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『究極の“運”の秘密』幸運に恵まれやすい人の理由とは? [(擬似)科学]

究極の“運”の秘密

『究極の“運”の秘密』(ヒストリーチャンネル)という番組を、去る10日に観ました。もしかして、あぶないトンデモ番組かもしれないと思いつつも、実際に観ないで決めつけるほうがよほどトンデモだと思ったので、観ることにしました。再放送が月末にあるので、本日ご紹介します。



ヒストリーチャンネルというのは、歴史&エンターテインメント専門のCSチャンネルです。

世界史、日本史から、ミステリー、宇宙・地球・テクノロジーまで、さまざまな番組が見られます。

『究極の“運”の秘密』は、運に個人差はあるのか、がテーマ。

運に恵まれやすい人の理由、幸運の秘訣について、明らかにしようととするものです。

番組の進行役は、科学ジャーナリストのジェフ・ワイズ。

番組では、まず幸運を手にした次の人たちについて紹介しています。

宝くじの1等を7回当てた男性


宝くじを当てた男性は、何年間もくじに負け続けていたそうです。

そこで、勝率をあげる方法を自分なりに研究し、試行錯誤を繰り返した結果、2年間で1等を6回当てることができました。

彼に言わせると、「運だけではない」「賢くやれば効率よく当たる」。

彼の買う宝くじはスクラッチです。

数字に意味はないが、その組み合わせが大切なのだとして、「数字を変えずに毎回買う」戦略で勝ち続け、今では億万長者だといいます。

数字を変えないで買い続けることで、一定の確率で当たります。

300年前に沈没した船の財宝を見つけた家族


船に眠る財宝を見つけた家族は、たまたまそれらを見つけたのではなく、それまで14年ものあいだ、事業を売却してまで、財宝探しに専念していたそうです。

1715年に、スペイン軍団が消息を絶ったフロリダ沖にポイントを絞った結果、30万ドル相当の金の鎖とコインを発見。

彼らは時間と戦略が成功のカギと言います。

まとめ


私はこれまで「運」に関する書籍をいろいろ読んできましたが、ここでも言えるのは「偶然」と「必然」です。

宝くじを当てたり、沈没船の財宝を見つけたりするのは「偶然」かもしれませんが、そこには長年くじを買い続けたり、毎日毎日船を出して財宝探しをしていた「必然」があります。

「結局は運」と言ってしまえばそれまでですが、運を引き寄せるには必然が必要なのだろうとあらためて思います。

不運はどうして遭遇するのか


次は、悪いことばかり起こる人、事故に遭いやすい人です。

ここでは10回落雷に遭った男性が登場します。

統計によれば、男性が落雷に遭う確率は女性の5倍だそうです。

さらに日曜日に落雷にあう確率は他の曜日より25%多いそうです。

これは男性のほうが運が悪いからではなく、日曜日が不吉な日だというわけでもなく、単に週末にゴルフや釣りを楽しむ男性が多いから、というのがその理由です。

いずれにしても、彼の妻に言わせれば「生きているんだから幸運」なのだそうです。

10回も落雷に遭うこと自体、不運だと思いますが、ものの捉え方はひとそれぞれですね。

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幸運な人と他の人との違い


番組後半では、幸運な人と他の人との違いを探っていきます。

ジェフ・ワイズは、「より運の強い人にはそれなりの理由がある」と言います。

ここで出てくるのが「幸運度のテスト」です。

ジェフが取り出したボードには、5×5のマス目すべてに、違う絵が書かれています。

この中から1つだけ選び、記憶するのです。

次に2枚目のボードを取り出し「並びかたを変えた表を見せます。さっきの絵を見つけてください」と言うのですが、3人の被験者はみんな見つけることができません。

全員「自分の選んだ絵はない」と答え、「ほかに気づいたことはないか」と聞くと、別にないと答えます。

実は2枚のボードは、25の絵がすべて違っており、1枚目のボードで何を選んでも見つからないようになっています。

このことに気づく人は、運に恵まれやすいのだそうです。

研究によれば、1つの問題に固執せず全体像を見られる人は、機会を見逃さない傾向があるそうです。

このテストでは、より広い視野で物を見ているかどうかがわかるわけです。

さらに、迷信を信じる心も役立つそうです。

自分はツイていると思うだけで現実になるといいます。

番組では、

視野が広く、機会を見逃さない」「自分はツイていると思う

と意識を変えさえすれば運気も上がってくるというのです。

ただし、それは、どういう研究でどの程度信頼性があるのか、といった説明はないままです。

生きているだけで幸運?


