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ザ・ピーナッツ、妹のユミさんの訃報、ちょっと寂しい晩年の真相 [懐かし映画・ドラマ]

ザ・ピーナッツ

ザ・ピーナッツ、妹のユミさんの訃報がなんといっても今日の話題です。私がなーんとなく覚えているのは、蜂の巣ヘアで『恋のバカンス』を歌っていたあたりからですが、昭和30年代後半から40年代の、古き好き昭和を思い起こさせてくれる歌声です。



ザ・ピーナッツというと、『モスラ』を挙げる人が多いようですね。

私はやはり、東宝クレージー映画の、ショータイムシーンを確立したことが印象に残ります。

植木等、ないしはクレージーキャッツ主演の映画は、古澤憲吾という監督によって、ミュージカル喜劇映画とでもいうべき新しい表現の世界を確立しました。

当時放送していた『シャボン玉ホリデー』の映画版といったおもむきです。

それは、劇中で突然、植木等、ないしはクレージーキャッツが歌って踊るシーンが出てくるものです。

合計30作あるシリーズのうち数作は、歌って踊るシーンで他の歌手も登場。

その中心メンバーがザ・ピーナッツだったのです。

『大冒険』(1965年)


クレージーキャッツ結成10周年記念映画です。

『大冒険』日本版007を目指した特撮アクション作品

手に汗握るアクションシーンが印象に残る作品でしたが、ディナーショーのシーンとしてザ・ピーナッツは、『あなたの胸に』を歌っています。

『あなたの胸に』を歌うザ・ピーナッツ
『大冒険』より

『クレージー黄金作戦』(1967年)


クレージーキャッツが、ラスベガスの大通りをストップさせ、歌い踊ったという、まさに彼らの隆盛の象徴的作品です。

東宝35周年記念映画として制作され、のべ293万人を全国で動員したそうです。

高輪虎屋、名物の茶釜型建物を『クレージー黄金作戦』で思い出す

ラスベガスで踊るクレージーキャッツ
『クレージー黄金作戦』より

ストーリーの中では園まりが歌い、ショーのシーンでは、ザ・ピーナッツが、ブルーコメッツジャニーズ(真家ひかる、あおい輝彦、中谷元、飯野おさみ)らと、『ウナ・セラ・ディ東京』を歌っています。

ザ・ピーナッツ3
『クレージー黄金作戦』より

『クレージーメキシコ大作戦』(1968年)


メキシコオリンピックに先駆けて公開。

『クレージーメキシコ大作戦』心が明るくなるメドレーが圧巻

大掛かりなメキシコロケのシーンが出てきます。

やはりショーのシーンで、ザ・ピーナッツと中尾ミエが歌っています。

ザ・ピーナッツ.png
『クレージーメキシコ大作戦』より

ザ・ピーナッツ1.png
『クレージーメキシコ大作戦』より

私はこの歌のシーンが好きで、DVDを買い、歌のシーンを戻して何度も観ました。

この歌のシーンにもよく出てたなあと思うのですが、お姉さんの日出代さんは、サービズ精神旺盛なおおらかな人で、今回亡くなった妹の月子さんは、生真面目な印象があります。

あくまで私のイメージですけどね。

ちなみに、この作品には沢田研二も出てきますが、日出代さんとの絡みはありません。

いずれにしても、ヒット曲は多数、我が国の歌謡史に名を残した歌手です。

ところが、一世を風靡したにもかかわらず、その私生活の晩年は、やや寂しいものとして報じられました。

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大邸宅を処分して独居生活は2年だった


『女性セブン』(2014年6月12日号)の記事です。

『女性セブン』(6月12日号)

伊藤ユミ、菅井きんの“老後報道”とひとり親への対応

東京・世田谷に建てた100坪超の地下1階、地上2階の豪邸が売却され、更地になっていたと書かれています。

公私共に親しかった、ハナ肇の自宅の隣に建てられたものです。

ザ・ピーナッツの他に、両親、姉、弟、付き人、さらに日出代さんと一時期結婚していた沢田研二も、マスオさん状態で暮らしたことがあるといいます。

正確には、現役時代の晩年、いったん月子さんはその邸宅を出て一人で生活していますが、引退してまた一緒に暮らしたようです。

その後、日出代さんが亡くなり、日出代さんの息子さんと月子さんだけがその大邸宅に残りました。

月子さんは、本当は日出代さんの息子さんと2人で暮らしていくつもりだったそうです。

が、自立して音楽関係の仕事もしている日出代さんの息子さんは、“自分の力で生きていきたい”という気持ちが強かったため、大邸宅は処分することになったと書かれています。

