歌を次々ヒットさせたことからそんなふうに思いました。
う~ん、こういうことって、けっこうありますよね。「さほど上手くない」ことがある種の共感を呼ぶというメンタリティは分からなくはないのですが、やはり原則「上手い人が評価され、売れる」状況であってほしいものです。中尾ミエのような人はどんどん歌う機会を持てるようであってほしいですね。
>「おいぼうず。焼きそばパン1分で買ってこい」
店がどこにあったかは知りませんが(笑)、1分はキツいですね。しかも「焼きそばパン」(笑)。中高生の運動部のようなノリですね。まあミスター林に「焼きそばパン」は似合っているとは言えますが(笑)。
「辻と加護」というのは「ミニモニ」というやつですね。調べて分かりました。わたし、おニャン子クラブからのアイドルグループというのがどうもどれもダメで、どのグループもメンバーの名と顔はほとんど一致しません。どうしてもプロデューサーの顔ばかり浮かんできまして(笑)。でも「男のグループ」も基本的にダメなんです。まあ3人くらいまでならいいですけど(笑)、いきなりどやどや10人も20人も30人も40人も48人も(笑)ステージに出てくるのがどうも。
それはさて置き、ザ・ピーナッツの偉大さには本当に驚きっ放しです。丘みどりと杜このみの「ふりむかないで」も急造だけに、決していい出来ではなかったです。まあファンとしては、二人が一緒に歌う姿だけでも嬉しかったんですが。その意味でも山田姉妹への期待はとても大きいです。もちろんザ・ピーナッツのような大スターになるのは不可能ですが、山田姉妹の歌の力は日本芸能史の中でも格別で、この前も凄い歌唱を聴いてしまいまして、また後日記事としてアップする予定です。
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-10-05 20:50)
東京ロマンチカはあんま記憶に無いんだよなぁ。まあ歳が歳だからワワワワーと言えば内山田洋とクールファイブが浮かびます(笑)
by pn (2017-10-05 21:52)
秋は闘病されていた方が亡くなるケースが多いですね。
夏の疲れが来るのかな。
by うつ夫 (2017-10-05 22:32)
ムード歌謡、新聞などの文字で見るぐらいです…
今のJ-POPとは違っているので、若い世代が聞いたらどう反応するのかなと思います。
by ナベちはる (2017-10-05 23:18)
東京ロマンチカ、子供の頃いつも車の中で聞かされて
私も意味もわからず一緒に歌ってましたw
ぱっぱぱやっぱ北海道♪とか北海道の歌が多いですよね。
懐かしいなぁ。
by little_me (2017-10-06 00:01)
テレビ東京とかNHKで放送してそうですね。
名前だけはなんとなく聞いたことがあります。
by nikki (2017-10-06 00:48)
残念です。74歳、もう少し生きていて
欲しかったですね。病気には勝てなかった
のね。スカッとした笑顔を思い出します。
by yumibaba (2017-10-06 06:18)
三條正人さん、亡くなったんですね。
母親が大ファンでした。当時、薔薇というネーミングのサンヨーカラーテレビを我が家で購入し、東京ロマンチカを食い入るように観ていた母親を思い出しました。
by kou (2017-10-06 08:01)
今朝新聞見て驚きました、私より二年先輩ですが、当時は色んなムード音楽グループがいましたね、懐かしいですが今は寂しい限りですね、
by 馬爺 (2017-10-06 09:56)
今朝のニュースで知りました
鶴岡雅義と東京ロマンチカ 曲は覚えていませんが お髭さんと 二枚めさんのイメージがあります 奥様が香山美子さんという事で 悲しみというより懐かしさでしたね
ご冥福をお祈り申し上げます
by チャー (2017-10-06 10:45)
ムード歌謡は大好きです。今でもカラオケで歌うことがありますよ ^^
こういう歌が上手に歌えるようになりたいです(^^)
by なかちゃん (2017-10-06 11:04)
東京ロマンチカは母が大ファンでよくレコード聴いていました。
三條正人さんは女性に大人気でしたよね。
by johncomeback (2017-10-06 11:42)
ムード歌謡 笑
by arles (2017-10-06 11:43)
わりと最近までTVに出ていましたよね。
すごく痩せられて、心配していましたが、
癌だったとは・・・
by caveruna (2017-10-06 14:34)
こんにちは!
またまた、ショックなニュース。
同じような世代の諸先輩の訃報は悲しいです。
by Take-Zee (2017-10-06 15:55)
大人の歌謡界でしたねっ
三條さんの顔立ちは好きでしたわっ
残念です
by みうさぎ (2017-10-06 16:01)
平成生まれの私にとってはムード歌謡を含めた歌謡曲全般が縁遠いものです。
ザ・昭和という感じで正直に言ってしまうと「古臭い」(ごめんなさい!)。
でも私の青春時代の2000年代の曲でさえ今の若い人からすれば同じ思いなのでしょうね。
そう思うと食わず嫌いならぬ聴き嫌いはよくないと考え直したので聴いてみます!
by みな (2017-10-06 16:35)
鶴岡雅義と東京ロマンチカは、子供の頃に、実家に帰った時に、親戚一同が集まって、よく見ていた紅白に出ていましたね。
鶴岡雅義さんがいとこに似ていたので、そこだけ覚えています。
by ヨッシーパパ (2017-10-06 18:46)
若い頃よく聞きましたよ。
by JUNKO (2017-10-06 18:57)
昭和の歌でしたね。
by 犬眉母 (2017-10-06 23:38)
三條正人さんは、奥様が女優の香山美子さんなんですか。
これは、正統派美男美女カップル!
ムード歌謡グループの番付は、ナルホドそうなるんですね。もっと若い世代だと、カラオケでよく歌われる歌のグループの方が印象が強いかもしれませんね。
by えくりぷす (2017-10-07 09:21)
私は声質で演歌は歌えなかったので
ムード歌謡一本でしたので
東京ロマンチカやロス・プリモスの曲は
良く歌ってました。
by makkun (2017-10-07 11:21)
三条正人さんは我が滋賀県の出身です。
昔は、滋賀県出身の歌手とか芸能人少なかったので、お国自慢の貴重な存在でした。(今も?)
ご冥福をお祈りします。
by そらへい (2017-10-07 17:36)