静脈テーピングの話が、『月刊からだにいいこと』(祥伝社)という雑誌の7月号に出ていました。読み物のタイトルは、「“体温を1℃上げて健康”になるワザ」で、動脈テーピングをすると体温が上がるので、健康効果があるという話です。みなさんもチャレンジしてみませんか。
昨今の氾濫する健康情報の中でも、共通した話があります。
それは、低体温は病気のもと。
昔の人の体温はもっと高かった、現代人は体温が低くなっている
というものです。
同誌では、一昨日もご紹介した川嶋朗医師がコメントを述べています。
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川嶋朗医師によると、江戸時代の平熱は37度が普通で、昭和32年の論文でも36.9度だったそうです。
そして、現代人の平均体温は36.3度で、来日中の外国人は37.3度だから、現代日本人だけが冷えているというのです。
冷え・低体温は血流が悪いからで、それは栄養素・老廃物が滞り代謝が低下して、肌の老化や肥満につながるそうです。
また、体内の酵素の働きが悪くなることで免疫力が落ち、病気になりやすく治りにくくなるといいます。
でも、現代人の方が、江戸時代の人よりも平均寿命は倍近く長いんですけどね。
まあきっと、それはいろいろな面から考えるべきことがあるのでしょう。
これまでは、体温の高い人達が平均寿命を上げてきたけれど、これからは低い体温の現代人によって、もしかしたら平均寿命は将来短くなっていくのかもしれません。
それはともかくとして、体温が高くなることで免疫力が上がるというのは、医療現場でも当たり前のように言われるようになりました。
私が子供の頃は、風邪をひくと、解熱と抗生物質は必須で、クリニックに行くと必ずと言っていいほど注射をされたものです。
しかし、昨今の医療現場は、発熱に関しては、ある程度は様子を見るようになりました。
私が何度か記事にしているヒートショックプロテインも、体温が38.5度の時に2倍の産生力をもつといわれています。
ヒートショックプロテイン、マイルド加温療法実践してますか?
体温を上げるといっても、風邪などによる発熱で40度を超すのは苦しいし、それ自体健康とはいえませんが、生活上の何らかの工夫で1度上げることなら、それほど体に負担があることではないと思います。
同誌では、体温を上げるための温め方、着方、寝方などを紹介する一方で、間違った体の「温め方」も指摘して注意を促しています。
たとえば、半身浴、靴下の重ね履き、鎮痛薬の服用などが、「やっちゃだめ!」な温め方の例に挙げられています。
詳しくは同誌をご覧ください。
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静脈テーピングは体温を上げるか
体温を上げる方法の一つとして同誌が推奨しているのは、「静脈テーピング」です。
外科医の佐藤達朗医師がコメントしています。
「足の甲には“アーチ状静脈”という静脈があります。その下には、動脈とつながる抜け道の血管“動静脈瘻”がある。本来は、雪山で遭難したような時に開き、動脈と静脈をつなげて体の中心に血液を集中させるもの。それが女性の9割は常に開いた状態になっており末端に血液がいっていないのです」
その改善は、テーピングで抜け道の血管を閉じることだそうです。
『からだにいいこと』(2015年7月号)
ということで、さっそくやってみようと思いましたが……
私は2歳の時、火鉢に突っ込んだセルロイドのものさしを左足甲にのっけてやけど、3歳の時は熱湯を右足にかけて、右足甲をやけどした苦い過去(2年連続で両足を受傷する逆宝くじ)があります。
その頃は
湿潤療法も知らなかったので、受傷痕がそのまま残ってしまい、現在もひとさまにお見せできるような足の甲ではないので、画像については、元植物人間ながら、外側は無事だった長男(小学生)の足でお見せします。
テーピングに使うのは、「くっつく包帯」です。
近所の薬局で売っているものです。
足の指より5cm~7cmの部分を3~5重にややきつく巻くそうです。
同誌によると、「読者の久保さん」という人が、巻いただけで30分後に0.6度体温が上がったそうです。
私自身も足に包帯を巻いて1時間後に体温を測ったところ、
36.3度→
36.7度
本当に上がってました。
実は、包帯をケチったために、右足は十分に巻けず、最後ははずれてしまったのですが、それでも0,4度上がっていました。
包帯の長さに余裕を持ってしっかり終日巻けば、もう少し上がるかもしれません。
興味かでてきた、という方は、お試しください。
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