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『世界一やさしい アフィリエイトの教科書1年生』プロブロガーズ [パソコン・ネット]

世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生

『世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生』(染谷昌利・イケダハヤト著、ソーテック社)を読みました。タイトル通り、アフィリエイト概論にあたる内容が書かれていますが、特徴は、アフィリエイターではなく、プロブロガーである染谷昌利氏、イケダハヤト氏が著者であることです。

ソーテック社は、少なくとも21世紀になってからはずっと、パソコン関連の書籍を出し続けている出版社です。

当時たくさんあったパソコン関連出版社は、多くが撤退か廃業をしてしまい、今残っているのは数社。

ぜひソーテック社には、これからもパソコン関連書籍を出し続けて欲しいと思います。

さて、今回ご紹介するのは、『世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生』。



著者は、プロブロガーとして有名な、染谷昌利氏とイケダハヤト氏です。

アフィリエイターではなく、プロブロガーがアフィリエイトの本を書いたことに本書の意味と意義があります。

お二人の書籍については、過去このブログでご紹介したことがあります。

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イケダハヤト氏は、尖ったブログ記事を書くため反響が大きい人です。

私はツイッター上で、彼のことを「炎上帝王」と名付けたことがあります。

『優雅な暮らしにおカネは要らない』必要なのは教養と生きがい

すると、彼は律儀に「……」(←絶句という意味?)というリプライをしてきました。

アフィリエイターとプロブロガーの違い


それはともかく、アフィリエイターとプロブロガーでは、自分のサイト(ブログ)を商売道具にする点では同じでも、その使い方は微妙に違います。

本文中で、イケダハヤト氏はその違いを述べています。

極論しますと、アフィリエイターとは、まずアフィリエイトの案件(商品)があり、その情報を元に商品紹介の記事を量産。それをSEOやリスティング(広告)を駆使して検索順位上位に押上げ、商品の購入希望者にコードを踏ませる仕事です。

一方、プロブロガーは、個性的ブログ記事が前提としてあり、そこに関連するアフィリエイト商品があればそのコードを入れ、やはり商品の購入希望者にコードを踏ませます。

どちらも、自分のページから、広告ページにいざなうことは同じです。

が、イケダハヤト氏いわく、アフィリエイターは、「紹介文に思い入れ、つまり愛が感じられない」そうです。

要するに、アフィリエイターはたんなる情報紹介であり、生産する記事は質が低い。

しかし、プロブロガーは、「この人がお勧めしているのなら買ってみようかな」と思わせてコードを踏ませるので、サイト運営者のパーソナリティが重要だといいます。

アフィリエイトの世界も、レベルは上がっており、今は質の低い記事では商品は売れませんが、イケダハヤト氏はもちろんわかっていて、例によって炎上狙いでそう断言しているのでしょう。

その証拠に、イケダハヤト氏は、これからプロブロガーはアフィリエイター的に、アフィリエイターはプロブロガー的になっていくと先を読んでいます。

本書は、これまでのような、アフィリエイターの書くアフィリエイター入門書に比べて、よりプロブロガーの視点から、質の高いアフィリエイト記事の書き方を指南しています。

その意味で、アフィリエイトを行っていない、今後も行う気がない人でも、より質の高いブログ記事の更新を心がけたい人には、ぜひ読んでいただきたい書籍です。

イケダハヤト氏はさらに、ブログで稼ぐというビジネスモデルはここ数年のことであり、まだまだ歴史の浅い世界。どんどん実験して、むしろ歴史を作っていきましょう、と述べています。

アフィリエイトの世界では、後発組(でも大丈夫か?)ということがよく話題にされます。

でもね、それは、既存のやり方をなぞることしか考えていない落ち穂拾い根性だから、そんな心配をするのです。

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業界自体は後発どころか、歴史は始まったばかりなのだ、自分が歴史をつくるのだ、というイケダハヤト氏の発想を見習うべきです!

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アフィリエイトができるブログの作り方


後先になりましたが、本書の全体の構成をご紹介しておきます。

イケダハヤト氏の執筆部分は後半で、前半は染谷昌利氏が書いています。

前半3分の1は、まさに入門書。

アフィリエイトの仕組み、アフィリエイトとアドセンスの違い、サーバーやASPの選び方、アクセス解析の設定の仕方など、初心者のための「そもそも論」や「手続き」について説明されています。

中盤にきて、記事の書き方が書かれています。

自分の得意分野の認識、広告の選び方、有用な主観記事の書き方、キーワードの選び方、アクセスアップ対策等々……。

1日1記事で100記事を超えたあたりから、固定的な数字がつき、ブログとしてのステージが上がる、と書かれています。

1年以上継続している人には、何かしら結果が出ている、とも書かれています。

初心者の目標設定は

1週目……1日3つ、ブログの記事になりそうなテーマを考える(自分の得意分野の掘り起こし、通勤時間に気づいたこと、いま興味のある物事など)
2週目……1週目の目標に加え、毎日1記事のブログ更新
3週目……2週目の目標に加え、毎日1つずつASPの登録
4週目……3週目の目標に加え、今まで書いてきた記事の読みやすさ、わかりやすさのチェック


となっています。

継続性を重視しながらも、ただやみくもに書かせるのではなく、テーマの選定や、書いた後のチェックまで指南しているのがいいですね。

理屈よりまず実践、という考え方もあるのですが、それでは、ネタが尽きた頃、挫折してしまうんですよね。

結論


繰り返しますが、本書はアフィリエイターの書いた書籍ではないので、SEO的な裏ワザは一切書かれていません。

ただ、最近は「コンテンツSEO」といって、イケダハヤト氏が述べているように、記事そのものの充実こそが大事なのだ、という考え方がアフィリエイト業界にも広まってきています。

その意味で、2人のアルファブロガー(大物プロブロガー)から、「アフィリエイトができるブログの作り方」を教えてもらえるこの『世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生』は大変有用な情報やノウハウが書かれており、多くのブロガーにぜひ読んでいただきたいと思います。

世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生

世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生

  • 作者: 染谷 昌利
  • 出版社/メーカー: ソーテック社
  • 発売日: 2015/01/17
  • メディア: 単行本


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