月子さんは、本当は長年暮らした家を手放したくなかったのですが、結婚して家庭を築くという“普通の幸せ”を手に入れられなかった自分の経験から、甥がそうならないよう自由にしてあげようと、73歳で一人暮らしをすることを選んだそうです。

もともと一人暮らしならともかく、家族のいる大邸宅から、慣れないマンションでの独居生活へ。

そこから2年もたたずに亡くなってしまったわけです。

ザ・ピーナッツ邸は消え、おふたりとも亡くなってしまいましたが、彼女たちの功績が消えるわけではありません。

これからも、彼女たちの出演作品を鑑賞し、持ち歌を何度も聴こうと思います。



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コメント 15

レイコ

キングクリムゾンのカバーされてましたね。
by レイコ (2016-07-12 01:07) 

関谷貴文

団塊爺婆には「まじっすか」ですね。
ウナセラディ東京、可愛い花、銀色の道…名曲多すぎ。
by 関谷貴文 (2016-07-12 01:11) 

pn

甥っ子にしがみつかなかったのは良いけど一人になるのが遅すぎたって事ですかね。一人暮らしに慣れてればまだまだ長生きしたのかなぁ。
by pn (2016-07-12 06:24) 

Take-Zee

おはようございます!
この時代、和のこまどり姉妹、洋のピーナッツが
活躍しました。
 もちろん私はピーナッツのファン、素人ながら
歌が大変うまく、新鮮に感じたものでした。
 2度と聞けないのが残念です・・・・
by Take-Zee (2016-07-12 06:48) 

cooper

双子ならではの抜群のハーモニーと歌唱力、
特にファッションが当時としては洗練されていて とても好きでした。
by cooper (2016-07-12 07:47) 

ジジコッす

うーん、レコジャケにモスラが欲しかったですですヾ(@゜▽゜@)ノ
by ジジコッす (2016-07-12 09:41) 

tachi

今日の朝タイムリーにモスラの歌が
目覚ましテレビで放送されていました。
晩年はさみしかったんですね
by tachi (2016-07-12 09:42) 

馬爺

おはようございます。
過去の思いでもなくなって行きますね、一人ぼっちの生活がやはり死をはやめたんでしょうか?
ご冥福を祈ります。
by 馬爺 (2016-07-12 10:06) 

クッキー

シャボン玉ホリデー面白かったですね、ご姉妹とも
亡くなったのですね。
by クッキー (2016-07-12 14:31) 

ちぃ★

歌は知っていますが、お二人がどんな方だったのか知らなかったです。
お二方亡くなられたんですね。歌を聞いて懐かしむ人もたくさんいるんでしょうね。
by ちぃ★ (2016-07-12 15:43) 

薔薇少女

ザ・ピーナッツさんは高校の8歳上の大先輩でした!
当時の先生の話では結構やんちゃだったとか?!
日出代さんがジュリーと結婚された時は驚きましたが、
離婚された時は『やっぱり』と思った物でした。
ジュリーとのご子息は音楽関係の仕事してるのかな?
きっと歌上手いのでしょうね。
昭和はどんどん遠くなりますね・・・
by 薔薇少女 (2016-07-12 16:56) 

追いかけっ子

コメントをいただきありがとうございました♪
幼児にも睡眠障害ってあるんですね。
いろいろ個人差あり、丁寧にみていきたいと思います。

ザ・ピーナッツさん、そうでしたか、残念です。
私もイメージはモスラでした。
by 追いかけっ子 (2016-07-12 17:32) 

hiro-kan

ふりむかなはは~いいでー♪

お願いだははあかあら~

今ね・・靴下なおしてるの~よ~

中学生のころに聞いたのかな?^^?

なんか?

大人の世界をのぞき見したような?

胸がキュンとした思い出の歌です。

素敵なお姉さまでしたね^^

ご冥福をお祈りさせていただきます。



by hiro-kan (2016-07-13 00:02) 

Lora

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by Lora (2018-08-05 11:10) 

匿名

ザ・ピーナッツのYouTube動画などコメント覧を見ていると、キリル文字で海外からの書き込みを多々見かけます。
きっとロシアからの書き込みでしょうね。
by 匿名 (2018-11-23 10:26) 

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