山本圭、『若者たち』『戦争と人間』『新幹線大爆破』などに出演 [懐かし映画・ドラマ]
今日は、山本圭さん(1940年7月1日~)の誕生日です。おめでとうございます。山本三兄弟の圭さんも80歳です。俳優座時代に『若者たち』がヒットしてブレイク。過激派学生、業界紙記者など、知的に戦う役柄が記憶に残ります。(上の画像は以下のOGPより)
山本圭とは誰だ
7月1日は山本三兄弟の次男である山本圭さんの79歳のお誕生日です。????
— ムーミン (@moomin_art78) June 30, 2019
最初に観たのはテレビの「若者たち」でしたが、映画で一番印象に残っているのは「戦争と人間」でしょうか。
皆さまには今週もよろしくお願い致します。(^-^)/#山本圭(1940.7.1.?)#戦争と人間(第2部)(1971) pic.twitter.com/xqfba6j3JT
山本圭は、山本勝巳(父、建築家)、山本薩夫(叔父、映画監督)、山本學(兄、俳優)、山本亘(弟、俳優)の著名人一族。
1960年に成蹊大学を中退して俳優座養成所第12期生となり、1963年に正式に入団(1980年に退団)。
多くのテレビドラマ、映画でも活躍しました。
映画では、『戦争と人間』『小林多喜二』、シェークスピアの舞台など高い評価を得ています。
(左上)戦前の反戦学生な山本圭
— キタトシオ (@kitatoshio1982) July 11, 2019
(右上)学生運動崩れのテロリストな山本圭
(左下)小林多喜二な山本圭
(右下)クーデターを起こした自衛隊と戦う元商社マン現業界紙記者の山本圭 pic.twitter.com/Ewpz29QFIt
反戦、反体制の学生運動家の役が印象に残りますが、日本共産党員の山本薩夫監督作品は、どちらかというとお兄さんの山本學の方が出演が多く、山本圭は過激派や新左翼的な役が多かったように思います。
山本3兄弟は成蹊つながりで、安倍総理を応援する会に山本學は名前だけ登場。
山本圭はリアルでは政治的な発言は記憶になく、山本亘は『日刊ゲンダイ』で安倍政権を徹底的に批判しています。
山本學は、公の場では「圭さん」と弟でも「さん」付けで呼んでおり、兄弟でも三者三様、お互いそれぞれの道を生きることを尊重しあっているのでしょう。
若者たち
フジテレビのこの名作を忘れてはいけませんね、「若者たち」山内久脚本、田中邦衛、橋本功、佐藤オリエ、山本圭、松山省ニ、主題歌は皆さんどこかでお聴きですね。フジテレビはこんないいドラマを送り出していました。2014にリメイクもされた。 pic.twitter.com/o2RRRQNcuD
— 小杉正宏 (@masahiro_kosugi) June 23, 2020
山本圭が、お茶の間で知られることとなったのは、『若者たち』(1966年2月7日~9月30日、フジテレビ)です。
両親を亡くした、長男(田中邦衛)、次男(橋本功)、佐藤オリエ(長女)、山本圭(三男)、松山省ニ(四男)の兄弟が、「友情・恋愛・確執などを繰り返しながらも逞しく歩き続けて行く青春ドラマ」(Wikiより)です。
オリエの婚約者が加藤剛、石立鉄男が足の不自由な青年役で出演しています。
私の記憶では、田中邦衛と橋本功は気が短くて、夜酒が入るといつも喧嘩をしていて、気の弱い末弟の松山省ニはそれを見るといつも頭を抱え込み、インテリ臭くしている山本圭は、それほど気にしていないという光景が定番だったと思います。
いわゆる群像劇の先駆的役割を果たした作品だと思います。
新幹線大爆破
「新幹線大爆破」高倉健×宇津井健:人生に失敗した者たちの躊躇いと不安にあっても、もういちど夢を掴みたい〈誰も殺さない、誰も殺されない犯行〉のはずだった。ひとり包囲され射殺されるエンディング。夜空に出発し飛び立っていく飛行機、もう誰の声も聞こえない、たとえようもない。悲しすぎる。 pic.twitter.com/nUL3sn4LGn
— Colette (@Colette89677107) June 24, 2020
『新幹線大爆破』(1975年、東映)は、何度ご紹介しても見どころのある面白い作品です。
山本圭は、新幹線が80キロ以下に減速すると爆発する仕掛けを作った犯人グループの1人。
高倉健、織田あきらの3人で計画を進めますが、爆弾の売り主である郷鍈治(宍戸錠の実弟)が、「おもしれえことやってんな」と計画を嗅ぎつけ、仲間に入れてもらえないと、「みなダメにしてくれっかんな」と捨て台詞。
郷鍈治は、計画当日に別件で捕まり、よりによって爆弾を仕掛けた新幹線に乗ることになります。
山本圭は、過激派時代の前科があったため、すぐに面が割れてしまうのですが、逃げられないとわかると、爆弾を抱えて2階から飛び降りる壮絶な最期を遂げます。
子供の頃、見たので、このシーンが脳裏に焼き付いてその日は眠れなかったですね。
「新幹線大爆破」
