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木の実ナナ、歩いているだけで絵になる大人のエンタティナー [懐かし映画・ドラマ]

木の実ナナ、歩いているだけで絵になる大人のエンタティナー

今日は木の実ナナさん(1946年7月11日~)の誕生日です。ミュージカル舞台『ショーガール』の主演をつとめ、歌って踊れる大人のエンタティナーとしての評価を高めました。一方で、テレビドラマや映画にも積極的に出演。『あぶない刑事』のポーズが今も人気です。(上の画像は下のOGPより)



木の実ナナとは誰だ


木の実ナナは、ジャズミュージシャンの父親と、ダンサーの母親という芸能一家に生まれます。

『ホイホイミュージックスクール』(NTV)でデビュー後は、タレントとして歌番組や映画で活躍。

1974年から、ミュージカル舞台『ショーガール』の主演をつとめ、歌って踊れる大人のエンタティナーとしての評価を高めました。

ドラマで共演したエノケンこと榎本健一さんから、「ナナ、お前は正面より、後ろ姿がいいな。顔はチンクシャみたいだけど」って言われたので、後ろ姿でも魅了することができる舞台のしごとをしようと決意したといいます。

作家の井上ひさしさんからは、「歩いているだけで絵になる女がいた!」と評価され、永六輔さんからも「僕は木の実ナナこそ、“粋な芸人”になれる有力ホープだと信じています。貴女は粋なのです。洒落ているのです。都会人なのです。シックでスマートでセンシティブで…… 」と絶賛されています。

考え方は色々ありますが、エノケンさんにチンクシャと言われて、「何おっ」と反発して美人女優を目指すのではなく、素直に従ったところが、結果的にこんにちの木の実ナナにつながっているんですね。

ということで、その「チンクシャ」から、粋で洒落ている仕事ぶりについて、以前ご紹介した作品から選んでみます。

続・若い季節



1960年当時、NHKテレビドラマ『若い季節』が放送されていました。

化粧品会社を舞台にした、当時の売れっ子スターたちが多数出演する青春群像ドラマとして、テレビドラマ史を語るときに不可欠な作品です。

それが1962年に、タイトルもそのままの『若い季節』として東宝で映画化され、それが好評だったことで、さらに『続・若い季節』(1964年)が制作されたといいます。

もっとも、「続」とついていますが、設定が同じ化粧品会社というだけで、配役は社長役の淡路恵子以外はほぼ変わっており、主演は、園まり、中尾ミエ、伊東ゆかりの「スパーク3人娘」と三橋達也でした。

それで、「スパーク3人娘」は渡辺プロダクションのユニットですから、その抱き合わせだったのかどうかわかりませんが、後に新3人娘で売り出す、若手時代の木の実ナナも同僚役で出演していたのです。


あ、ちょっと今と顔違うかな(笑)

若い頃はこんな感じでしたね。

子供の頃の記憶では、かなり強い近視の方だったと思います。

スパーク三人娘が売れると、今度はその木の実ナナが、奥村チヨ、伊東きよ子とともにナベプロ新3人娘(1967年)として売り出されます。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく



『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』(1978年、松竹)は、男はつらいよシリーズの第21作目です。

木の実ナナは、さくらの同級生で、寅さんの幼なじみであるSKDのトップスター役で出演しました。

結婚とダンスどっちを取るかで、いったんは結婚しないで舞台をとると言ったはずなのに、交際している竜雷太が出てきたら結婚してしまうストーリーでした。

余談ですが、木の実ナナの母親は、このダンサーのようにそれで舞台を諦めたそうです。

一方、リアルの木の実ナナは、舞台を選択して古希を過ぎた今も現役です。

あぶない刑事



あぶない刑事』(1986年10月5日~1987年9月27日、キティフィルム/日本テレビ)では、横浜・湾岸署の警部・少年課長 ⇒ 警視正・署長を演じています。

といっても、ドラマではオープニングだけで本編は数話しか出ていないのですが、その時の挨拶のポーズが人気で、ツイッターで検索するとそれを取りざたしているツイートが続々出てきます。

