『ブログを“現金製造機”に変える方法』市原高一アフィリエイト [パソコン・ネット]
『ブログを“現金製造機”に変える方法』(市原高一著、主婦の友社)を読みました。ブログがどうして「現金製造機」に変わるのかというと、要するにアフイリエイト記事を書いて稼ぐということです。アフィリエイトは、稼ぐ人と稼げない人の二極分化がはっきりとしている世界ですが、稼げる人の代表的存在が著者です。
アフィリエイトに本格的に関わった人なら、市原高一氏のことはご存知でしょう。
アフィリエイトの稼ぎで、実家(自動車修理会社)の借金4000万円を完済。現在は、アフィリエイトのほか、SEO、馬主、タイ古式マッサージ業など多方面に進出して、収入は所得税税率上限(45%、つまり4000万円超)といいます。
ただ、市原高一氏の場合、アフィリエイトサイト(ブログ)の具体的な作り方というよりも、むずかしいキーワドでも、ポーンと上げてしまうSEOのノウハウで有名な方で、ネットで発表されているセミナーも動画が多いようです。
そんな市原高一氏が、具体的に稼げるブログの作り方を書籍媒体で指南しているのが、『ブログを“現金製造機”に変える方法』です。
ブログというのは、So-netブログも含めた、無料ブログサービスを利用して作ります。
つまり、誰でも始められ、コストを掛けずにいくつでも作れます。
そのブログで、アフィリエイト記事を書けば稼げるんですよ、という本です。
アフィリエイトブログの書き方
新刊ではないのですが、ブログの作り方自体は今も変わることはありません。
同書では大きく、
1.アフイリエイトしたい商品を選ぶ
2.商品を売るためのキーワードを選ぶ
3.ライバルのサイトを分析する
4.ブログを立ち上げ記事を書く
5.被リンクを増やす
6.1に戻って別のブログを立ち上げる
という順にブログを作るように書かれています。
アフイリエイトしたい商品を選ぶ
では、商品はどうやって選んだらいいのか。
同書が、商品選択にすすめているのは、楽天ランキング、A8ランキング、そして、ASPのメルマガです。
ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)というのは、リアルビジネスで言うなら広告代理店サイトのことです。
企業からはアフィリエイトしたい商品を受付け、登録アフィリエイターには、その商品のコードを発行してアフイリエイトさせます。
A8ランキングというのは、そのASPの中でももっとも有名なA8ネットというところが発表している、売れ筋商品のランキングです。
アフィリエイターは、販売者ではなく紹介者ですから、売りたい商品ではなく、売れている商品を扱うのが鉄則です。
そこで、そうした人気商品を選ぶと良い、という話です。
2~3日前でしたか、A8ネットのメルマガ『広告素材レポート』で、10月に検索が増える、あるキーワードを具体的に教えてくれていました。
それは、学校生活の“あること”です。
私は、そのキーワードの実体験がないのでピンと来ないのですが、経験者が書いたら、自分の経験を記事にしてお金を稼げる、という成功体験を得られるかもしれません。
商品を売るためのキーワードを選ぶ
キーワードというのは、その記事の中でも特に重要な意味をもつ言葉です。
何について書いているか、の「何」の部分です。
So-netブログでも、記事の新規投稿の際、キーワードを入力する欄が一番下にあります。
キーワードのはっきりしない記事は、要するに何について書いているのかはっきりしないということですから、記事として落第です。
では、キーワードがはっきりすると、どうなるのか。
たとえば、「ラーメン」というキーワードで記事を書けば、インターネットユーザーが、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「ラーメン」と検索すれば、その記事が表示されるわけです。
といっても、ラーメンという普通名詞を使ったブログ記事は日本中に数えきれないほどありますから、それだけでは上位表示は無理で、そこでちょっとひねります。
たとえば、「ラーメン 麻布十番 味噌味」のように、キーワードを3つ連ねると、競争相手のブログ記事はぐんと少なくなります。
これを複合キーワードといいます。
