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『虹の中のレモン』ヴィレッジ・シンガーズとケロヨンが出演 [懐かし映画・ドラマ]

『虹の中のレモン』ヴィレッジ・シンガーズとケロヨンが出演

『虹の中のレモン』(1968年、松竹)を観ました。『虹の中のレモン』は、先日ご紹介した『小さなスナック』(1968年、松竹)同様、松竹が、歌のタイトルをそのまま映画のタイトルに使う、その歌のミュージック・ビデオのような作品を続けて作っていた時期があって、そのひとつです。(画像は劇中より)



当時、人気グループの出演作としては、ザ・ジャガーズというグループが主演した『進め!ジャガーズ 敵前上陸』(1968年)や、ヴィレッジ・シンガーズの『思い出の指輪』『落葉とくちづけ』などがありました。

『小さなスナック』藤岡弘、尾崎奈々、パープルシャドウズ

グループサウンズではありませんが、このブログでご紹介したことのある、ピンキーとキラーズの『恋の季節』(1969年)も、そのコンセプトで作られたものだと思います。

『恋の季節』ピンキーとキラーズの歌がヒットしてできた恋愛劇

その時代を知っている人は、劇中の流行語、町並みなど文化を懐かしみ、当時を知らない人は、作品を通して名前とキャラクターを一致させることができるかもしれません。

『虹の中のレモン』ヴィレッジ・シンガーズとケロヨンが出演

本作『虹の中のレモン』に出演しているヴィレッジ・シンガーズは、1960年代に活躍したフォークグループですが、正直、メンバー1人1人の名前とキャラクターは、グループ解散後も、俳優として映画やテレビドラマに出演していた林ゆたか以外、私にもよくわかりません。

ヴィレッジ・シンガーズ

ただ、原節子ほどではありませんが、はやめに引退してカルトなマニアが多い尾崎奈々や、60年代の江ノ電(江ノ島電鉄)の動いているところを確認することができます。

江ノ電
家の間を走る江ノ電。今もこういうところありますよね

江ノ電
ホームもないのに降りてますが、当時は本当にこうだったのでしょうか

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ヴィレッジ・シンガーズがそのままの役名で出演


神奈川県鎌倉にある大邸宅・前田邸が舞台。

妻(沢村貞子)と離婚した主人(加東大介)は、いつも留守にしていて、一人息子・健(竹脇無我)も家出して、4年以上消息を絶ったままです。

沢村貞子と加東大介。マキノ一族の実の姉弟ですが、共演は多いものの、別れた元夫婦役は初めて観ました。

では前田邸は誰が管理しているのかというと、長く前田家に仕えている老僕(美川陽一郎)と、その娘・民子(葉村エツコ)で、民子の友人のエミ(尾崎奈々)が、自分の出身の養護施設の子どもたちを邸宅に連れて来て遊ばせていました。

尾崎奈々と葉村セツコ

子どもたちは、当時売れっ子だったヴィレッジ・シンガーズの演奏が聞きたいと言い出し、民子(葉村エツコ)とエミ(尾崎奈々)は、彼らが鎌倉海岸に来ていた時、令嬢に扮して彼らを誘い、前田邸に連れてきます。

ヴィレッジ・シンガーズは、エミ(尾崎奈々)が前田邸のお嬢さんだと思い込み、拒否せずに子どもたちの相手をします。

その際、老僕(美川陽一郎)から、家出している息子(竹脇無我)の話を聞き、それが雑誌記者(中山仁)から紹介された、ピアノを弾くアルバイトをしながら作詞作曲の勉強をする青年であると思ったヴィレッジ・シンガーズは、記者(中山仁)に連絡をとって、健(竹脇無我)を前田邸に連れてきます。

それによって、エミ(尾崎奈々)が前田邸のお嬢さんではないことがわかってしまいましたが、健(竹脇無我)とエミ(尾崎奈々)は次第に惹かれ合うようになります。

それから間もなくして主人(加東大介)が帰って来ますが、息子(竹脇無我)とは口論。

しかし、息子(竹脇無我)が家を出てしまい、老僕(美川陽一郎)たちも暇をもらおうとすると、急に主人(加東大介)は弱気になり、自己批判します。

そして、記者(中山仁)とヴィレッジ・シンガーズが、出て行った息子(竹脇無我)を連れ戻しハッピーエンド。

最後のシーンは、ヴィレッジ・シンガーズが子どもたちにした約束として、当時人気のあった木馬座のケロヨンを連れてきます。

ケロヨン

このシーンはおまけですね。

ケロヨンをご存じの方は、50代以上かな。

当時は大変な人気キャラだったのに、今はほとんど思い出してもらえません。

でもこの映画を観て、ケロヨンの声や特徴ある動作を思い出しました。

江ノ電とケロヨンのシーンだけでも、当時を十分思い出せる映画です。

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