63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか(板倉弘重著、講談社+α新書) [健康]
63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか 人生に4回ある「新厄年」のサイエンス(板倉弘重著、講談社+α新書)を読みました。本書はタイトル通り、7つの病気発症率が急上昇するターニングポイントが、人生には4回あることを指摘しています。
長寿時代、単に長生きするだけでなく、「元気」であることが求められています。
本書はタイトル通り、7つの病気発症率が急上昇するターニングポイントが、63歳までに4回あるといいます。
それを超えて健康なら、100歳まで元気でいられる……かもしれない、という話です。
日本で言われる「厄年」というのは、陰陽道や神道の影響が強いとされていますが、そうした信仰ではなく、医学的な見地から「新厄年」について考察する書籍です。
著者は高血圧疾患を専門とする医師であり、長年の研究と臨床経験を通じて得た知識をもとに、現代人が健康的に100歳を目指すための実践的なアドバイスを提供しています。
63歳に気をつけてピンピンコロリを目指す
下手な医療保険に入るより良いかも。
— カラダ博士|内科のお医者さん (@karadahakasee) November 13, 2024
国民健康保険のデータを解析した結果、血圧が正常な人は高血圧の人より、平均余命が1.7年長いにもかかわらず、生涯医療費が375万円も少なかった。
保険でカバーするより、自分のできる範囲で健康維持していく方が経済的ってことなんだね。 pic.twitter.com/ioJhCDFLNI
著者は、「75万人のレセプトデータ」から、要介護・要支援の原因となる脳血管疾患、認知症、変形性膝関節症、骨粗鬆症、虚血性心疾患、糖尿病の6疾患に、ガンを加えた7疾患の性・年齢別発症率(%)を積み上げ、特に発症リスクが上昇するターニングポイントを「新厄年」と定義したそうです。
それは、以下の年齢です。
男性は24歳、37歳、50歳、63歳。
女性は25歳、39歳、52歳、63歳。
そこで、男女とも共通して、しかも発症率が上昇するもっとも高い年齢である63歳がタイトルに使われているわけです。
そのために、63歳を中心にして、各「ターニングポイントとなる年齢」ごとに、気をつけるべき疾病やその対策が解説されています。
これが目次です。
第1章 「新厄年」のメカニズム
第2章 「厄」となる7大疾患
第3章 「新厄年」――体のロードマップ
第4章 血管・頭・筋肉・腸が若返る習慣
著者は、とくに63歳を重視。
「男女とも、7疾患の発症リスクが最も急上昇する年齢という意味で、新大厄(しん・たいやく)と呼んでよいかと思う」と書いています。
その解説は、食べ過ぎるなとか、ストレスを貯めるなとか、喫煙とか、まあこれまでたくさん出ている健康情報の書籍に書かれていることばかりで、とくにこの著者が編み出した独自の健康法が書かれているわけではありません。
ですから、ありふれた健康情報ではありますが、漠然と糖尿病やがんについて書き連ねるのではなく、具体的な年齢を病気発症のリスクとして結びつけた点が、見せ方として目新しく実用的なのではないでしょうか。
「37歳」とか「50歳」とか書かれたら、該当するか、もしくはその前後の年齢の人は気になるでしょうからね。
本書は、人間は120歳まで生きることができるとも書いていますが、たんなる長生きを目指すものではなく、「ピンピンコロリ」でより長く健康に生きましょう、という主旨の書籍です。
ピンピンコロリを強調する考え方には賛否両論ありますが、病気になれば、医療・福祉の世話になったり、家族に迷惑をかけたりします。
自分の人生、なるべくならそうなりたくないと思う人は多いと思います(私もそう思います)から、こうした書籍を参考にして、自分で出来る健康管理は心がけたいものです。
人生設計と健康管理のめやすに
みんな残りの平均余命どんくらい?