そこで、市原高一氏は、複合キーワードで記事を書くことを奨めています。
ライバルのサイトを分析する
上位表示を狙いたいキーワードを入力して、実際に表示されるサイトを調べます。
検索結果としてブログを含めたサイトの該当ページがズラズラっと表示されます。
自分のブログが、これらよりも、キーワードの出現や、後に出てくる「リンク」などが多ければ、上位に上がれます。
ブログを立ち上げ記事を書く
初心者のアフィリエイト記事は、まずレビュー記事がよいとしています。
何々を買って使ってみました。食べてみました。という記事です。
そして、記事中に、その商品のアフィリエイトコードを貼り付けるわけです。
評論ではなく実際のユーザー・消費者としての記事だからこそのリアリティがありますから、それを読むことで、閲覧者もそれを購入しようと考えるわけです。
被リンクを増やす(SEO)
いい記事を書きました、というだけでは、検索順位は上がりません。
Googleは、文芸作品やジャーナリズムを評価するアルゴリズムを持っていないし、持っていたとしても、それはGoogleの主観に過ぎません。
そこでGoogleは、検索順位を決めるのに、もっと客観的な基準を持っています。
それは、人気投票。
すなわち、他のサイト(ブログ)から、そのサイト(ブログ)に、いくつのリンクが付いているか(リンクの数)、ということを見ます。
大雑把に言えば、リンクの少ないページよりも、リンクの多いページの方が、Googleは高く評価するということです。
そして、そのリンクをつけているサイト(ブログ)は、リンク先のサイト(ブログ)と、ジャンル的にどれだけ関連が深いかという、リンクの質も見ています。
無関係なサイト(ブログ)からたくさんリンクされるよりも、リンク元とリンク先は近いテーマであったほうが、そのリンクの評価が高いということです。
これを増やすために、アフィリエイターは、自分のサイト(ブログ)にリンクするためのサイトを自分で作る「自作自演」に励みます。
いわゆるSEO業者というのは、そのリンクするサイトを販売しているのです。
So-netブログは、他のブログに「nice!」を付けることが、リンク数を増やすことに繋がると考えられてきました。
私の5年間の経験で申しますと、同じSo-netブログ内のリンクですから、普通のリンクに比べるとパワーは弱いですが、たしかにその効果はあると思います。
ただ、おそらくはおなじ「nice!」でも、ジャンルの違うブログへの「nice!」は評価が低いかもしれません。
また、「nice!」がある一定の数を超えると、リンクの数としては評価されなくなるようです。
ですから、そういうことを第一義的に考えていると、巡回するブログが偏ってしまい、ジャンルを問わずブログを楽しませていただく、という自然な目的に沿わないはかりか、リンク効果自体も気がついたらなかったということにもなりますから、あまりそれは考えないほうがいいのではないか、と思います。
結論
これもアフィリエイトの鉄則ですが、“ノウハウコレクターにならずに、まずは手を動かせ”といわれています。
書籍を熟読して知識として暗記するのが目的ではなく、一通り読んだらとにかく作業をはじめ、わからなくなったらそのとき書籍を読み返すことです。
アフィリエイトに対して、“稼げるの?”という懐疑的な見方がありますが、この市原高一氏を含めて、決してホラではなく、何百万、何千万と稼ぎ、人を雇って法人化しているアフィリエイターも大勢いるようです。
ただ、そういう人たちは、ひとつ、ふたつ、ブログを作って終わりというわけではありません。
上記の要領で、稼げるブログを作ったら、同じやり方で、何百、何千と、膨大に水平展開(量産ともいわれます)してブログを作り続けているのです。その積み重ねが、「税率45%」の高額所得者なわけです。
あるアフィリエイターから、「稼げるようになったアフィリエイターは、みんな気絶するほどの仕事量をクリアして今がある」と聞いたことがありますが、まあ、どんな仕事でも、楽なものはないということでしょうね。
アフィリエイターの初心者で、どんな作業をすべきか、自分の中で定まっていない人は、同書を読まれたらよろしいかと思います。
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