結婚に迷いが出てきました、理由は家と姓の覇権抗争です [社会]
結婚について迷っている女性の相談が目に止まりました。
もと記事は、発言小町です。
相談者(女性)は一人娘。
相手は4人兄弟の長男。
そこで、結婚したら相談者の姓を名乗る約束だったが、両家で話をすすめる段になると、逆に嫁にきてくれと言われた。
という話です。
なぜ話がひっくり返ったのか、
内容を、かんたんにまとめるとこうです。
・長男が婿に入ると、親戚一同から自分の家が嫁の家よりも弱いとみられる
・親戚から冷ややかな目でみられる
・婿にはいるなら、結納金や結婚費用を全額私の両親が負担することになるが、そうまでして残したい家なのか
これらは結婚相手の親の意見だが、相手も同じ考えであると伝えてきた。
私の両親は好きなようにしていいと言っているが、私は自分の家族が軽視されたようで内心穏やかではない。
結婚そのものに迷いが生じている。
というものです。
こういうことで悩んだり困ったりしている人はいまだに少なくないのでしょうね。
なぜなら、私が読んだ時点で、実に220ものコメントがついていました。
他人事とは思えないということかもしれません。
発言小町のコメントは、結婚するか別れるかの二択だ、という当たり前のコメントもありますが、「お互い様」「どっちもどっち」というものもありました。
家にこだわっているのは双方だから、ということです。
私がこの相談を読んで思ったのは、まず、内容はどうあれ、約束を守れない男に対しては、見切りをつけたほうが良いのではないかということです。
この親にしてこの子ありで、相手の親もロクなものではない。
間違いなく毒親認定できると思いました。
それから、「私の両親は好きなようにしていい」とのことですが、いったんは自分の姓にこだわった点で、実は「どっちもどっち」かもね、という疑いが確かにあります。
相談者が、家よりも個人が大事だからと結婚を決めたとしても、そういう手のひら返し男と毒親の一家では、結婚後にまたトラブルを生じて、いずれはお別れすることになるかもしれません。
私の父方の家系を、7代前まで調べたところ、祖父より前の4代は婿養子をとっている女系でした。
なぜ婿養子かと言うと、家父長制の中で家長になれない中下級の「士族」やその子孫の「官吏」は、今風に言うとしょせん無産階級であり、実家の女性側が経済的に優れている場合、その時代の価値観として女性側のほうが守るべき「家」という判断があったからです。
家父長制⇒家制度でなければ、たぶん私の姓は、今とは違っていたわけです。
姓なんて、その程度のものです。
つまり、姓というのは社会制度で決められたもので、その人のアイデンティティといえるほど揺るぎないものではありません 。
しかも、私の場合、そこまでして守った家(督)は、たぶん祖父母の教育が悪かったのだと思いますが、祖父母の長男が南米移住のために全財産売っぱらってしまい、今はありません。
そんなもんのために、代々必死になっていたわけです。
繰り返しますが、どっちの姓を名乗るかというのは、しょせん、その時代の価値観とか、階級とか、家督を示すものであり、それを名乗らないからといって、先祖を捨てるわけではありません。
その姓を名乗ろうが名乗るまいが、先祖がいて自分がいることは間違いないのです。
そういう自分のアイデンティティに自信を持ち、自分の人生で大事なことは何かだけを冷静に考え、自分らしく生きることが大切です。先祖だってその方が喜ぶはずです。
姓のために生きてるわけじゃないでしょう。
そして、これを読まれてお気づきと思いますが、昨今の夫婦別姓論争。
現行にこだわる「守旧」な人はもちろん、夫婦別姓を推進している人たちも、しょせん自分の姓(家)を守りたい「古くさい人たち」のそしりは免れない、というのが私の結論です。
戦後の民法では、家制度は否定され、家族制度になっているのに。
ですから、別姓なんてちーっとも「次世代の議論」なんかじゃないんです。
そういう考えが、冒頭のようなトラブル相談につながるのです。
