西田健、特捜最前線の『プルトニウム爆弾が消えた街』『核爆発80秒前のロザリオ』熱演 [懐かし映画・ドラマ]
西田健さん(1945年6月24日~)の誕生日です。おめでとうこざいます。『帰ってきたウルトラマン』でMATの岸田文夫隊員役を演じたことでお馴染みです。そのほか、昼メロドラマ、特捜最前線やGメン'75の悪役など、昭和期には幅広いジャンルで活躍しました。(画像は劇中より)
西田健とは誰だ
西田健は、大田区の都立雪谷高校⇒早稲田大学文学部演劇専修科に入学。
大学時代の同期は逸見政孝や長塚京三など。
といっても、学園紛争の時代で大学はロックアウトされていたため、先日このブログでもご紹介した、日本テレビのプロデューサー井原高忠の個人秘書という形で働くことになったそうです。
いったん大学へ戻った後、劇団雲の研究生へ。ここでの同期は大学の同窓でもある田中真紀子。
劇団雲の分裂で劇団円にうつり、1971年に『帰ってきたウルトラマン』で、MATの岸田文夫隊員にキャスティングされてテレビドラマの仕事を本格的に行います。
Wikiには、「20代から30代にかけては、『特捜最前線』や『Gメン'75』などで演じた個性的な犯人役に代表されるように、悪役を演じることが多くなった。とりわけ『特捜最前線』では原子爆弾を製造する思想犯に始まり、ストーカーや潔癖症のマザコン男など、さまざまな役柄を演じた。」と記載されています。
そのストーカーの話については、昨年、ご紹介しました。
私は特捜最前線の西田健はいろんな意味で不気味な怖さを感じています。 pic.twitter.com/9nLXj2rJqv
— ひなた@関東竜党?? (@modjo25) August 26, 2017
⇒西田健、『特捜最前線』第94話で船村刑事を苦しめる知能犯に
今回は、「原子爆弾を製造する思想犯」の方をご紹介します。
『プルトニウム爆弾が消えた街』『核爆発80秒前のロザリオ』
『特捜最前線』29話「プルトニウム爆弾が消えた街」30話「核爆発80秒前のロザリオ」、また見たいけど再放送しないな。DVDを借りるしかないか。山内明の原子物理学者、西田健の核爆弾魔、本田博太郎の過激派、滝田裕介の新聞記者、みんないいけど、何といっても中村伸郎の高圧的な官房長官が神々しい。 pic.twitter.com/aTbHsBuZgt
— 濱田研吾 (@hamabin1) September 9, 2018
第29話の『プルトニウム爆弾が消えた街』、続く第30話の『核爆発80秒前のロザリオ』と、2話にわたってストーリーは展開されました。
プルトニウム爆弾が消えた街
研究所から、4人組によってプルトニウムが盗まれましたが、すべて逮捕されたものの、人質・重森信一(西田健)が行方不明に。
神代課長(二谷英明)は、官房長官(中村伸郎)から、事件の際にプルトニウムが消えたことを打ち明けられ、部下にも事情を知らせないまま極秘裏に奪還することを命じられます。
さらに、毎朝新聞社会部宛には、プルトニウムの流出と、それを基にした原子爆弾製造を宣言する文書が届いていたことを記者(滝田裕介)から伝えられます。
西田敏行、荒木しげる、誠直也ら刑事たちは、連続誘拐の犯人を追っており、最初は西田健行方不明事件を軽視していましたが、結局二谷英明はプルトニウムの流出と原子爆弾の製造計画を打ち明け、そこから本格的な捜査が始まります。
二谷英明は、宣言文書を作ったのが、世界平和は原子爆弾によって破滅させるショック療法をとるしかない、と説く原子物理学者・刈屋教授(山内明)であることを突き止めます。
そして、西田健は刈屋教授(山内明)の弟子であり、かつ娘ミナ(新海百合子)と親しい関係でした。
こうしている間に、西田健は原子爆弾を完成させます。
山内明の考えでは、原子爆弾を本当に爆発させるのではなく、個人でも原爆を持てることを示すことで核の抑止力を無意味化し、政府に「非核武装」を宣言させるのだといいます。
しかし、予定通りならば西田健が仕掛けるはずの場所に行ってみたものの、原子爆弾は仕掛けられていませんでした。
核爆発80秒前のロザリオ
西田健は、山内明が政府の審議会に入ったことで、エラソーなこと言いながら体制側に寝返ったじゃねーかと憤り、世界を股にかける企業爆破・襲撃を繰り返す破壊集団の「黒の義勇軍」入りしていました。
西田健は、二谷英明に対して、「黒の義勇軍」のリーダー阿久津(本田博太郎)の釈放と、羽田から逃がす様子の実況中継を要求しますが、阿久津(本田博太郎)は心臓を病んでいて、移動中に亡くなってしまいます。
西田健は、「灰の中から、はじめて新しい政治が生まれるんだーっ」と、本気で東京で原子爆弾を爆発させる気で、新宿のコインロッカーで90分で爆発するよう仕掛けます。
しかし、ミナに説得された上、警察に囲まれ、自分は東京から逃げ出せないとわかると、いったん噴水に捨てた鍵を拾って、コインロッカーに戻ろうと全力疾走。
そこで捕まってしまいますが、「爆発するーっ」
時間はあと2分しかありません。
二谷英明は老骨に鞭打って全力疾走、歩いている人を払い除け、突き飛ばしてギリギリ間に合った、という話です。
『特捜最前線』「核爆発80秒前のロザリオ」。街ロケで逮捕される西田健のうつろな目、最高。 pic.twitter.com/7VohyO4J7r
— 一番星、 (@1banboshi_) April 6, 2017
