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池内了氏が科学の軍事利用に警鐘乱打、あなたの意見は? [政治]

池内了

「安全保障関連法に反対する学者の会」というシンポジウムが開かれ、池内了氏の基調講演についてWeb掲示板にスレッドが立ちました。池内了氏が、「研究者よ、国になびくな」と科学の軍事利用に警鐘を乱打し、その賛否が議論されたのです。



日本学術会議ってご存じですか。学者の国会と言われている権威ある機関です。

日本学術会議は1950年以来、戦争目的の科学研究に関与しないとの声明を掲げ続けていました。

もちろん、過去の戦争に加担した反省からです。

それが先日、その見直しを含めて検討することを明らかにしました。

まあ、理由は、建前はなんであれ、要するに「金」でしょう。

国は、一般の研究資金を絞る一方で、防衛省は昨年度から、軍事技術に応用できる新技術開発に研究費を支給する公募制度を始め、本年度は6億円を計上しています。

カネが欲しけりゃ軍事研究をやれよ、ということですから、科学者の自由意志で軍事研究を選択する前提とは違います。

ですから、それに対して、大学や研究機関が国と連携して軍事目的の科学研究を行う、すなわち「軍学共同」に反対するシンポジウムが開かれたわけです。

基調講演は、その日本学術会議で長く活躍された池内了名古屋大名誉教授。

「研究者は国になびいてはならないという社会的責任がある。大学組織としては軍事研究に関する行動・倫理規範などを整備する必要がある」と訴えたといいます。

それについて、Web掲示板にスレッドが立ち、いろいろな意見が書かれました。

池内了・名古屋大名誉教授「研究者よ、国になびくな」

科学者の軍事研究は是か非か、という話です。

みなさんは、いかがお考えですか。

私の意見は、先ほど書いたように、そもそも金で研究者を軍事研究に誘うような国のやり方がフェアではないので、問題の本質はそれ以前にあるように思います。

要は、大学や独立した研究機関が、為政者や大企業の下請けになることが問題なのですから、一般の研究予算を絞る国のやり方がそもそも間違いであり、学術界も予算等で国民の理解を得るためには襟を正すべき点があります。

今回の件は、民主党政権時代の蓮舫議員の「2番じゃダメなんですか」のアレも、間接的な責任があると思います。

本来、仕分けは、学術界の不透明さを叩いてホコリを出すいいチャンスだったのに、それをせず、たんに予算を削る論争になってしまいました。

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池内了氏について


意見の賛否はさておき、Web掲示板の書き込み一部には、池内了氏についての認識が十分ではないのかな、と感じるものもありました。

そこで一言しておくと、池内了氏は、日本を代表する物理学者です。

このブログでも、1度詳しくご紹介したことがあります。

物理学と神、人間は間違いうる存在である!

これを書いてしまうと、私が誰なのか、分かる人にはわかってしまうのですが、私は池内了氏と多少関わりがあります。

疑似科学解明の研究者団体があり、大槻義彦という人が副会長だったのですが、後任が池内了氏で内定していたものの、日本学術会議会員にこれ以上肩書を増やしては申し訳ない、という話になり、私が池内了氏の代わりにその役職をつとめていたことがあります。

5年前に拙宅が火災になった時、Web掲示板には複数のスレッドが立ち、ツイッターにもおもいっきり拡散され、NHKや共同通信まで連日報道していました。

火事の時.png
火災当時のツイート

著名人でもない私が、なぜネットで大仰にとり上げられ、大マスコミにまで晒されたか、考えられるのは、

1.近所の人がマスコミに無責任なことを話して、火災に事件性があると思われていたこと、

2.ジャニーズ事務所のホモセクハラ報道の不十分さを批判したことか拡散されて「その方面」では名が知られてしまったこと

SMAPの問題に潜む本質を国民は見抜けるか

そして、池内了氏のかわりにその団体の役員をしていたから、私のことを知っている人が、私が思っている以上に存在したのかもしれません。

たとえば、オカルト好きの人々やインチキ健康食品推奨者とか、そういう人たちにとって、私は敵だったわけです。

しかし、私は今は火災で無一文の罹災者となってしまったので、欲も得もありませんから、自分を大きく見せようとか、有名になりたいなどという、俗な願望は全くありません。

なのに、いまだに私の本名で検索すると、サジェストキーワードで「火災」と出るんですよ。

私のことを調べている人がいるんでしょうね。

これはプレッシャーです。

池内了氏も、冒頭のような発言をすることで、意見の異なる人からの風当たりはかなり強くなると思いますが、ご自身で正しいと思う言論活動を貫いていただきたいと思います。

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コメント 6

Take-Zee

おはようございます!
いつもご訪問、コメントありがとうございます。
早くも6月、嫌な梅雨の季節になってきましたね。

by Take-Zee (2016-06-01 06:48) 

通りすがりのなんちゃって研究者

「国家が軍事を必要とする以上、国民である科学者がこれに協力するのは当然のことであり、なにが悪いのか」という心情はあります。国のいったことには無条件に従うべきで、異論反論に反日のレッテルを貼る人もいます。でも研究費で釣るようにしては端から正当な議論はできない。研究者は研究費が欲しいというのがずっとあるからです。潤沢な研究費をチラつかせて金で研究者を縛ることは研究の自治に反することです。
by 通りすがりのなんちゃって研究者 (2016-06-01 14:11) 

うつ夫

防衛省が自前の研究施設を作ればいいのではないかと。
by うつ夫 (2016-06-01 18:10) 

pn

ターボエンジンは軍用だったみたいな事聞いた事あるからどんどん民生技術として天下り?させていけば産業その物が活気づく気もしますが。
by pn (2016-06-02 06:28) 

Nelly

Lee and Larry loved their ѕixth birthday
party. Though they һave been tԝins, Mommy and Daddy all the time
made sure they each had a particular tіme. And with their birthdays coming in December, Mommy and Daddy also alѡays
made certain their bіrthdays haԁ ƅeen pаrticular even thoᥙgh Christmas was right acгoss the corner.
The occasion was so enjoyable with a clown and cake and songs and ɡreat presents from their aѕsociates and grandparents and uncle and aunts.
It went by so fast but earlier tһan they knew it,
everybody had gone residence and it was time to wash up and get reaԀy fⲟr
bed.
by Nelly (2018-08-03 10:49) 

Siobhan

That is sսch a fun recreɑtion ɑnd we had an ideal birthday Daddy.?
Larry added. ?Can we play ?What?s the pеrfect factοr aЬout God?
tomorrow too?? he begged his Mommy.
by Siobhan (2018-08-21 11:04) 

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