渡哲也さんの訃報にコメントした吉永小百合に注目が集まった：戦後史の激動：So-netブログ

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渡哲也さんの訃報が、いまだに持ちきりです。このブログも関連記事のアクセスがふえているのですが、具体的に何が伸びたかというと、中平康監督の娘である中平まみさんが、吉永小百合の遍歴について書いた『小百合ちゃん』という書籍の話です。

誠実で折り目正しい人生

「"不死鳥の哲"と"人斬り五郎"〜 #渡哲也さんを偲んで」
記事アップしました。
『 #紅の流れ星』、『 #東京流れ者』、『 #無頼』シリーズ、『 #大都会－闘いの日々－』などを想い出とともに…。https://t.co/gFSJsK5RVG pic.twitter.com/O4Oa9P16iS
— ねり (@neri005) August 16, 2020

前の記事では、過去の作品について振り返りました。

⇒『大都会』『西部警察』『浮浪雲』など渡哲也出演作品を振り返る

渡哲也さん（1941年12月28日～2020年8月10日）といえば、大病からの生還、というイメージが強いですね。

日活がポルノ路線に切り替えた1971年に退社して石原プロに入社。

しかし、1972年（昭和47年）に葉間肋膜炎で仕事を離れます。入院2ヶ月。

1974年には、大河ドラマ『勝海舟』撮影中に膠原病で途中降板。約5カ月の入院。

回復後、1975年には東映と契約して『仁義の墓場』に出演しましたが、またしても肺感染症に倒れてしまいます。入院は延べ2年半に。

1989年には、アクションシーンの撮影で腓腹筋断裂。以後、脚を引きずる後遺症が残りました。

1991年には直腸がんによる開腹手術でストーマを装着。

1997年には大腸がんで内視鏡切除。

2015年は急性心筋梗塞の緊急手術。

2018年には、外出時にも酸素吸入器が外せないと報じられました。

渡哲也さんが、日活に入って最初に感動したのは、当時すでに大スターになっていた石原裕次郎さんが、海のものとも山のものともつかない無名の新人である自分に対して、自ら立ち上がって握手してくれたことだといいます。

それが俳優としての原点になった渡哲也さんは、経営が苦しかった石原プロに入社して経営を支え、公私とも折り目正しい生き様を貫きました。

渡哲也さんは、大田区の雪ヶ谷に、あまり大きくないのですが行きつけの寿司屋さんがあり、そこで何度かお見かけしたことがあります。

ご夫妻でいらしてました。

生前のご遺徳をお偲び申し上げます。

もう一歩踏み切れなかった2人

吉永小百合　「大きな病気何度も乗り越えたのに残念」…渡哲也さん死去/芸能/デイリースポーツ online https://t.co/lY1IwmSXd9 #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) August 14, 2020

「夏の海が大好きだった渡さんは、泳いで　泳いで　恒彦さんのところに行ってしまったのでしょうか。大きな病気を何度も乗り越えてこられたのに残念です。ご冥福を心からお祈りいたします。吉永小百合」

こんにちでは、すでに公然となっている2人の関係ですが、やはり今回のコメントも注目を集めました。

そのため、当ブログも関連記事のアクセス数が上がりました。

日活時代、渡哲也と吉永小百合は結婚を意識する関係でしたが、吉永小百合の父親が反対して結ばれなかったと言われています。

「のちに渡（哲也）が一般女性と結婚した時には（吉永小百合は）三日三晩泣き通し、1人でヨーロッパを傷心旅行しています」（『アサヒ芸能』2013-8.15-22で中平まみさん）

⇒吉永小百合が「銀幕のスター」という言葉を葬ったのか
⇒吉永小百合、『小百合ちゃん』に書かれていたこと

では、『小百合ちゃん』に該当する箇所はどう書かれているのか。

引用します。

週刊誌によれば渡は酔っ払うと、小百合に電話してきて　「何で俺のところに飛び込んできてくれないんだ」とよく迫り、一方の小百合は何度も泣き明かしたという。結局、親や会社がいくら反対しても、小百合が清水の舞台から飛び降りる覚悟で決断すれば飛び込めたはずだ。また男である渡がもっともっと強引に　「俺について来いよ」と言って行動していれば、いくら小百合だって、従っていたかも知れない。どちらもそこまでアクションを起こせなかったということか。小百合には親がいて会社があって……。敬愛する芦川いづみのように、潔く芸能界をやめ、家庭に入るという人生の選択もあったのだ。何しろ「徹底する」小百合のことだ、『忍ぶ川』　の二人の如く恋情を貫いただろう。志乃の父親の、「結婚なんてものはな、死ぬほど惚れた相手に出会ったらさっさとするのが一番いいんだ」
　というこのセリフを、小百合は、あるいは父はどういう思いで読んだのか、私は訊いてみたい気がする。

