カレーライスを頼むと、コップにスプーンを入れて出すお店や、食べるときに、スプーンをコップに入れて濡らしてから食べる人などを見たことはありませんか。今日は、カレーライスの時、どうしてスプーンをコップに入れるのかについて調べてみました。
例によってFacebokの投稿なのですが、『とんぼ』というドラマの1シーンが取り沙汰されていました。
Facebook「昭和レトロ」より
あらすじや設定は省きますが、投稿者は、主人公のエイジ(長渕剛)が、ツネ(哀川翔)に、コップの水でスプーンを洗うのを諌める場面についてコメントしています。
投稿者は、自分もコップの水でスプーンを洗ってからカレーを食べていたが、ドラマを観て、世間ではどうやらカッコ悪いらしいのをこのドラマを見て学んだというのです。
そういえば、我が家ではありませんでしたが、伯母の家で、カレーの時はコップにスプーンを入れていたのを覚えています。
ただ、コップの水は飲むものなので、スプーンを入れているのは、別に「洗うため」ではないように思いました。
で、コップにスプーンを入れていたこと自体はどう思ったかというと、これはその時の、つまり子どもなりの解釈ですよ。
熱は金属に伝わりやすいので、カレールーとご飯の熱が、スプーンに伝わっても口がやけどしないように、
スプーンをおヒヤに入れて冷やしているのかと思っていました。
いずれにしても、それは行儀が悪いのでしょうか。
カレーを食べるときに、コップにスプーンを入れて出すお店は以前はずいぶんあったし、今もまだ大衆食堂では見かける光景ではないでしょうか。
この件、もともと始めたところがわからないので、諸説あるのだろうと思い、ネットを調べてみました。
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コップにスプーンを入れる理由は……
いくつか意見を抜粋します。一部重複しているところもありますが、ほぼこの4つの理由が有力です。
スプーンの数を間違えず効率的に運ぶため説
前にテレビでみたことがあるのですが、「運ぶときの手間をはぶくため」と「数多く運ぶとき スプーンの数を間違えないようにするため」というのを聞いた事があります。(教えてみねドットコム)
http://homepage2.nifty.com/osiete/s779.htm
ナプキンに包むことを省くため説
スプーンはしばしば紙ナプキンで包まれて提供されます。しかしこれは手間がかかるので、一般的な大衆食堂では「ナプキンには包まず、しかしテーブルに直接置くことを避けるためにコップに入れて提供した」という説。(中略)客の立場からすると「水に濡れたスプーンだとご飯がスプーンにこびりつかない」という利点もありました。(ヤフー知恵袋)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1062043155
スプーンを濡らすため説
どんぶり物、などをお味噌汁なしで割り箸でいただく場合、試していただけばわかりますが、口に初めて入れたときに気持ちの悪い感触(黒板に爪を立てたような)を感じると思います。
それと同じで、スプーンを濡らしてお米がつかないようにするが正解だと思います。お行儀が悪いとかではなく生活の知恵ですから、どんどんやるべきです。
私は、やります。(教えてgoo)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/230165.html
和式のマナーでそうするため説
(細木数子さんがカレーを食べる時スプーンをグラスにつけてから食べていたが)和式のマナーでは、口に箸をつける前に食べ物が箸につかないように汁物から頂きます。
そこから、数子さんは、そういう食べ方をしたのでしょう。(暮らしの広場)
http://www.jineko.net/forum/%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E5%BA%83%E5%A0%B4/89315
カレーの話ではないのですか、最後の「汁物から頂」くというのは、なるほどそういう意味だったのか、と初めて知りました。
私はてっきり、口を濡らすウォーミングアップなのだと思っていました。
口ではなく、箸をぬらすという意味だったのですね。
まとめ
ご紹介した説によれば、食べる前にスプーンを水につけるのは、割り箸を割ってから木くずをこするのと同じようなものなんですね。
そして、コップにスプーンを入れて出すのも、お店側の都合であり、大した問題ではないようです。
今回は、斯界の専門家がわからなかったので、ネットを調べただけですが、これらを覆すような他の説をご存知の方は、ぜひお知らせください。
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