— 同志99 (@Dousi99) October 16, 2024
俺は50年くらい! pic.twitter.com/HIbtPcjyQx
最新のデータによると、日本の平均寿命は84.5歳(厚生労働省)です。
でも、これは正確には0歳児の平均余命で、63歳まで生きた人なら平均余命はもう少し伸びているんですよね。
つまり、最初から84.5年で人生設計するのではなく、とりあえず上記の「新厄年」まででひとつの区切りとし、それを超えたら、その時点での余命をもとにまた人生設計と健康管理を更新していけば、結果的に長寿でかつ悔いの残らない人生が送れるかもしれませんね。
……なんてことは机上の計算かもしれませんが。
私はおかげさまで、血糖も血圧も脂質異常症もなくその年齡は全部通過しました。
でも、尿酸値が高くなることはあるし、目と耳も悪いしで、健康面はまだまだこれから心配事大アリなんですけどね。
みなさんは、「新厄年」に、何か健康問題が生じた経験ありますか。
63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか 人生に4回ある「新厄年」のサイエンス (講談社+アルファ文庫 B 664-1) - 板倉 弘重
老後すこしでも穏やかな日常を送る為には
健康であるということは大切なことですね。
by t-yahiro (2024-11-19 22:45)
若い時、体に気を付けないで、無理して仕事をした事もあり、糖尿病、脂質異常で今薬を飲んでいます。もちろん目も耳も悪いですね。
40代に大きな病気を2回してる割に、60代は比較的穏やかな生活してるので、このまま体に気を付けながら「ピンピンコロリ」で行きたいものです。
by mutumin (2024-11-19 22:57)
身体機能が低下する年齢の頃が厄年なのかなーって思ってました
by mau (2024-11-20 00:22)
ピンコロは理想ですね。
by HOTCOOL (2024-11-20 06:36)
おはようございます^^
アレルギーがあるほかは、今のところ特に病気はしないけれど,63歳の頃も、病気はしなかったと思います。
ただ耳は遠いです。帯状疱疹はしましたね。いまだ尾を引いています。
このままピンコロで逝きたいです。
by mm (2024-11-20 06:43)
もうじき傘寿です。後ろが迫ってきました。
by 夏炉冬扇 (2024-11-20 08:10)
63となると後6年、50過ぎてからガタが目立つからあれこれ気を付けないとと思うんだがf^_^;
by pn (2024-11-20 08:35)
おはようございます!
63歳までまったく元気でしたから・・
100歳までいきるのかなあ~ ? そこまでは (`ε´)
by Take-Zee (2024-11-20 09:09)
日本の平均寿命は84.5歳,その年に到達しました。
後はピンピンコロリで行きたいです。
by お散歩爺 (2024-11-20 09:42)
ちょうどその近辺の歳なのですが、イエローゾーンばかり。
いいように判断してしまいます。
by ハマコウ (2024-11-20 10:47)
私もほぼほぼその年齢なので興味を持って拝読しました。
健康の部類に入ると思っていましたが、原因が分からない感染症で昨日病院に行って来ました。自分は大丈夫なんていう過信は禁物ですね。
by 十円木馬 (2024-11-20 14:39)
こんばんは。
私はちょうど還暦の年に緑内障を発症しました。
春日大社に行ったのがその年で、何気なく厄年の一覧を見ていてそう言えばそうなだ、お祓いでもしてもらった方がいいかな、と思っていたところでした。
その数ヶ月後に今の車が納車になったので一緒にお祓いしてもらいました。
幸い記事で触れられている7つの病は今のところ大丈夫そうです。
by センニン (2024-11-20 17:44)
「新厄年」という切り口が興味深いです!特に63歳に注目する理由が医学的データに基づいていて説得力がありますね。具体的な年齢を示したことで健康意識がさらに高まりそうです
by かずい (2024-11-20 21:52)
まさしく63、、去年は4回入院でしたが3回は不整脈の予定OP。1回は消化器(胃)からの出血でおさまりましたが、今年は帯状疱疹、心不全で入院は1回ですが、ほかにも長期間、胃腸炎?で苦しみ、やはり厄年というのはあるようです。非代償性肝硬変と心不全があるので、あと7年生きられることが目標です。穏やかに死にたいです
by ひでほ (2024-11-21 19:36)
みなさん、コメントありがとうございます。
> 健康であるということは大切
健康で長生きが理想ですね。
> 体に気を付けながら「ピンピンコロリ」で行きたい
コロリがいいかどうかは別として、最後まで頭だけはピンピンでいたいです。
> 身体機能が低下する年齢の頃が厄年
そういうことでしょうね。
> ピンコロは理想
そういう人は多いですね。
> 63歳の頃も、病気はしなかった
ひとつの目安ということでしょうね。
> 後ろが迫ってきました
追いつかれないようにしなくては。
> 50過ぎてからガタが目立つ
無理がきかなくなってきます。
> 100歳までいきるのかなあ~
そうかもしれませんよ。
> その年に到達しました
おめでとうございます。まずは第1ゲートクリアですか。
> イエローゾーンばかり
メンテナンスの時期に入っているわけですね。
> 自分は大丈夫なんていう過信は禁物
私も年に一度の検診は守っています。
> 還暦の年に緑内障を発症
弱ってくる年齢なんですね。
> 具体的な年齢を示したことで
63という中途半端な数字だからこそ皆注目するのでは。
> やはり厄年というのはあるようです
そうなんでしょうか。
by いっぷく (2024-11-24 00:23)
いろいろと考えてしまいますが
すでに遅いと実感です。
by 風の友 (2024-11-24 18:39)