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車椅子のラーメン店「前例がなければ自分が前例になり好きなことを諦めない」 [障害者]

車椅子のラーメン店「前例がなければ自分が前例になり好きなことを諦めない」

『前例がないからこそ、先陣を切りたかった――「車いすのラーメン店」、誕生までの軌跡』というyahoo!の記事をシェアします。18歳の春、不慮の事故で脊椎を損傷した坂内淳さんが、東京・亀有にひらいた日本で唯一の「車椅子のラーメン店」誕生までの軌跡を追った記事です。




記事の概要


坂内淳さんは、高校卒業後に就職した地元デパートでの勤務初日、車の事故で脊椎を損傷する大怪我を負いました。

1年の入院生活の後、自分の脚では一生立てないと医師から宣告され、いったんは絶望して引きこもり生活が3年続いきましたが、オフィスワークで社会復帰。

しかし、客商売が好きだったので、地元・栃木の焼き鳥チェーン店で6年間働くようになります。

さらに、自分がもともとやりたかったラーメン店のために、調理専門学校に入り、卒業後はラーメン店「13湯麺(かずさんとんみん)」店主、松井一之さんのもとで修行。

そして、東京・亀有にラーメン店「麺屋 淳陛屋(じゅんぺいや)」を開店して軌道に乗りつつある、という話です。


正確な内容については、記事を読んでいただいたほうがいいと思います。

私は、個人的に興味深いくだりをピックアップしてみます。

自分のやりたいことに挑戦したほうがいい


焼き鳥チェーン店にしろ、調理師専門学校にしろ、13湯麺にしろ、まず車椅子の人を迎え入れたという英断がすばらしいと思います。

もちろん、そのおおもとには、坂内淳さんが見どころがある、と思ったからではあるわけですが、これはもう、両者の信頼関係に尽きると思います。

「何となく」とか、「ダメならほかあたるから」というような、いい加減な気持ちだったら受け入れてもらえなかったと思いますが、中途障碍の坂内淳さんにとっては、選択肢がないから本気だったでしょう。

我々健常者は、なまじ選択肢がある(ように見える)から、同じ立場になってもその時々はそれほど切羽詰まっていないということがあって、結果的に何もできなかった、ということになってしまうんですね。

就活でも婚活でも、そういうことってありますよね。

その本気度ゆえと思いますが、本来なら車椅子の人が厨房で仕事ができるなんて、それ自体異例のことであるにもかかわらず、坂内淳さんは、焼き鳥屋にしても、13湯麺にしても、惜しげもなくやめて、自分の道に進んだのもなかなかできないことだと思います。

もし、自分が車椅子だったら、せっかく雇ってくれたところに、ずっといたほうが安泰だ、なんて思いませんか。

いずれにしても、そうやって退路を断つ本気度が大切なんですね。

前例がないからこそ自分が先陣を切ってやる


車椅子のラーメン店は、おそらく他に例がないと記事には書かれています。

つまり、過去にも例がないわけです。

過去に誰かがやっていれば、世間も認めるし、自分もそれをお手本に出来ます。

ではこの時、どう考えるか。

先人の真似をするというのは、決して否定すべきことではなく、むしろ成功の近道と言ってもいいのですが、お手本がいなかったらだめだー、ではなくて、なら自分がパイオニアになろう、というふうに坂内淳さんは考えを切り替えたわけです。

もとより、成功者の真似から入ったとしても、そこで終わるのではなくて、やはり目的は自己実現ですから、ある程度は人が舗装した道を進むけど途中から自分の道を切り開くのか、最初から自分で道を切り開くか、という違いに過ぎないと思います。

商品には「人生」が入らなければならない


お店を作るとき、坂内淳さんは客席から簡単に見えない厨房を想定していたものの、オープン前に視察した松井一之さんが、「お前が一生懸命ラーメンを作っているところをお客さんに見てもらうことも大事なんだ」と、客席から厨房が見えるように変えさせたと書かれています。

