結城美栄子、モダンでエキゾチックな名バイプレーヤー

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結城美栄子、モダンでエキゾチックな名バイプレーヤー　[懐かし映画・ドラマ] [編集]

結城美栄子さん（1943年7月7日～）の誕生日です。おめでとうございます。1970年代までは映画やテレビドラマの女優として活躍。1980年代中頃からは陶芸家としての活動が主となっています。姪には結城アンナがいて、『徹子の部屋』に2人で出演しました。（上の画像はOGPより）

結城美栄子とは誰だ

“Good night”

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— Hello George （feel free to chat in English） (@ryochikun22) June 2, 2020

結城美栄子は、外交官である結城司郎次の娘で、7歳～16歳までスウェーデン、トルコ、スリランカなど海外生活を送ってきました。

もともとバレリーナを目指していましたが、怪我で断念後は1960年に東映ニューフェイスの第7期に合格。

同期は宮園純子、三沢あけみ、三島ゆり子など。着物の似合う人ばかりですね。

しかし、そのまま映画女優とはならず、1961年に俳優座養成所に第13期生として入所。

同期は石立鉄男、細川俊之、加藤剛、横内正、佐藤友美ら、そうそうたるメンバーです。

さらに養成所を卒業すると、今度は渡米して演劇学校で学んだ後、新劇の劇団雲に入団します。

テレビには1966年、アメリカ留学でパントマイムなどを身に着けてきた竜雷太が抜擢された『これが青春だ』に、校長（西村晃）の娘として出演しました。

結城美栄子 #昭和女優 pic.twitter.com/mzdrwTZt3c
— あの時君は若かった (@wakakataanokimi) February 16, 2018

映画では、伊丹十三監督の『マルサの女2』（1988年、東宝）『ミンボーの女』（1992年、東宝）など、いろいろな作品に出演されていますが、テレビドラマでおなじみの名バイブレイヤーというイメージが強いですね。

女と味噌汁

「女と味噌汁その23」に出てくる結城美栄子のぴん子の私服が当時のファッション誌を見ているよう... pic.twitter.com/r94m5NMNTA
— キネコ (@kinekoV) January 16, 2016

TBSの日曜9時は東芝日曜劇場という単発ドラマの枠でしたが、その中では、年に数本作られるシリーズ物もあり、石井ふく子プロデューサー、平岩弓枝脚本による『女と味噌汁』もそのひとつでした。

芸者（池内淳子、長山藍子）が、芸者をしながら小料理屋を営む話です。

結城美栄子（ぴん子）は、途中で設定が変わるのですが、2人の小料理屋に、おしゃれな服や身のこなしで毎回登場していました。

ちょっとマイウェイ

【10月13日といえば！①】

『ちょっとマイウェイ』〔ＮＴＶ〕
放送開始（1979〈昭和54〉年）記念日！！??????#桃井かおり #研ナオコ #結城美栄子 #犬塚弘 #赤塚真人 #神田正輝 #秋野太作 #岸本加世子 #左時枝 #峰竜太 #八千草薫 #緒形拳 #荒木一郎 #PAL #パル @retoro_mode pic.twitter.com/Hwg0ZmSesI
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) October 12, 2018

以前ご紹介した、「桃井かおりと研ナオコが織りなすオトメチック爆笑喜劇」というキャッチコピーを掲げた『ちょっとマイウェイ』にも出演。

八千草薫、結城美栄子、桃井かおりの3姉妹が、潰れかけていた洋食店を、失敗をかさねながらもくじけずもり立てていく話です。

俺たちの旅

俺たちの旅『男には女の淋しさが胸にしみるのです』
主役の三人が男の友情に厚いのはわかってたけど、今回みたいに赤の他人の女性(結城美栄子)にお節介を焼くのは新鮮だった。特にグズ六、なんかいい奴だなーと思った。エンディングの映像も彼女の新しい日常が希望をもって描かれてて、心温まった。 pic.twitter.com/Ct6q8o1gCd
— Megumic (@meg_loves_drama) January 18, 2019