私は、夫婦創姓派なので、実はどちらも支持していません。
鈴木と佐藤が結婚して、高橋を名乗ったっていいだろうという考えです。
でも、そういう意見はシカトされて、現行対別姓という対立を作られ、別姓こそが新しい意見のような風潮にあるのは、キケンな世の中だなと思います。あ、支配階級からすると、安心できる議論かな。
「家」や「姓」のために、結婚をめぐる苦悩を経験された方いらっしゃいますか。
選択的夫婦別姓 ―予想される大混乱― - 平野 まつじ
現代家族法講座 第2巻 婚姻と離婚 [ 二宮周平 ] - 楽天ブックス
もと記事は、発言小町です。
相談者(女性)は一人娘。
相手は4人兄弟の長男。
そこで、結婚したら相談者の姓を名乗る約束だったが、両家で話をすすめる段になると、逆に嫁にきてくれと言われた。
という話です。
子の結婚を祝う気持ちよりも自分のメンツが大事なのは毒親
なぜ話がひっくり返ったのか、
内容を、かんたんにまとめるとこうです。
・長男が婿に入ると、親戚一同から自分の家が嫁の家よりも弱いとみられる
・親戚から冷ややかな目でみられる
・婿にはいるなら、結納金や結婚費用を全額私の両親が負担することになるが、そうまでして残したい家なのか
これらは結婚相手の親の意見だが、相手も同じ考えであると伝えてきた。
私の両親は好きなようにしていいと言っているが、私は自分の家族が軽視されたようで内心穏やかではない。
結婚そのものに迷いが生じている。
というものです。
こういうことで悩んだり困ったりしている人はいまだに少なくないのでしょうね。
なぜなら、私が読んだ時点で、実に220ものコメントがついていました。
他人事とは思えないということかもしれません。
結婚に迷いが出てきました。 https://t.co/6vEjOPmEnp #発言小町 via @kuraget
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) May 11, 2021
発言小町のコメントは、結婚するか別れるかの二択だ、という当たり前のコメントもありますが、「お互い様」「どっちもどっち」というものもありました。
家にこだわっているのは双方だから、ということです。
私がこの相談を読んで思ったのは、まず、内容はどうあれ、約束を守れない男に対しては、見切りをつけたほうが良いのではないかということです。
この親にしてこの子ありで、相手の親もロクなものではない。
間違いなく毒親認定できると思いました。
それから、「私の両親は好きなようにしていい」とのことですが、いったんは自分の姓にこだわった点で、実は「どっちもどっち」かもね、という疑いが確かにあります。
相談者が、家よりも個人が大事だからと結婚を決めたとしても、そういう手のひら返し男と毒親の一家では、結婚後にまたトラブルを生じて、いずれはお別れすることになるかもしれません。
家や姓がそんなに大事ですか
私の父方の家系を、7代前まで調べたところ、祖父より前の4代は婿養子をとっている女系でした。
なぜ婿養子かと言うと、家父長制の中で家長になれない中下級の「士族」やその子孫の「官吏」は、今風に言うとしょせん無産階級であり、実家の女性側が経済的に優れている場合、その時代の価値観として女性側のほうが守るべき「家」という判断があったからです。
家父長制⇒家制度でなければ、たぶん私の姓は、今とは違っていたわけです。
姓なんて、その程度のものです。
つまり、姓というのは社会制度で決められたもので、その人のアイデンティティといえるほど揺るぎないものではありません 。
しかも、私の場合、そこまでして守った家(督)は、たぶん祖父母の教育が悪かったのだと思いますが、祖父母の長男が南米移住のために全財産売っぱらってしまい、今はありません。
そんなもんのために、代々必死になっていたわけです。
繰り返しますが、どっちの姓を名乗るかというのは、しょせん、その時代の価値観とか、階級とか、家督を示すものであり、それを名乗らないからといって、先祖を捨てるわけではありません。
