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ホームランバー、昭和30年代の復刻版が名糖産業から発売 [生活]

ホームランバーをご存じですか。メイトーホームランバーなどともいわれます。名糖産業から、発売当初の復刻版が出たので購入しました。メイトーホームランバーといえば協同乳業の製品です。同じブランドの商品が2つの会社から発売されている理由について、今回名糖産業にお伺いしました。

アイスを食べる少女

ホームランバー。新陳代謝の激しい市場で、半世紀以上にわたって一貫してシンプルなバータイプのアイスとして君臨しています。

アイスに格付けや番付をつけるとしたら、殿堂入りといってもいいでしょう。

こんにちまで発売されたバータイプのアイスは、ホームランバーがおおもとのモデルになっているに違いないからです。

今回購入したのはこれです。「復刻版袋詰めホームランバー」



10本袋入りのもの。袋にも復刻版と書かれています。

中身は、バニラとチョコの2種類です。

ホームランバー、バニラとチョコ

いつの「復刻」かというと、発売当時のモノを再現したといいます。

wikiによると、初めてのバータイプアイスで1956年、10円で発売されたそうです。

長嶋茂雄を広告に起用したことで、ホームランバーと命名したとか。

今なら100円ぐらいでしょうか。

袋を開けてみると、現在売られているものよりも一回り大きいことに気が付きました。

「昔の方が大きかったのかな」

袋は「協同乳業」ではなく、「名糖産業」と書かれています。

メイトーホームランバーというので、「名糖産業」という製造者名になんの抵抗も感じませんでしたが、「協同乳業」の製品ではないんですね。

ということは、「メイトーホームランバー」という同じ商品名で、2つの会社から製造販売されていることになります。

wikiには、「九州地区向けには名糖産業が製造販売する」と書かれているのですが、私は東京で買いました。

東京なのに、名糖産業版が売られているというのはどうしてでしょうか。

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ホームランバー、協同乳業版と名糖産業版並売の真相


自分で考えてもわからないので、名糖産業にお尋ねしました。

同社福岡工場開発課から頂いた回答によると、「復刻版袋詰めホームランバー」は、協同乳業から依頼を受け、名糖産業が製造を行っている商品だそうです。

そして、販売管理は協同乳業が行っており、東京を始め、九州地区以外でも商品が取り扱われているとか。

要するに、wikiは常の如く不正確だったわけです。

少なくとも「復刻版袋詰めホームランバー」に限れば、九州地区だけなくどこで買っても「製造者・名糖産業」「販売者・協同乳業」ということですね。

ただし、それはあくまでも「復刻版袋詰めホームランバー」の話であり、他の「ホームランバー」ブランドの商品は、協同乳業の製造・販売のようです。

ということで、今度は共同乳業が製造・販売する、箱入りの「ホームランバー」も購入しました。

箱入りの「ホームランバー」

私は正直なところ、舌の方は“からっきし”なので、名糖産業版と協同乳業版の味の違いはわかりませんでした。

同じ商品名で発売されているものですから、原材料や作り方は同じなのでしょう。

で、バーには、何か書いてありました。

集めて応募してね

裏を見ると、「一塁打(1ポイント)」と刻まれています。

一塁打(1ポイント)

4ポイント集めるとなにかもらえるそうです。

ということは、1ポイントのあたりならあと3回当てるまで買い続けなければなりません。

そうやって購入者をリピーターにする戦略が、昭和30年代のビジネスモデルとして確立していたんですね。

余談ですが、私は日高屋という“中華食堂”で、お勘定の時に、次回くればラーメンが大盛りになるという券をもらえるので、大盛り食べたさに、いつまでも日高屋通いをやめられず、ちょっと悩んだ時期がありました(汗)

みなさんもいかがですか。メイトーホームランバー

昭和レトロベルト【名糖ホームランバー】(ベージュ)

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  • 出版社/メーカー: OXFORD DEVELOPMENT DIV.
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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