『自宅で日記を書いて月5万円を稼ぐ唯一の方法』(市原高一著、インフォトップ出版)を読みました。初版発行が2008年8月であるにもかかわらず、今もアフィリエイターやプロブロガーに使われている手法だと思います。趣味のブロガーも、アクセスアップの参考になることがあるかもしれません。
7年前に発売された書籍であるにもかかわらず、書籍のタイトル「
自宅で日記を書いて月5万円を稼ぐ唯一の方法」で検索すると、現在も賛否のブログ記事がズラーっと出てきます。
それはすなわち、
同書の内容は今も通用する(説得力がある)
ということにほかならないと思います。
世間から相手にされなければ、批判記事もないでしょうから。
市原高一氏とその著書については、以前ご紹介したことがあります。
『ブログを“現金製造機”に変える方法』市原高一アフィリエイト
アフィリエイトの稼ぎで、実家(自動車修理会社)の借金4000万円を完済。現在は、アフィリエイトのほか、SEO、馬主、タイ古式マッサージ業など多方面に進出して、収入は所得税税率上限(45%、つまり4000万円超)といいます。
その市原高一氏が、
無料ブログサービスを利用してブログを開設し、そこで様々なジャンルの記事を書いて広告を貼り、アクセスアップして、
広告収入を獲得しましょう、という話が同書に書かれています。
「無料ブログサービスを利用してブログ」ということは、この
So-netブログももちろん含まれます。
タイトルにある「日記」というのは、ジャンルも書き方も定めない自由な書き物、という意味です。
つまり、ステマのようなわざとらしい宣伝文でなく、自分の日常生活で、思ったことや経験したことを自由に綴って構わないのです。
広告目的ではない
単なる日記なら、該当する広告がないのでは、と思われるかもしれません。
が、
アドセンス広告という、広告提供側が自動的に表示する広告を決めるシステムがあり、そのコードを貼ることで、どんな記事でも広告が表示されます。
そして、閲覧者が増えれば増えるほど、広告がより多くの人の目に触れるので、広告収入が獲得しやすくなるというわけです。
では、どうすれば、
アクセスアップができるのか。
同書には、情報商材や高額塾ですら触れられたことのない、かなり具体的な手法が書かれています。
詳細は端折ってかんたんにまとめると、
1.広告を貼る日記サイトを「無料ブログサービス」で作る
2.そこにリンクを送るサイトを50サイト作る
3.月~水は、メイン記事、木・金はリンクを送るサイトの記事を書く
リンクの送り方については、トップページだけでなく、各記事のページにも送る(
ディープリンク)ことが書かれています。
たとえば、1日にどのくらいの仕事量が必要か、といった肝心なことは、既存の
情報商材や
高額塾などは、意外と教えてくれないのです。
つまり初心者は、そこで止まってしまうわけですが、たった1404円の同書は、それを教えてくれているので、アフィリエイターや、プロブロガーとして
結果を出したい方には、いい参考書だと思います。
私の感想ですが、本書は、たとえば50サイト作成などの努力さえ惜しまなければ、断定や保証はできませんが、一定の収入は得られる内容ではないかと思います。
ただ、冒頭の話に戻ると、同書には批判もあります。
同書で意見がわかれるのは、同書のいう被リンクサイト、サテライトサイトともいいますが、
自作自演の発リンクサイトをどう見るか、ということです。
レビューブログには、「リンクを送るサイトを50サイト作る」ということについて、「
スパムブログ」として、徹底批判している人もいます。
私は、あえて、その人とは対立する立場を、本記事でとろうと思います。
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“スパムブログ”はいけないことなのか?
SEOの世界では有名ですが、「海外SEO情報ブログ」を運営する
鈴木謙一氏は、「鈴木謙一の被リンクに頼らないロングテールSEOのイロハ」という講演DVDにおいて、自作自演のリンクサイトについてこう語っています。
「僕たち、バックリンクサイトのことをサテライトサイト、サテライトサイトと言ってますね。そういった言葉も知っています、Googleは。サテライトサイトダメですよって。だから、はやくこういうの(サテライトサイトや誘導ページなど)からは足洗ったほうがいいです」
要するに、自作自演のリンクなど、グーグルにはバレているのだから、
おやめなさい、というわけです。
たしかに、Googleはかなり賢くなって、小手先のテクニックやだましなどは通用しなくなっている、ということももはやこんにちの定説になっています。
にもかかわらず、被リンクを売るSEO業者は今も存在するし、同書のように、サテライトサイトで被リンクを増やす行為も絶滅したわけではありません。
これはどうしてか。
良し悪しはいろいろ意見あるでしょうが、
まだ、そのやり方が通用するからでしょう。
と、書くと、通用するからといって、スパムでもいいのか、という意見があるかもしれませんが、そもそもその「スパム」というのは悪いことなんでしょうか。
それを行うと、警察に捕まるのでしょうか。
それはただたんに、
グーグルにとって都合が悪いだけでしょう。
本来、誰がどんな目的でサイトをいくつ作るかは、作る人の自由のはずです。(もちろん、法律違反やモラル等サイトの内容に対する評価はまた別の話)
Googleにはそれを妨げる権利も法的根拠もありません。
そして、複数作ったサイトが、メインサイトのコピーサイトだろうが、類似サイトだろうが、スパムだろうが、そしてそれらをナチュラルリンクしようが相互リンクしようが、それもまた作る人の自由です。
ただし、Googleがそういうリンクを全く評価せず否定するのも、Googleの自由です。
私が思うに、自作自演リンクは、“弱者のSEO”なのだろうと思います。
Googleや鈴木謙一氏の言う通りやっていたら、ホワイトなやり方でも構わない資金の豊かな大企業だけが上位表示する検索結果になるでしょう。
それはそれでまた、ユーザービリティとして新たな矛盾を発生することになるのではないでしょうか。
そういう意味では、自分がする・しないにかかわらず、“弱者のSEO”が存在することを私は否定しません。
自分の判断で購入した商品を「詐欺」呼ばわりする愚
同書について、タイトルに「唯一」とつくのは「
詐欺に近いタイトル」ではないか、と相談している人が某サイトにいましたね。
本を買っても成果が出ない人が、悔しくて告訴でもする気なのでしょうか。
健康食品で「がんが治る」と書いた本の著者が捕まったのは、薬事法違反だからです。
薬事法がなければ、そう書いても罰せられません。
では、稼ぐ方法を著者が「唯一」と思ったからそのようなタイトルにした、ということに対して、違法・不法を問える法的要件と効果は何でしょうか。
そんなものは何もないでしょう。
バカバカしい話です。
そんなことに噛みつくエネルギーがあったら、本の代金を回収できるよう、参考になるところはないか熟読する。
どうしてもなければ、自分の見る目がなかったと反省する。
それだけのことです。
悔し紛れに、タイトルの言葉尻をとって「詐欺」呼ばわりする「負け惜しみ」は、自分が無能なクレーマーであることを世にしらしめるようなものです。
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