理由は、「プロが作ってお金をもらうには、ラーメンの丼のなかに自分の想いとか、人生が入っていないといけない」から、車椅子姿を見せたほうがいいというもの。

そして、「キッチンが丸見えだから、いい加減な仕事はできな」くなるというもの。

これも、ラーメン店に限らないのです。

今は、たとえばブログのような無料の読み物に、すぐにアクセスできます。

その中で、プロのライターとして、お金を取れる読み物を書く(売れる本を書くとか、人気ブログにするとか)というのは、文章がうまいとかナントカじゃないんですね。

テーマの選び方や構成もさることながら、「この人の書き物を読んでみたい」と、より多くの人に思われること。

自分の生きざまや考え方をさらして、「どうだろう、みなさん」と問えるものがないとダメなんです。

そのためには、“生きる”ということをおろそかにしてはいけないんですね。

読者に対してはもちろん、自分の人生に対しても不誠実な人間は、すぐに見透かされてしまいます。



階段を登るように上達する


好きこそものの上手なれといいますが、一所懸命やるという「やる気」は大切でも、熟達した技術は必ずしも最初は必要ではなく、「ひとつずつ上達」すればいいと記事には書かれています。

つまり、できないからといって、すぐに諦めるな、ということです。

「学校に入ったときは、包丁使いが下手でも構わないんです」「下手でも練習を繰り返して上達した経験を持つ、これが大事なんです」

適性や能力の差はあるかもしれませんが、人のすることは努力で上達することができます。

これもどんな世界でもそうですが、できなかったら何度でもチャレンジする、数稽古を積み重ねる。

自分は向いているかどうか、なんていう批評は、まず本気で努力してからだ、ということです。

車椅子のラーメン店主という稀有なシチュエーションでしたが、今回も根本にある教訓は、障碍のあるなしに関わらず、胸にストンと落ちることばかりのように思いました。




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コメント 9

そらへい

何事も本気になると言うことが大事なのですが
これがなかなか出来ないんですよね。
人生70年近く生きてきましたが
by そらへい (2020-07-28 20:29) 

ナベちはる

人生一度きりしかないとはいえ、自らに起きたことを受け入れ、さらには退路を断ってまでやりたいことをやるというのはそう滅多に出来ないですね。
by ナベちはる (2020-07-29 01:21) 

ヤマカゼ

3年間も引きこもりの後、オフィスワークで復帰とは素晴らしいですね。その上ラーメン店を開業するとは希望を求めていく姿勢がいいですね。
by ヤマカゼ (2020-07-29 06:38) 

Rinko

バイタリティーの塊のような人ですね!!
元気と勇気をもらえました^^
何事にもその人の生き方・生き様が現れるものだとつくづく感じます。
by Rinko (2020-07-29 08:48) 

pn

向き不向きよか前向きに、なんですよ。
よく自分に合ってないとか悩む人いるけど天職なんてないんですよ。好きこそものの上手なれで、まずその仕事が好きになれるかってスタートラインでけつまずいてる人多い。

狭い厨房を車椅子で動けるようにデザインしたんだから絶対厨房は見せるべきだよ(^^♪
by pn (2020-07-29 09:33) 

Boss365

こんにちは。
何かを理由に諦めてしまう事が多いですが・・・
坂内淳さんの姿勢を見習いたいですね。
数年後、車椅子ではない補助器具が出来たり、
IPS細胞で脊椎損傷を治療可能かもしれません。
ラーメン店維持継続は大変ですが・・・
これからも踏ん張って欲しいですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-07-29 13:51) 

kou

脊椎損傷。自分がこの立場になったら多分立ち直れないだろうと思います。前向き、諦めないなどといろんな表現がありますが、この方はある意味偉人です。
by kou (2020-07-29 15:09) 

ヨッシーパパ

狭い厨房の中で、頑張っていますね。
by ヨッシーパパ (2020-07-29 19:01) 

yokomi

パイオニア(^_^)v 残りの人生は少ないですが、何かの際には、かくありたいです(^_^;)
by yokomi (2020-07-30 09:56) 

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