『脳育キューブプレイブック』など、いわゆる知育玩具をいくつか購入しました。あそび研究所が販売し、アーテックが作っています。同玩具の目的は、3歳から6歳ぐらいまでを対象とする「知育」となっていますが、認知症、脳を傷害した人などのリハビリにも使えるのではないかと私は思っています。
あそび研究所というのは、奈良県生駒市にあり、社名通りあそびを研究しています。
「あそび」の対象は、手芸キットや工作キット、季節の製作もの、こま回し、けん玉、あやとりなど、玩具によるアナログなあそび・手仕事あそびです。
同研究所では、「あそびは生きること」と定義し、すべての年齢の方に生きる喜び、生きる力を育んでいただきたいと考えているそうです。
そして、アーテックという会社は、科学工作や美術などの学校教材専門メーカーです。
同社が作っている教材の一つにプレイブックシリーズというのがあります。
ツールとテキストがセットになっている知育玩具です。
そのひとつが、今回私が購入した『脳育キューブプレイブック』です。
知育玩具と書きましたが、決して子どもの教材としてだけでなく、あそび研究所が求める「すべての年齢の方に生きる喜び、生きる力を育んでい」くための玩具なので、今回ご紹介したいと思います。
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脳と指先の連携を鍛える
『脳育キューブプレイブック』とは、12ピースのキューブを組み合わせる遊びで、脳を活性化するものです。
キューブには、「モンタージュ」「タングラム」「迷路づくり」という3種類の面があります。
『脳育キューブプレイブック』より
つまり、この12ピースで3通りの遊び方ができるわけです。
12ピースは、3ピースずつ4つのパターンを作ります。
『脳育キューブプレイブック』より
「モンタージュ」なら、前額部、目、口の3ピースで構成されていますが、キューブを並べ替えるコンビネーションは4の3乗で64通りあります。
その64通りをどうするかというと、
1.4つの顔のパターンに並べる
2.10秒見て、覚えたらバラバラにしてそのパターンを作る
3.別のパターンでも同じことを繰り返す
という使い方をします。
幼稚園から就学時までの知育に
これは、記憶力とともに、キューブを並べることで、指先と脳との連携を鍛える訓練にもなっています。
指先を使うと、脳の第一運動野と体性感覚野の広い部分が活性化するそうです。
『脳育キューブプレイブック』より
そして、ひらめきやイメージといった「視覚的情報」を把握する右脳と、計算や表現といった「論理的思考」を必要とする左脳を連携させ、バランスよく鍛えることができるそうです。
3歳~6歳、つまり、幼稚園から就学時ぐらいまでが、右脳優位から左脳発達への移行時期と言われており、すなわちその年齢の知育玩具として有効ということです。
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認知症の予防やめやすに
それとともに、認知症が心配な方の、検査や訓練としても使えるのではないでしょうか。
10秒見て、反復させるというのは、高齢者の介護認定をするときに行うテストにありますね。
これができないと、少なくとも「要介護1」になります。
指先訓練も認知症予防には有効です。
高次脳機能障害のリハビリに
さらに、『脳育キューブプレイブック』には書いていませんが、この玩具は高次脳機能障害にも有効ではないかと私は思います。
一般に、高次脳機能障害は、物事を真似したり(複写)、パズルのように予め完成形を認識した上で、ピースをひとつひとつ組み合わせていったりという作業が、年齢を問わず苦手と言われています。
たぶん、右脳と左脳の連携が壊れてしまったからだと思うのですが、実は私の長男も例外ではありません。
ですから、指先と脳との連携とともに、キューブを組み合わせて完成させる、右脳と左脳の連携を訓練できるこの「おもちゃ」は、リハビリ用玩具として大いに期待しています。
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このほかにも、同じようなねらいの「知育玩具」をいくつか購入したので、また後日改めてご紹介いたします。
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