『俺たちの旅』では、カースケ（中村雅俊）、グズロク（津坂まさあき⇒秋野太作）、オメダ（田中健）が暮らしていた下宿の住人の一人で、個人で金貸しを営んでいる桜井時江役です。

第13話で、時江の昔のカレが、グズ六の大学時代の親友で出世した話でしたが、過去の恋愛で傷ついた女性の心の痛みがよく描かれていて、アップになったときの彼女の、エキゾチックなルックスがドキッとするほどきれいで、当時思春期の私はびっくりしました。

赤ひげ・第33話「氷の下の芽」

#ヒゲの日
「赤ひげ」（72年）
三船もいいけど自分史的には小林桂樹が演じたNHK連続時代劇版が原体験。原作は8話しかないので主に他の山本周五郎作品からの転用と倉本聰のオリジナル脚本で構成され医学の限界と医者の使命など今日的なテーマも描かれていた pic.twitter.com/GsIoGM38HB
— hayamin (@hayamin_tw) August 8, 2018

山本周五郎原作の『赤ひげ診療譚』が、1972年にNHKでドラマ化されました。

江戸時代の小石川療養所で、人情味あふれる医師・新出去定（小林桂樹）と、対立する長崎蘭学帰りの保本登（あおい輝彦）、そしてソツなく仕事をこなす森半太夫（有川博）を中心とした物語。

長崎の蘭学帰りであり、幕府の御目見医（将軍の専従医師）を目指しているエリートの保本登は、貧しい人々の相手ばかりを続けている新出去定が当初気に食わなかったのですが、次第に医師としての赤ひげに惹かれていくという話です。

倉本聰や石堂淑朗らが脚本を書いています。

当時、仮面ライダーの主演だった藤岡弘が、撮影を抜けて保本登役のオーディションに参加。1度はキャスティングが決まったものの、仮面ライダーの撮影のために結局断念したというエピソードもあります。

黒澤明監督で先に制作され、赤ひげが三船敏郎、保本登が加山雄三でしたが、黒澤明映画が大好きな私も、これはテレビドラマの方に軍配を上げてもいいかな、というぐらいクォリティーの高い作品でした。

ドラマは全49話にも及ぶため、原作をそのままストーリーに使うだけでは足りず、作中のエピソードの一部をスピンオフさせて1話のドラマとして広げていましたが、原作でも評価の高い回である「氷の下の芽」に、結城美栄子は出演しています。

原作は著作権の保護を外れているので、青空文庫で全文読めます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001869/files/57839_66749.html

氷の下の芽

19歳のおえい（結城美栄子）は、お腹に子どもを身ごもっていましたが、口から涎を流し、突然泣きわめいたりにやにや笑ったりなど、知的に障害があるからといって母親が堕胎させようと連れてきました。

10歳のときに、階段から落ちて頭を打って、それ以来おかしくなってしまったというのです。

ところが、結城美栄子は突如、よだれを拭き取り、「私、狂ってなんかいません」と真顔になります。

そして、子どもを生んではどこかに奉公させ食い物にしている両親から逃げ出すため、狂ったふりをして子どもを作ったとわけを話します。

たぶん、今は放送できない設定かもしれません。

ただ、結城美栄子の狂人のフリをした表情と、よだれを拭いて「正気」を披露したときの演技が真に迫っていて、子どもだった私も息を呑んでブラウン管に釘付けになりました。

徹子の部屋

結城美栄子さんと結城アンナさん。
おばと姪??知らなかった??
美栄子さんのお兄さんの娘がアンナさん。#結城美栄子 #結城アンナ ( #岩城滉一夫人)@retoro_mode pic.twitter.com/s0p1D6ox5P
— しおのり (@bluetopaz_nrk) February 18, 2020

そしてときは流れ、2020年2月。

結城美栄子は、32年ぶりに『徹子の部屋』に出演。

今回は、姪（兄の娘）の結城アンナも一緒に出演し、ともに元気なところを見せてくれました。

結城アンナは、まだ芸能人としては現役で、グレイヘアで雑誌の表紙に引っ張りだこのようです。

結城美栄子さん、覚えていらっしゃいますか。