西田健の不気味な佇まいは、すばらしいですね。
同じ「西田」の西田敏行が、まだ高杉刑事役でレギュラーで出演している頃です。
大滝秀治、荒木しげる、誠直也なども出ています。
DVDも発売されています。ぜひ機会があればご覧頂きたい力作です。
かつらもカミングアウト済み
西田健さん、特捜最前線に良くでてるなと思って調べたら9回出演してた。レギュラー以外の最多出演者誰なんだろ? #特捜最前線 pic.twitter.com/5KqNicHbja
— ゴンガーシホ (@gong46) February 3, 2020
特捜最前線も、西田健さんもファンが多く、出演回数を数えている人もいるんですね。
「近年DVD発売に際して行われた人気エピソードのアンケート結果でも、西田がゲスト出演した回は軒並み、上位にランクインしている。」(Wikiより)と記載されています。
2004年には、かつらであることをカミングアウトして話題になりました。
BS朝日『ザ・インタビュー トップランナーの肖像』。このタイトルで、聞き手が吉永みち子なら、仲代達矢84歳が出てきてそうなもんだが、ま、まさかの西田健!カツラカミングアウトの西田に驚く野際陽子に「こいつハゲですよ」とバカにする橋爪功サイコー。面白すぎる。神山繁枠の後がまは西田健。 pic.twitter.com/uR8DMxfGUL
— 濱田研吾 (@hamabin1) January 21, 2017
その時点で58歳。
「役者にとって、カツラを使用しようがしまいが大した問題ではない!」というのはまさにそのとおりです。
今年からはいよいよ後期高齢者とされる年齢になりましたが、いつまでもご活躍いただきたいと思います。
西田健さんというと、どんな作品が思い浮かびますか。
特捜最前線 BEST SELECTION VOL.3 [DVD] - 二谷英明, 大滝秀治, 夏夕介, 誠直也, 横光克彦, 本郷功次郎, 藤岡弘, 天野利彦, 野田幸男, 田中秀行夫, 山口和彦
アイフル大作戦 コレクターズDVD PART1<デジタルリマスター版>
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2020/03/11
- メディア: DVD
傍から見ればいかにもカツラと分かるような人でもかたくなに否定したりしますが西田さんは全然気にしにですよね~
by 青い森のヨッチン (2020-06-24 12:43)
頭は自然が一番ですね。不思議にカツラって分る物で、付けてる本人より周囲がかなり気を使います。
最近はテレビ朝日の刑事ドラマでよく見かけますが、お元気ですね。
by kou (2020-06-24 15:30)
見事なハゲプリですが
俳優さんは役柄で歯を抜くくらいだから
ありです。
後期高齢者ですかそんな年齢になるわねっ
特捜最前線懐かしいですっ再放送で観てました。二谷英明さんが好きで
あんな素敵な父親が欲しい~と(笑)
二谷英明さんが父親だったら
と母と再婚した継父を比べてましたわ
by みうさぎ (2020-06-24 15:44)
帰ってきたウルトラマン、見覚えがあります。いまだ現役ですね。
by ヤマカゼ (2020-06-24 18:06)
見たことがあるような無いような・・・。
by ヨッシーパパ (2020-06-24 18:23)
やっぱMATの隊員が一番印象深いっすね。
調べたら俺が見ていた番組によく出てるんだけど記憶に無いんだよなぁ(^_^;)
by pn (2020-06-24 19:06)
西田健さん、残念ながら名前さえも知りませんでした。
ボクの芸能界音痴もかなりヤバイですね(^^;
by なかちゃん (2020-06-24 21:11)
特捜最前線の頃も、カツラだったのでしょうか。
全速力で走ってもズレないカツラはすごいですね。
by 犬眉母 (2020-06-24 21:30)
ちょっと見てみたいドラマですね…
by mau (2020-06-24 21:49)
アカレンジャー(誠直也)とストロンガー(荒木しげる)の共演とか、特撮ファンにとっても嬉しい番組ですね(*´ω`*)。
by 萌田かずきち (2020-06-25 01:08)
>「役者にとって、カツラを使用しようがしまいが大した問題ではない!」
普通であればカツラの使用はコンプレックスになりがちやすいですが、役者であればカツラを使用することも少なくないでしょうし、それを抜きにしても堂々と「問題ではない」と言えるのは凄いと思います。
by ナベちはる (2020-06-25 01:32)
原爆爆発かもという時に、自衛隊の爆弾処理班が動いていない?
考えさせられます。
by skeptics (2020-06-25 04:14)
お写真を見て「あぁ~、この方が西田健さんか」と分かりました^^;
ハゲのカミングアウトは潔さを感じます^^
by Rinko (2020-06-25 08:05)
西田健さんはよく存じ上げていますが、どのドラマに出ていたか定かではありません。特捜最前線にも出演されていたんですね(^^;頭の方、随分後退してしまったんですね(笑)
by エンジェル (2020-06-25 09:22)
作品は思い出せませんが
いかにも裏がありそうな悪役で
いろいろな番組で良くお見かけしましたね。
by そらへい (2020-06-25 20:38)