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キウイ、グリーンとゴールドで栄養と健康効果はどう違う? [食べもの]

キウイ

キウイがキーワード上昇中です。昨日発売(11日付)の『日刊ゲンダイ』には、新しい連載「最新版・病気にならない食生活・食べるならコレ!」が掲載されていますが、同日の記事には、わさびとキウイ(グリーンとゴールド)の栄養と健康効果について書かれているからです。


日刊ゲンダイキウイ
『日刊ゲンダイ』(2015年7月11日付より)

わさびは、1日2グラム摂取で胃がん予防効果がある、と書かれています。

わさび

いつも書いているのですが、こういうのは、ちょっと注意が必要です。

ここで同紙が言っているのは、2グラム食べた集団が、それより少ない摂取量の集団より、胃がんになる確率が有意に少なかった、という疫学調査があった、ということだろうと思います。

それはイコール、わさびを食べていれば胃がんにならない、ということではありません。

同紙では、わさびが抗ピロリ菌作用や高変異作用があり、初期の発がん誘発を防ぐから、と考察されています。

だとすれば、はじめからピロリ菌のない人には、わさびは抗がん対策として必要ないわけです。

今の日本人は、30代以下の世代はほとんどピロリ菌がないといいますから、そもそも全世代に通じる抗がん対策といえるかどうか。

こういう健康情報があると、じゃあわさびを食べようと、「ばっかりたべ」に走りがちですが、「なぜだろう」と立ち止まって考え、引き続き調べを待つくぐらいの気持ちのほうがいいと思います。

そもそもピロリ菌保菌者は、わさびを食べるより、除菌したほうがいいと思いますけどね、私は。

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グリーンとゴールド、キウイにはそれぞれ特徴


次にキウイです。

グリーンキウイ

可溶性食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、便秘に効果があり、ビタミンC含有量が豊富といわれているキウイ。

同紙でも、「特にゴールドキウイ。グリーンキウイの2倍のビタミンCが含まれていて、ゴールドキウイを1個食べれば、1日のビタミンC必要量(100ミリグラム)を満たしてしまう」と書いています。

そして、キウイ研究の第一人者、駒沢女子大人間健康学部の西山一朗教授もコメントしています。

「他にも、老化を防ぐ抗酸化作用や、加齢によって網膜の中心部・黄斑に障害が生じる“黄斑変性症”の予防効果が期待される『ルテイン』、体の中でビタミンAを作り視覚を正常に保つ働きがある『ベータカロテン』など、果物の中でも極めて豊富に含まれます。特殊なのは『アクチニジン』で、これはタンパク質分解酵素の一種。消化を助ける働きが動物実験などで実証されています。胃での消化促進を助けます。他のフルーツにはない成分です」

西山一朗
駒沢女子大人間健康学部公式サイトより

キウイについては、以前このブログでも、グリーンのキウイとゴールドのキウイの栄養の違いについて書いたことがあります。

キウイ、サクランボ、色で栄養は違うのか

キウイには、中が緑色の品種名“ヘイワード”(グリーン)と、中が黄色の品種名“ホート16A”(ゴールド)があります。

ヘイワードの平均糖度は14~15度、ホート16Aの平均糖度は17~18度で、ビタミンCの含有量もヘイワードは100g中66mgなのに対して、ホート16Aは104mgと実に1.5倍あります。

しかし、キウイに含まれるタンパク質分解酵素であるアクチニジンが豊富なのはヘイワードのほうで、ホート16Aにはごくわずかしか含まれていません。また、西山一朗教授が説明ししている白内障や黄斑変性症の予防効果があると言われるルテインも、ヘイワードにはホート16Aの2倍以上が含まれています。

まあ、いちばんいいのはどっちも食べることでしょうけどね。

私も流されやすいのかな。

この記事を読み、さっそくスーパーに行って、グリーンのキウイを買ってきました。

キウイ

昔テレビ番組で、みのもんたが例の調子で食材を紹介すると、その日のスーパーはその食材が売り切れたそうですが、私もそういう主婦を笑えませんね。

「ばっかり食べ」にならないよう気をつけます

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