その姓を名乗ろうが名乗るまいが、先祖がいて自分がいることは間違いないのです。
そういう自分のアイデンティティに自信を持ち、自分の人生で大事なことは何かだけを冷静に考え、自分らしく生きることが大切です。先祖だってその方が喜ぶはずです。
姓のために生きてるわけじゃないでしょう。
そして、これを読まれてお気づきと思いますが、昨今の夫婦別姓論争。
現行にこだわる「守旧」な人はもちろん、夫婦別姓を推進している人たちも、しょせん自分の姓(家)を守りたい「古くさい人たち」のそしりは免れない、というのが私の結論です。
戦後の民法では、家制度は否定され、家族制度になっているのに。
ですから、別姓なんてちーっとも「次世代の議論」なんかじゃないんです。
そういう考えが、冒頭のようなトラブル相談につながるのです。
私は、夫婦創姓派なので、実はどちらも支持していません。
鈴木と佐藤が結婚して、高橋を名乗ったっていいだろうという考えです。
でも、そういう意見はシカトされて、現行対別姓という対立を作られ、別姓こそが新しい意見のような風潮にあるのは、キケンな世の中だなと思います。あ、支配階級からすると、安心できる議論かな。
「家」や「姓」のために、結婚をめぐる苦悩を経験された方いらっしゃいますか。
選択的夫婦別姓 ―予想される大混乱― - 平野 まつじ
現代家族法講座 第2巻 婚姻と離婚 [ 二宮周平 ] - 楽天ブックス
親戚なんて、いざとなったら赤の他人か寄生虫になる
可能性があるのに(経験済み)。結婚=見栄もあるんだ
ろうなと独身者が勝手に思ったり(笑)。
by tai-yama (2021-05-13 23:36)
旧家や財閥でもないくせに、××家とか言われても・・・
by おっつぁん (2021-05-14 00:22)
同僚では、旧姓を普通に職場で使っている女性教諭がいました。管理職、事務職は知っていたでしょうが、その他は特に問題はありませんでしたよ。
by tyuuri (2021-05-14 05:27)
おはようございます。
仮に結婚してもトラブル起きそう^^;
by 楓 (2021-05-14 06:03)
嫁に「来て」って事は一気に同居へ持ち込まれかねないから別れた方が良い、いっぷくさんの言う通り自分たちで決めた約束事を親の介入で覆すようなやつにろくなやつ居ないと思う。
by pn (2021-05-14 06:32)
相手に少しでも違和感が残ったのなら別れた方が良さそうですね。
私の親戚は話し合いの上、一端嫁にもらった形を取ってすぐに婿養子に入りました。まさに両家のメンツですが、その後問題なく過してます。
by kou (2021-05-14 17:25)
難しいですね。
うちは父の代より以前は何代も養子でつないできた家系なので、うちのGUSOKUが跡を継いでくれ、めでたく跡取りも生まれてほっとしているところです。
今の私があるのはご先祖さまのおかげですから、できれば末永く続いてほしいものです。
by barbie (2021-05-14 22:09)
親が絡んでくると結婚はややこしくなる気がします。
私達夫婦も結婚式の準備段階で親や親戚のことでもめて結婚やめるかって話にまでなりました。
結婚した時の姓ですが、どちらの家のでもない姓を名乗るっていうの良いですね。考えつきませんでした。
姓は何でも良いけど、姓は同じほうが良いなー。
だって家族なんだもの。
姓が同じになったら家族になったんだなって実感出来るし。
それに別姓だと社会的にも子供的にもデメリットのほうが大きいと私は思います。
by goro (2021-05-15 12:11)
浅学の身なのでアレなんですが、夫婦別姓派って子供の姓はどうするつもりなんでしょうね。どちらかの親に合わせるとなると派閥的なものが生まれて家庭不和の元になりそうな気が。
どちらかに統一、新たな姓で統一、(制度上許されるようになるなら)無しで統一。何かしらに統一しないと問題が起きそうです。
by Caelum (2021-05-16 19:21)