警官といえば、頭の横に手をかざす「挙手注目」だと思っていました。

が、それは帽子のひさしに手を当てるのが正しいやり方で、つまり帽子をかぶっていないときは、この敬礼は「ない」ようです。


ということは、木の実ナナの二本指立てでもよいのでしょうか。

いずれにしても、あえて高級クラブのホステスのようなゴージャスな身なりで、警官らしくないふるまいをすることで、ドラマを面白くしているのでしょう。

トレンディドラマ全盛の時代らしいキャラクターと言っていいかもしれません。



更年期障害を乗り越えて



以前ご紹介しましたが、木の実ナナは49歳だった1995年に更年期障害と診断されます。

体験を伝えたくなり、2000年に新聞広告で「私は、バリバリの『鬱』です」と公表したところ、反響は予想を超えたそうです。

当時は、芸能人はプライベートな病貧争は隠すのが普通でしたが、とくに舞台で華やかな仕事をしていた木の実ナナがカミングアウトしたのはインパクトが有りました。
「あの明るいナナちゃんが?」ってみんなに言われました。でも先生は「明るい人ほどなるんです」と言っていた。 ドラマの撮影が終わったあとなどにスッとそばに来て「助かりました」と言われることが本当に多くなりました。 ああ、自分だけの問題じゃないんだと。「これを超えれば、さらにイイ女になりますよ」とみんなに伝えたかったんです。

今は、女性タレントというと、寄席に出たこともない自称芸人か、グラドルか、〇〇48がほとんどなんですが、木の実ナナさんのような、まさに芸能人然とした“歌って踊る大人のエンタティナー”には、まだまだお元気でご活躍いただきたいと思います。




木の実ナナ魅惑のシングルコレクション - 木の実ナナ
木の実ナナ魅惑のシングルコレクション - 木の実ナナ
あぶない刑事 - 舘ひろし, 柴田恭兵, 仲村トオル, 浅野温子, 木の実ナナ, 中条静夫, 小野みゆき, 菅田俊, 室田日出男, ベンガル, 山西道広, 堀内孝人, 長谷部安春, 柏原寛司, 大川俊道
あぶない刑事 - 舘ひろし, 柴田恭兵, 仲村トオル, 浅野温子, 木の実ナナ, 中条静夫, 小野みゆき, 菅田俊, 室田日出男, ベンガル, 山西道広, 堀内孝人, 長谷部安春, 柏原寛司, 大川俊道

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コメント 10

pn

粋って言葉が似合う人はそうはいないでしょう、歳とるにつれいい女になっていったんだなぁ。
by pn (2020-07-12 08:15) 

旅爺さん

木の実ナナは一風変った顔つきなので好きでした。
でも黒人とのハーフかな?と思ったりしてました。
もう70才くらいなのに今でも現役で第一線で
活躍してるのは凄いです。
by 旅爺さん (2020-07-12 08:31) 

十円木馬

木の実ナナさんというと古谷一行さんと出ていた『混浴露天風呂連続殺人』の印象が強いですね。毎回混浴で裸のシーンがあり、家族でみていると目のやり場に困ったものです。
by 十円木馬 (2020-07-12 11:01) 

kou

木の実ナナさんといえば、「汚れた英雄」の印象が強いですね。あの頃は草刈正雄さんや勝野さんも若かったです。
by kou (2020-07-12 17:32) 

ヨッシーパパ

日本人離れした顔立ちで、声量もあり、踊りも上手くて、華やかでした。
by ヨッシーパパ (2020-07-12 18:33) 

ヤマカゼ

デビューしたてのころとは別人ですね。
益々元気でありますように。

by ヤマカゼ (2020-07-12 19:08) 

skeptics

五木ひろしとのデュエットが印象深い。
考えさせられます。
by skeptics (2020-07-12 20:11) 

そらへい

『ホイホイミュージックスクール』
そう言えば、そんな番組がありましたね。
子供の頃、私はなぜか木の実ナナさんが受け入れられませんでした。多分、田舎の子供にはハイカラすぎて理解出来なかったのだと思います。
もちろん、今は違いますが。
by そらへい (2020-07-12 20:39) 

エンジェル

木の実ナナのイメージはとにかく明るくて元気印!!
更年期で苦しんでいらしたとは驚きです。年齢的にまだまだ活躍される事を願っております。
by エンジェル (2020-07-12 21:05) 

mau

あぶ刑事の時は、ああいう上司の下で働きたいなと思ってました。
by mau (2020-07-12 21:45) 

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