『インハウスSEO』自分または自社で検索エンジン最適化対策 [パソコン・ネット]
『インハウスSEO 成功のための実践テクニック』(土井まなぶ著、ソシム)を読んでいます。最近は新刊ではない書籍のご紹介が続きましたが、今回は今週出たばかりの新刊です。久しぶりにSEOの書籍をご紹介します。タイトル通り、SEO業者に頼まなくてもできるサイト(ウェブページ)の検索エンジン最適化対策をまとめています。
今日は夕方、六本木で行われたあるセミナーに出席してきました。
というと、So-netブログに多いトレンドアフィリのブロガーなら何のセミナーかわかっちゃうかな。
そこでもSEOについての話が出ていましたが、SEOというのは、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション(Search Engine Optimization)。「検索エンジン最適化」という意味です。
GoogleやYahoo!の検索窓に、探したい情報のキーワードを入れて、関連ぺージを検索することは、おそらくパソコンの利用者ならほぼ100%経験があると思います。
Yahoo!検索画面より
では、その表示されるページの順番は、どうやって決められているのか。
Googleが、全世界で新規に更新されたり内容が変更されたりしているページを、クローラーで探してキャッシュ(記録)してインデックス(データベースに整理)。200以上の要素からそのページを評価して決めています。
検索して表示されるページ一覧は、普通上から順に見ていきますから、より上位のページが閲覧されやすくなります。
そこで、検索エンジンでより上位に表示されるよう、ウェブページを整える対策(SEO)が必要になってくるわけです。
なぜSEO?
このブログでも何度か書きましたが、企業や商店のサイトは、ビジネスとしてより多くの人に見てもらいたいのでSEOが切実なのはもちろんのこと、趣味や雑記の個人ブログでも、できるSEO対策はしておいた方が望ましいと思います。
なぜなら、自分の引き出しにしまう日記ではなく、不特定多数の目にさらされるネットに発表しているのですから、どうせならより多くの人に閲覧されたほうがいいでしょう。
また、SEOの本来の目指すところは、有益な情報を見やすい体裁で閲覧者に伝えるということですから、人間で言うなら、“身だしなみを整える”行為だと思います。
そして、私がこれまで記事を何度も書くほどSEOに関心をもつのは、推理とハプニングを備えた知的作業だからです。
Googleは、200以上の要素で検索順位を決め、そのアルゴリズムは特許をとっていることまではわかっていますが、ではそれをどういう仕組みや価値基準で決めているかは極秘です。
ネットユーザーは、自らの推理と経験でノウハウを構築していきます。
では、そのグーグルが、たとえば検索順位が1位になる方法を知っているかといえば、実を言うとルールを決めたグーグル自身がわからないのです。
何となれば、検索順位は相対評価ですから、検索するキーワードによって、1位になれるウェブページの評価は変わってくるからです。
たとえば、「戦後史の激動」で検索すれば、まちがいなくこのブログが最初に表示されます。
それは、「戦後史の激動」をキーワードとするサイトがほかにないからです。
でも、「ダイエット○○」というタイトルのブログを作ったとして、「ダイエット」で検索しても、上位表示は容易ではありません。
それは、「ダイエット」というキーワードが、「戦後史の激動」というキーワードよりも1位になるためのライバルのウェブページがたくさんあるからです。
1位になるのは、ライバルサイトよりも高いポイントを必要とします。
それが何ポイントかは、ライバルの評価によって変わってくるので、ルールを作ったGoogleですら答えることはできないわけです。
自分でできるSEO
前置きが長くなりましたが、今回の『インハウスSEO 成功のための実践テクニック』は、タイトル通り、お金を払って業者に頼まなくても、自社、もしくは自分だけでできるSEO対策を紹介し、解説している書籍です。
自社や自分のドメインで作ったサイトは、情報商材に出ているような裏技的なSEOを軽々しく使うことができません。
根拠のない強引な施策によって、いったんGoogleに睨まれてしまったら、もう2度とそのドメインは上位表示してもらえません。
著者の土井まなぶ氏は、SEOコンサルを生業とし、多くの企業のサイトを担当した経験に基づいたSEO対策を同書にまとめたそうです。
全8章からなり、必ずしもサイト構築に詳しい人でなくても、実践できるよう平易に書かれています。
たとえば、アクセス解析を入れましょうとか、内部対策(サイトの作り方の見直し)を実施しましょうとか、すでにサイトを運営している人が、すぐに取り掛かれるものばかりです。
もちろん、So-netブログにも使える内容です。
全240ページですが、中身はネット関連書籍にありがちなスカスカではなくみっちりつまっていて、お買い得感もあります。
サイトに対する向上心を具体的に実践されたい方には、ぜひお勧めしたい1冊です。
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インハウスSEO 成功のための実践テクニック (Webマーケティングのプロテク)
- 作者: 土井 まなぶ
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2015/03/16
- メディア: 単行本
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