— シン・映画マン (@PROWL1985) June 27, 2020
新幹線の安全性能を逆手に取ったテロによるサスペンス。そして高倉健を始めとした超豪華キャストの集結。これだけでも面白そうと思ったそこの諸君。その通り今作は最高に面白い。
反高度経済成長のドラマ性により犯人役である高倉健に感情移入してしまう。逮捕の為とはいえ嘘はNG。 pic.twitter.com/I98VM6tgOb
高倉健に、計画が成功したらどうしたいと聞かれ、「人間への信頼を取り戻すために、革命の成功した国に行ってみたい」と答えているのですが、それがどこなのかが、今もマニアの間では議論になることがあります。
私は、具体的な国を指したものではなく、そんな国があったら行ってみたいね(でもたぶんないんだろうけど)、という程度の願望に過ぎず、そもそも計画が成功裏に終わるという楽天的な気持ちでもなく、すでに計画前から、壮絶な最期を考えていたのではないか、と推理しています。
そういうニヒルでペシミストな役が多かったのです。
おしどり夫婦と呼ばれた小川誠子七段(追贈)の訃報
突然の訃報に言葉もありません。ご冥福をお祈りいたします。私の世代では、女流棋士と聞いて真っ先に思い浮かぶ象徴的な棋士でした。悲しいです。
— 爛柯亭仙人 (@thx15) November 15, 2019
囲碁の小川誠子六段死去、夫は山本圭さん : 囲碁・将棋 : ニュース : 読売新聞オンライン https://t.co/MHMoqCz6vY
昨年秋に、夫人の小川誠子七段(追贈)が亡くなりました。
2014年に大腸がんを発症し、2019年に再発したそうです。
囲碁のことはよくわからないのですが、雑誌のインタビューを自宅でされていた時、山本圭さんの写真を飾っていたので、夫への愛情が感じられ、雰囲気の良さそうなご夫妻だと思っておりました。
山本圭さんは、これからもお元気でお過ごしいただきたいと思います。
山本圭さんはどんな作品が印象に残っていますか。
>「人間への信頼を取り戻すために、革命の成功した国に行ってみたい」と答えているのですが、それがどこなのかが、今もマニアの間では議論になることがあります。
願望でもいいので、「実際のところはどこになるのか」と議論の結果が気になるところです。
by ナベちはる (2020-07-02 00:49)
山本三兄弟!いいですよね。
テレビに出てくると、見入っちゃいます。
by shiho (2020-07-02 04:22)
この人ほど左系インテリ役がピタッと決まる人もそうはいないと思ってます(笑)
by pn (2020-07-02 06:19)
おはようございます。
『若者たち』の印象が強いですね。主題歌もですけれど。
社会派ドラマや映画の印象もあります。
やってみなければ分かりませんが、案外コメディーなども旨くこなせるのではないでしょうか。
兄弟三者三様考えが違うのは当然だと思われます。
それでいがみ合うか、違いを認める度量があるかで、兄弟の在り方は随分と違ってくるとは思います。
by U3 (2020-07-02 07:12)
山本三兄弟の中ではこの方が一番好みのタイプです。落ち着いた理性の感じられる方だと思います。少し暗い役柄が多かったイメージです。「新幹線大爆破」見たことないのでぜひ見たいと思います。
by エンジェル (2020-07-02 08:07)
訪れいただき、niceとコメント有難うございます。
いつも懐かしい顔ぶれのブログを楽しく読ませていただいています。
by たいちさん (2020-07-02 13:10)
東映「鬼龍院花子の生涯」の教師役ですね。
by deepredcocktail2 (2020-07-02 15:49)
テレビ見る番組が違うのか山本圭さんはあまり憶えてません
奥様の小川誠子さんは囲碁界でも有名でしたからね。
by 旅爺さん (2020-07-02 16:51)
『新幹線大爆破』私の中では傑作ですね。
今でもたまにDVDで見ています。
by TYPES (2020-07-02 17:39)
テレビドラマにたびたび出演されていますね。映画では「SP革命編」が記憶に残ってます。再放送されている「税務調査官 窓際太郎」にも出演されていたと記憶しています。舞台にも出演されているので演技力はピカイチですね。
by kou (2020-07-02 18:22)
「新幹線大爆破」DVDで時々観ます。
いい映画ですよね。
でも、世代的には、フジテレビで放映していた「ムツゴロウ」さんの番組のナレーションですね。
by 念仏親父 (2020-07-02 22:04)
「若者たち」はTVも映画も見ました。
いろんな問題を真面目に取り組んだ作品でしたね。
当時山本圭さんには憧れましたね。
もう80歳なんですね。
by そらへい (2020-07-04 20:57)