冨士眞奈美と山口百恵のことが、私の参加するFacebookのグループで話題になっていました。誕生日絡みだと思います。冨士眞奈美といえば、現在もメディアに登場する現役の女優。1月15日が誕生日です。一方、山口百恵は三浦百恵さんになって引退。もう今年で35年たちますが、1月17日が誕生日です。（上画像はGoogle検索画面より）
冨士眞奈美の経歴を見ると、NHK専属女優がスタートとなっていますが、私はこの時代は全くわかりません。
Facebookタイムランより
最近になって、昔の映画で、小林旭と共演しているのを見て、意外に思ったぐらいです。
当時の映画では、『つむじ風』（1963年、松竹）を最近鑑賞して、このブログでご紹介しました。
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『つむじ風』渥美清、桂小金治、冨士眞奈美、加賀まりこなど
『つむじ風』より
私が知っているのは、1970年代前半のドラマブームの頃、ユニオン映画製作による一連の石立鉄男主演ドラマや、岡崎友紀主演のライトコメディーシリーズなどの、大映ドラマに出ていた頃です。
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石立鉄男伝説、インカムゲイン型ユニオン映画ドラマシリーズから考える
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『なんたって18歳！』岡崎友紀主演大映ドラマ第2弾ライトコメディ
冨士眞奈美は、『細うで繁盛記』（1970年1月8日～1971年4月1日、よみうりテレビ）で、新珠三千代をいじめる役があたってからは、オーバーゼスチャーでヒステリックないじめ役を、掛け持ち、つまり同じクールにおいて複数のドラマでずっと演じ続ける人気女優でした。
それが、1974年の春クールになると、岡崎友紀主演の『ニセモノご両親』（1974年4月2日～8月27日）1本だけの出演にとどまりました。
TBSチャンネルより
しかも、役柄は今までのようなエキセントリックなものではなく、重要な役のはずなのにセリフも減り、欠演も多くなったので、どうしたのだろうと思ったところ、脚本家の林秀彦との電撃結婚発表。「彼と小説を書きながら暮らしたい」といって、女優業は休業してしまいました。
離婚後は、いろいろなドラマやバラエティー番組に出演してはいますが、やはり冨士眞奈美にとっての全盛期は、1970年代前半だったのではないかと思うので、あの時期の結婚休業は惜しまれます。
アイドルドラマに出演
Facebookタイムランより
冒頭に書いたFacebookで話題になっていたのは、『あこがれ共同隊』（1975年6月6日～9月26日、TBS）というドラマです。
当時の有力アイドルによる、「東京・原宿を舞台に現代の若者たちの青春の生きざまを描く」連続ドラマという触れ込みでした。
「新御三家」（野口五郎、郷ひろみ、西城秀樹）や、「花の中三トリオ」から進級した「花の高二トリオ」（森昌子、桜田淳子、山口百恵）のなかから、郷ひろみ、西城秀樹、桜田淳子がレギュラー出演し、山口百恵も第1回に出演しました。
アイドルのオールスターとなれば、それぞれ持っている数字の足し算で人気番組になりそうですが、残念ながら、「デカルトの方法序説」はここでも崩れ、全体は部分の単純な総和にはならず、視聴率的には惨敗でした。
売れっ子ばかりを揃えたため、出演者のスケジュールに配慮した脚本しか書けなかったことと、商品価値がデリケートなアイドルのため、キャラクターの作り方や登場人物の絡み方などにも、制約があったからではないかと思います。
この山口百恵も、レコードの生涯セールスが通算第3位の活躍をしたのに、1980年に結婚引退したわけです。
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同じヒールキャラでも違うこともある
ということで、冨士眞奈美、山口百恵、2人の共通キーワードは、全盛時の「結婚引退（休業）」でした。
2人が直接絡む、要するに共演しているドラマもあります。
先日ご紹介した、『顔で笑って』です。
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『顔で笑って』鎌倉を舞台に宇津井健、山口百恵の父娘ドラマ
TBSチャンネルより
鎌倉に古くからある外科病院の娘（倍賞美津子）と宇津井健が結婚。
宇津井健の連れ子が山口百恵ですが、冨士眞奈美は倍賞美津子の叔母役です。
冨士眞奈美は、例によって宇津井健をいびる役なのですが、山口百恵はなぜか冨士眞奈美からも大切にされます。
冨士眞奈美のイビリは、無原則に敵を作るのではなくて、自分の立場や主張と相容れない者には牙を向けるけれど、そうでない人には決して乱暴な態度をとらないのです。
もちろん、芝居以外では一切ヒールは演じません。
そのへんが、名前を出してしまうと、たとえば泉ピン子のようなヒールキャラとは違うところなのでしょう。
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