引用中に出てきた『忍ぶ川』というのは、純愛ストーリーであり、加藤剛が主演する映画でしたが、ヌードシーンがあるために、吉永小百合の父親が反対して出演辞退。

代わりにキャスティングされた栗原小巻が、それを代表作として大女優になったという経緯があります。　

吉永小百合は、その遍歴から、中平まみさんに多情とも書かれたことがあります。

でも、それは、そもそも渡哲也との関係でどうしても踏み込めなかったことが背景にあるように思います。

失礼ながら、娘の結婚も仕事も妨害した吉永小百合の両親は、吉永小百合にとっては毒親だったのでしょう。

しかし、2016年、2人はCMで共演しているので、お互い「昔の話」として心の整理はついているのだと思います。

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私たちの年代では、心の中にこの人たちのウエイトが極めて高かったと言えますね。
by やおかずみ (2020-08-19 10:16)

渡哲也と吉永小百合がそのような関係にあったとは・・・初めて知りました＠＠お似合いの二人なのに残念でしたね。吉永小百合のラジオ番組よく聞いています。芯のある好きな女優さんです。
by エンジェル (2020-08-19 12:39)

小百合ちゃんは皇帝のいない八月で弟と濡れ場あったけどどんな感情だったんだろう。ゲスな勘繰りだな俺(^_^;)
by pn (2020-08-19 13:17)

こんにちは。
渡哲也さんは、ほんとうに男っぽい、男の中の男という感じの俳優さんだと思います。
上の記事を読んでいて、あまりにもたくさんの病歴があるので、びっくりしました。アクションスターでもあったので、大変だったでしょうね。裕次郎さんと出会って、警部警察などで活躍され、ほんとうに印象深い俳優さんです。
吉永さんとは、恋愛感情があったのかどうかわかりません。吉永さんが以前自分の演技について語ってらしたのですが「演技に入ると、相手の俳優さんを本当に好きになってしまいます」とおっしゃっていました。けれども、芸能界という縛りのキツイ世界なので、なかなか自分の意志が通せなかったということもあるでしょうね。
渡哲也さんのご冥福を心からお祈りいたします。
by coco030705 (2020-08-19 13:27)

ＴＶでいろいろと見ました。
吉永小百合さんと結ばれていたら、さぞお子さんは美しかったろうと思いますね
by よいこ (2020-08-19 13:55)

心から信頼しあえる関係、生涯に一人でも作ることができれば、こんな幸せなことはありません。渡さんと石原さん、コマーシャルのように、天国で美味い酒を酌み交わしていると思います。
by 十円木馬 (2020-08-19 14:29)

そういえば、日活は若い役者さんが中心で、「職場結婚」がすごく多い印象があります。

長門裕之さんと南田洋子さん、
藤竜也さんと芦川いづみさん
川地民夫さんと中原早苗さん
小高雄二さんと清水まゆみさん、
小林旭さんと浅丘ルリ子さんも、結婚寸前までいったとか。

まだいるかな。
私はこれぐらいしかわかりませんけど。
渡哲也さんと吉永小百合さんが、そんな関係になるのも、
自然な成り行きであり、環境だったのかもしれません。
by 犬眉母 (2020-08-19 15:21)

派手ではありませんが、渋い俳優でしたね。
by ヨッシーパパ (2020-08-19 17:43)

大間にマグロのドラマで2か月も滞在されていたそうで県内メディアも大きく取り上げています。
by 青い森のヨッチン (2020-08-19 22:00)

何度も大病を患うとなかなか復帰できずにそのまま…ということもありますが、スターになる人というものは何かしら「持って」いるなと思いました。
by ナベちはる (2020-08-20 00:35)

渡哲也さんは男も女も惚れる、人物でしたね。
勝海舟で降板したのが印象に残っています。あのままできていたら、どんな海舟になっただろう…と。
吉永小百合さんとのことは全然知りませんでしたよ。
結婚した時の報道やその後の発言で、ご両親と確執があったのは知りました。
魅力のある男女が恋愛映画で一緒にいたら、それは。多情…とは思いませんけどね^^;
by sana (2020-08-20 01:26)