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香川・坂出3人殺害事件(2007年)みのもんたは謝罪しなかった [社会]

香川・坂出3人殺害事件(2007年)みのもんたは謝罪しなかった

香川・坂出殺害事件(2007年)を漫画化して収載したのは、まんが凶悪死刑囚大全獄(アンソロジー著、コアマガジン)。当時、被害者の父親を犯人と決めつけた偏向報道は、真犯人とともにテレビ局もその倫理観が問われることとなりました。

『まんが凶悪死刑囚大全獄』は、アンソロジーがコアマガジンから上梓しました。



本書は、死刑判決を受けた事件の経緯と、犯人の生き様を漫画(27作)にした読み物です。

登場人物は原則、実名でタイトルページや目次に出ています。

まあ、当時の報道にも、Wikipediaにも出ていますから、今更イニシャルにしても逆に描いたストーリーまでが嘘くさくなってしまうかもしれませんしね。

今日はその中で、香川・坂出3人殺害事件(2007年)をご紹介します。

無実の被害者遺族を、犯人扱いしたマスコミの“偏向報道”を振り返ります。

「ホント不思議だねえ~」と印象操作も謝罪なし


香川・坂出3人殺害事件とは、女性と、その孫の幼児姉妹(当時5歳と3歳)2人の計3人が、2007年11月16日未明に殺害され、死体が遺棄された事件です。


マスコミは連日、被害者である姉妹の父であり、女性の義理の息子である山下清さんを犯人扱いする報道を垂れ流しました。

見かけだけで「怪しい」と決めつけて……。

漫画では、みのもんたらしき人物が、印象操作に懸命です。

「行方不明から通報まで1時間ですよ。普通すぐに電話しない?警察に行って届け出てる。ホント不思議だねえ~。山下清さんねぇ。ふ~ん」

明らかに、山下清さんを疑うコメントです。

この時点で実名を繰り返しているのです。視聴者に刷り込んでいるのです。

ところが、事件発覚から11日後、別人が逮捕されます。

犯人は、殺された女性の妹の夫、川崎政則元死刑囚でした。

殺害と死体遺棄を自供したので、まずは死体遺棄で逮捕。

そして、3週間後に殺人で再逮捕され、山下清さんは“メディア冤罪”であることが確定しました。

しかし、すでにその時点で、ワイドショーには思いっきり名前が出ています。

みのもんたが、視聴者が覚えるように何度も刷り込んだのです。

ふざけんなよ、みのもんた。

なぜ、3人も殺さなければならなかったのか。

川崎政則元死刑囚の妻は、姉の借金の連帯保証人になっており、川崎政則元死刑囚は身に覚えのない借金の返済を迫られていたといいます。

といっても、100万にも満たない金額だったそうですが。

まあこれだけなら、川崎政則元死刑囚はむしろ被害者です。

ところが、ここからが、元死刑囚の真骨頂です。

川崎政則元死刑囚の妻は、がんで闘病していましたが、その傍らで、面会に来ていた姉である女性に求婚していたというのです。

なんと、妻が寝ている病室で口説いたのです。

もともと借金を背負わされた怨みもあったのか、振られた腹いせかしりませんが、妻の姉を殺害しただけでは物足りずに、屍姦もしたといわれています。


その上、全く関係ない女児2人までも手にかけたのです。

しかし、マスコミが、みのもんたが、山下清さんに謝罪したという話は聞きません。


本作では、「無駄にアイツ(山下清さん)の絵を撮りすぎたわ」という身勝手な「反省」だけをしています。

人の不幸を消費する文化


私も、山下清さんと似たような経験をしているので、気持ちはわかりますね。

12年前、火災で妻子が意識不明の重体になりました。

そのとき、ネット掲示板では、私が怪しいという書き込みで賑わい、近所にも「夫が火をつけて家から飛び出してくるところを見た」などと無責任なことを言う人がいたため、なんとNHKと共同通信が、たかが無名の一庶民の火災を2日またぎで報道。

私はそれ以来、何日もメディアに後をつけられました。

こっちは、生きるか死ぬかの妻子の面会のハシゴで忙しいのにさ。

毎日新聞社会部は、事件報道の際に長男の小学校名を晒したので、週刊誌記者などが同級生の家に押しかけて、長男の写真をよこせと強要。

長男の小学校は保護者が交代で見守る集団登校となり、我が家の2軒隣りの子はショックで登校拒否になってしまいました。

私の場合は、マスコミだけでなく、そもそも無責任なネット民大衆に疑念と憤りがあります。

でも、ネット民もメディアも、何の責任も取りません。

今もネットでは、僅かな報道から、憶測で勝手に犯人を決めつける遊びは廃れていませんね。

翻って、自分がその立場になったらどうか、ということがわからないんでしょう。

マスコミは、センセーショナリズムと覗き見趣味で番組を構成していますから、そんなものを真に受けているようでは、人に騙されてしまいますよ。

本書に掲載されている事件については、また後日、機会を見つけてご紹介したいと思います。

まんが 凶悪死刑囚大全 獄 (コアコミックス) - アンソロジー
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赤面症

みのもんたは何処へ

by 赤面症 (2023-07-04 01:11) 

コーヒーカップ

芸能界のこと興味ないのでその人の事分かりません。
TV局も結局金ですから、ワイドショーも演出してあおって視聴率稼ぐ。
その「みのもんた」もそれに乗っかったんでしょうね。



by コーヒーカップ (2023-07-04 02:01) 

pn

ネット民はただの妄想感想書き連ねて満足するだけだからねぇ、自分が言われる側になる想像はできないんだよ(笑)
by pn (2023-07-04 06:22) 

Take-Zee

おはようございます!
松本サリン事件のときも同じようなことが
ありましたね!
犯人扱いされた人の名前と顔覚えていますよ。


by Take-Zee (2023-07-04 07:32) 

いっぷく

今日は「午後は◯◯おもいっきりテレビ」の放送が開始された日です。
司会はみのもんたではなかったんですけどね。
by いっぷく (2023-07-04 11:59) 

お散歩爺

みのもんたは謝罪もせず、、そして今でも
謝罪や反省心はないのでしょうか?。
by お散歩爺 (2023-07-04 17:03) 

tsumutak

推定無罪ではなく、推定有罪の国ですから
by tsumutak (2023-07-04 20:45) 

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