「猛暑を乗り切る“いいとこどり”健康法20本」というタイトルで、今週号の『週刊文春』(2015年7月30日号)が、熱中症、夏バテ、脳梗塞、その他の夏の疾患など、夏に気をつけたいことには、どんな食べ物が有効か、ということをまとめています。
最近同誌は、食べ物と健康の関係について熱心ですね。
ここのところ毎週のように取り上げています。
このブログでは、5月、6月に1度ずつご紹介しました。
・
タマネギの健康情報、本当の話
・
緑茶、コーヒー、卵、乳製品等の健康情報について
今回は、夏と健康というテーマです。
熱中症、夏バテ、脳梗塞というのは、猛暑の三大リスクですが、その中の脳梗塞でとりあげられているのがチョコレートです。
夏に限らないのですが、血管のつまりを予防するために、ゴマとチョコレートが効果的という話が出ています。
「ゴマ特有の成分であるゴマリグナンは、動脈硬化の予防効果がある。ゴマ油にも含まれていますから、サラダなどにゴマ油をかけたり、ゴマをそのままふりかけるのもいいでしょう。
他に動脈硬化予防で期待ができそうなのは、カカオポリフェノールが多く含まれたチョコレート。血管を広げてしなやかにするため、血圧を下げる効果があります。動脈硬化予防につながる善玉コレステロールを増やす効果もあります。私たちの研究では、認知機能の指標であるBDNF(脳由来神経栄養因子)の数値も改善しましたから、認知症の予防にも効果があります」(大澤俊彦愛知学院大学教授)
チョコレートについては、「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」の真相について、以前このブログで書きました。
チロルチョコ50年、今明らかになる“チョコで鼻血”の真相
チョコレートの成分で、最も多いショ糖と乳糖は、血糖値を上げて空腹を一時的に抑えます。
チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、カフェインによく似た物質で脳を刺激し、心臓血管や中枢神経に作用します。
つまり、血液に活力を与えることが、血管を破って鼻血が出るという想像につながるのではないか、と私は書きました。
チョコレートのチラミンという成分が、血圧の上昇や血管の急激な収縮・拡張などを起こす作用があるので、粘膜が腫れたり血管が破れたりすることにつながるかのように主張している人もいます。
が、チーズや赤ワインや筋子などにもそれらは多く含まれており、食べ物に含まれる量では、鼻血や粘膜の腫れなどは起こらないといわれています。
ちなみに、エッチな絵や写真を見て鼻血がでるというのも俗説です。
スポンサードリンク↓
尿酸値の上昇は食べ物よりストレス
同誌は、「その他の夏の疾患」として、尿酸値を挙げています。
尿酸値については、私は4年前に1度、正常値を少しだけ超えてしまったことがあります
そのとき医師は、「まあすぐに痛風になるというわけではありませんが、これ以上上がらないように注意してみていきましょう」とのことでした。
が、結局その後は、注意してみていかなくても、正常値に戻りました。
特別食べ物や運動量など生活を変えたわけでもないし、誤差の範囲だったのかな、とも考えましたが、同誌によると、尿酸値を上げる原因は、水分不足とストレスにあるといいます。
「昔はビールのプリン体が原因と言われていましたが、食べ物や飲み物はあまり関係がない。最近の研究で言われている原因の一つは水分不足で、もう一つの原因はストレスです。尿酸は抗酸化作用の一つですから、ストレスから体を守るために尿酸が増える。暑さ、仕事の忙しさ、睡眠不足、家族サービス、男性へのいろんなストレスが重なるのが八月なのではないでしょうか。この時期こそ、ストレスはためこまないようにしましょう」(大櫛陽一東海大名誉教授)
私は、1度にいろいろなところに気を配るのが苦手で、何か作業をしていると、入っていたお茶やコーヒーを飲み忘れることがあるのですが、その積み重ねが尿酸値を上げたようです。
夏は、虫に刺されたり、プールで手足口病、リンゴ病などが感染しやすくなりますが、感染症予防にはニンニクがいい、とも書かれています。
「ローマの戦士たちは遠征先で負傷をすると感染症を予防するため、傷口にニンニクを塗っていたと言われるほど抗菌力があります。ニンニクやタマネギなどのユリ科の食べ物には、ビタミンBの吸収を助ける効果もある。ビタミンBが多い豚肉と一緒に、ニンニクやタマネギを妙めて食べるのもおすすめです」(愛知学院大学・大澤俊彦教授)
これは読むのが1日遅かった。
長男は、プールが原因と思われる結膜炎になってしまいました。
目やにが出るとうつるそうなので、これからの予防として参考にさせていただきます。
という内容で、知っておいて損はない話だと思います。
Facebook コメント