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北村和夫(北村総一朗ではない)を思い出した『青春ド真中!』 [懐かし映画・ドラマ]

北村和夫

今日は北村和夫(1927年3月11日~2007年5月6日)の生まれた日なので、校長を演じていた『青春ド真中!』(1978年5月7日~9月24日、ユニオン映画/日本テレビ)という昭和ドラマをを中心に振り返ってみたいと思います。『青春ド真中!』は、高校を舞台とした青春学園学園ドラマです。(上の画像はYahoo!検索画面より)



北村和夫は、1927年3月11日、東京府生まれ。

早稲田大学文学部卒業後、文学座の準座員になりました。

正座員昇格後は、『女の一生』や『華岡青洲の妻』などで杉村春子の相手役を務めるなど、文学座の舞台で活躍し、またテレビドラマや映画にも数多く出演しました。

小沢昭一や加藤武らとは大学の同級生です。

ちなみに、小沢昭一と加藤武は麻布中学・高校の同級生でもあります。

加藤武が、昨年亡くなるまで文学座の代表をつとめていましたが、その前の代表だったのが北村和夫です。

北村総一朗と兄弟という“誤解”


北村和夫について言及しているトレンドブログを見ると、北村総一朗と兄弟ではないか、北村一輝は息子ではないか、などという説もある、なんて書いてあります。

「ばかばかしい」と思っていましたが、Googleで「北村和夫」と検索すると、画面右上には、北村総一朗の顔が出てきます。

北村和夫
Google検索画面より

北村和夫と北村総一朗の兄弟説を書くブログがあまりに多いため、Googleのデータベースまでが混同してしまっているのです。

これは、Googleのデータベースが日本語を理解できていないことを露呈しているとともに、そもそもコンピュータの構築するデータベースの限界を表しています。

以前(今もあるのかな?)、著名人の誰と誰が友達か、という人脈図を表示するサイトがありました。

私は、自分が有名人でもないくせに、自分の名前を入力して自分の人脈図を調べたところ、私がブログやメルマガで名指しで批判したことのある物理学者と友達ということになっていました。

私の書いた文章に何度も出てくるので、親しいのだろうと判断したようです。

つまり、言葉の出現「数」だけで判断して、文脈という「質」を判断できなかったのでしょうね。

Googleは、検索事業で膨大なデータを手にしていますが、その処理能力は、少なくとも日本語についてはまだ不十分だと思います。

……なんて書いたら、Googleが怒って、このブログを検索リストの圏外に飛ばしてしまうかもしれませんが(笑)

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無気力校長も企業弁護士も演じる


北村和夫の出演したドラマや映画はたくさんあり、どれかひとつとは絞りにくい。

ただ、作品によって、様々なキャラクターを演じているので、さすがに新劇の役者は何を演じても巧いなあ、と思いました。

たとえば、冒頭に述べた『青春ド真中!』は、中村雅俊が、産休補助教師として赴任した4ヶ月間を描いたドラマですが、北村和夫は無気力な校長役を演じています。

青春ド真中!

なぜ無気力なのかというと、教育現場の運営は、教頭(柳生博)が実権を握っているからです。

放送されていたのは日曜20時でしたが、この枠は、1965年以来、日本テレビは、青春学園ドラマを放送してきました。

青春とはなんだ

青春とはなんだ(夏木陽介)
これが青春だ!(竜雷太)
でっかい青春(竜雷太)
進め!青春 (浜畑賢吉)
(炎の青春)(東山敬司)
☆おれは男だ!(森田健作)
飛び出せ!青春(村野武範)
☆おこれ!男だ(森田健作)
われら青春!(中村雅俊)
★青春ド真中!(中村雅俊)

※()のドラマだけは、月曜21時に放送
☆は松竹製作、★はユニオン映画製作、無印は東宝製作

この枠の、青春学園ドラマの最終作が『青春ド真中!』だったのです。

が、基本的なキャラクターは、第一作の『青春とはなんだ』が踏襲されていて、いつも教頭が実権を握り、主人公の熱血先生と衝突することになっています。

プロデューサーの岡田晋吉氏は、文学座人脈からよく抜擢していました。

北村和夫だけでなく、この頃は、主役の中村雅俊や、教頭の腰巾着役だった坂口芳貞も文学座でした。

『飛び出せ!青春』の村野武範、『太陽にほえろ!』の下川辰平、松田優作、宮内淳、渡辺徹なども文学座人脈からの抜擢です。

そういえば、北村和夫は『太陽にほえろ!』では、デューク刑事(金田賢一)の父親役でしたね。

『青春ド真中!』以外には、『俺たちの勲章』『俺たちの旅』『俺たちの朝』など、日本テレビのドラマにたて続けに出演しています。

『俺たちの勲章』松田優作主演による新しい青春ドラマの原型
『俺たちの旅』金沢碧の出ない「40年後」の「旅」はもうない!?

『求婚旅行』(1974年4月6日~9月21日、日本テレビ)というドラマでは、新珠三千代とお互い40歳過ぎているのに、初々しい求愛とかなり長いキスシーンがあったので、そういうシーンは適齢期の若い人だけかと思っていたから、当時思春期の私はびっくりしました。

『白い巨塔』(1978年6月3日~1979年1月6日、フジテレビ)では、財前五郎側の弁護士を演じましたが、企業など金持ちの代理人をつとめて高い報酬を得る設定。

財前の義父から報酬を提示されて、ふっと笑いながら「ま、そんなところでしょうな」と答えるあたりは、いかにも“金持ちの味方”という感じが出ていました。

『白い巨塔』、田宮二郎と児玉清の脚本を超えた対決が楽しみだった

亡くなる前には、NHKの『コメディーお江戸でござる』(1995年3月30日~2004年3月18日)という舞台劇にたまに出ていましたが、さすがに歳をとったなあと感じたものです。

先日は、植木等の「幻の名作」といわれた『本日ただいま誕生』で、両脚を切断する軍医の役を演じたことをご紹介しました。

『本日ただいま誕生』植木等の主演作、悲運の男が僧侶になるまで

せっかく大学まで出したのに、就職もせず新劇の「準座員」なんて、と当初は親に泣かれたろうと思います。

が、それでもコツコツと芝居を続けたことで俳優として国民的に認知され、紫綬褒章(1989年)、勲四等旭日小綬章(1997年)を受章するまでになった。

ご本人には、苦労もあったでしょうが、第三者的には良い人生だったろうなあと思います。

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