最後にジェフは、運がないという人も、ここに存在しているというだけで天文学的な確率だといいます。

地球に生まれる確率は10の40乗分の1

両親が出会う確率は4000万分の1

受胎の確率は40京分の1

あなたが存在する確率は10の264万乗分の1

つまり、存在していること自体がまさに奇跡であり、どう考えても幸運だ、と結びます。

それはそうかもしれませんが、生きているだけで幸運と思え、というまとめ方は不満が残りますね。

でも、視野を広く持つ、全体像を捉える力というのは素質の問題もあるでしょうから、自分はツイていると思い込むことぐらいしか、自分でできる運気の上げ方はなさそうです。

『究極の“運”の秘密』は7月29日(1:30~)から再放送されます。

興味のある方は、ヒストリーチャンネル公式サイトでご確認の上、ご覧ください。

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コメント 11

ちぃ★

「生きてることが奇跡」ってなると誕生学の分野になる気がします。

全てのことに対して予測して、どうしてそうなると思うのかって常に考えているのがいいらしいですよ。
そのあと、その予測の結果をきちんと分析していくと、予測がだいたいあっていくようになり勘が鋭くなっていくみたいです。
それで運がよくなるかどうかはわかりませんが、分析によっていろんな判断ができるようになると教えられました。
by ちぃ★ (2016-07-15 00:25) 

ナベちはる

数字で表すと、生きていることそのものが恵まれていることなのだと実感できますね…
by ナベちはる (2016-07-15 00:28) 

うつ夫

結局、努力は必要なんですね(笑)
by うつ夫 (2016-07-15 01:46) 

toshi

生きていることが奇跡、そうかもしれません。
コメント、ありがとうございました。
by toshi (2016-07-15 02:39) 

pandan

落雷〜そんなに遭遇しないものですよね。
by pandan (2016-07-15 05:33) 

pn

宝くじ7回よか落雷10回でも生きてる方が凄い気もします。
広い視野は無いような気がしますが自分は運が良いと常日頃思うようにします、目指せ当籤金50億円(笑)
by pn (2016-07-15 06:19) 

Rinko

おもしろいですねー。
広い視野を持つこととツイてると思う心。
いっぷくさんのおっしゃる通り「広い視野」はなかなか難しそうなので、やっぱり「ツイてる!」と思い込む方が手っ取り早そうですね。^^;
by Rinko (2016-07-15 08:00) 

tachi

運がいい人は偶然だけではないんですね
実力がなければ良い事をがあっても
結局は、失敗してしまうんでしょうね

by tachi (2016-07-15 11:38) 

A・ラファエル

普通の人の場合でも生きているだけで奇跡なら、
私の場合はさらにすごい確率の奇跡になること請け合いで、
私はやはり運の強い人であることを実感します。
ちなみに、世間的には私よりも姉の方が運が強く見えます。
姉は、「JALに受かってスチュワーデスになれただけでも、
自分の強運がわかる。」と自ら言います。
by A・ラファエル (2016-07-15 13:13) 

makkun

こんばんわ~
コメントありがとうございました~
新幹線の車両に乗客が2人だけと言うのは
悪い事とは思いませんが不安感もありますよね~(笑)

by makkun (2016-07-15 19:28) 

エコピーマン

生きていることは やはり運がいいのだと思います
私のような境遇でも 最近本当に幸せだって思えるのです
何も特別なことはない 日常が日々過ぎていく
この何でもない日々に 幸せだな~って思えるのです
1日じゅう家の中にいて 時間だけが過ぎていき
眠る時間がきたら、さあ寝よう
起きる覚醒したら 薬を飲んで眠り 適当な時間がきたら
起きて毎日何も変わらない退屈な日々に
幸せって感じるんです
私は 一つのことに没頭する性格で、それは昔からでした
没頭できることがあればしあわせです
それで、私は自由人と言われてます チャンチャン
by エコピーマン (2016-07-15 22:36) 

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