今日は、桜京美さん(1930年6月3日~1988年11月10日)の生まれた日です。舞台中継型お笑い番組の元祖『お笑い三人組』のレギュラーをつとめ、またアメリカのシチュエーション・コメディの『アイ・ラブ・ルーシー』で主役の声をあてるなど、テレビ史に残る喜劇俳優や声優の仕事をしました。(上の画像は背景が下掲OGP、左はWiki「桜京美」より)
桜京美とは誰だ
桜京美は、1950~60年代に活躍しているので、私も全盛期はわかりません。
ただ、冒頭に書いた『お笑い三人組』は、ギリギリで両親が観ていたのをなんとなく覚えているのと(細かいストーリーは全く覚えていてません)、『アイ・ラブ・ルーシー』は再放送を何度か行っており、担当している声優の一人として認識していました。
アイラブ★ルーシー
『アイ・ラブ・ルーシー』は、1951年~1957年にわたって放送された、アメリカのシチュエーション・コメディです。
専業主婦の妻ルーシーと、バンドリーダーの夫リッキー夫婦が主人公の話です。
ルーシーが陽気で活発すぎる性格であるがゆえに、いつもどこかでトラブルを引き起こします。
狂言回しに、アパート管理人夫妻も絡んできます。
Wikiには、「6シーズン中4シーズンはアメリカ国内最高の視聴率」と書かれているので、人気番組だったんですね。
少し遅れて日本で放送された時は、当初は字幕だったそうですが、私が知っているのは日本の俳優による吹き替えです。
リッキーは、『奥さまは魔女』でダーリンの声をあてた
柳澤愼一。
そして、ルーシーの声をあてたのが桜京美です。
シチュエーション・コメディ(シットコム)
ところで、シチュエーション・コメディ(シットコム)というジャンルをご存知ですか。
「登場人物の置かれる状況によって観客や視聴者を笑わせるコメディ」(Wikiより)と定義されています。
なんとなくわかったようなわからないような定義です。
ドラマというのはたいてい、「登場人物の置かれる状況」で葛藤するストーリーですから、この定義だけですと、ではシチュエーション・コメディ「でないもの」はナニかという反問に私は答えられません。
そこて、『アイ・ラブ・ルーシー』の特徴ですが、ほぼ1つか2つのセットで、限られた出演者が、さまざまな状況・展開でコミカルに立ち回り、実在しない観客の笑い声が効果音的に入ります。
セットを整えたコント形式のドラマ、という趣ですね。
国産のシチュエーション・コメディは、たとえば『やっぱり猫が好き』(1988年10月11日~1991年9月21日、フジテレビ)などはそれにあたると思います。
この番組、面白かったですね。覚えておられますか。
マンションの一室がほぼ唯一のセットで、出演者は三姉妹(もたいまさこ、室井滋、小林聡美)と飼い猫のみ。
時々、男性スタッフと思しき笑い声が入ってました。
『Wパパにオマケの子?!』(1987年10月9日~1988年3月25日、NTV)という、中村雅俊と片岡鶴太郎主演……というよりそれ以外は伊藤美紀しか出てこないシチュエーション・コメディもありました。
こうした国産番組のモデルになったのが、『アイ・ラブ・ルーシー』といえるでしょう。
お笑い三人組
女性3ショットで、真ん中の女性が桜京美です。
『お笑い三人組』もシチュエーション・コメディのようなものだと思いますが、観客と生演奏が入った旧NHKホールの舞台で、コメディを演じます。
あまから横丁に住む、三遊亭小金馬(現:4代目三遊亭金馬)、一龍齋貞鳳、3代目江戸家猫八の3人に、それぞれの妻である桜京美、音羽美子、楠トシエ、ご近所の武智豊子、渡辺篤が絡んでドタバタを巻き起こします。
今は、こういう形態で収録するテレビ番組は見かけませんが、「テレビ創世記のお笑い番組」として、テレビ史を振り返る時に必ず出てくる番組です。
まあただこの頃の私の注目は、『おはようこどもショー』という子供番組に出ていた楠トシエさん一択でしたね(笑)
子ども番組の「歌のお姉さん」なので、まさか自分の母親と同年代とは思わず、私にとっては最初のアイドルでした。
いずれにしても、桜京美さんは、日本のテレビ番組を振り返る上で欠くべからざる2つの番組に出演した女優・声優だったということです。
ub25828江波杏子女の賭場川津祐介 桜京美 立看ポスター
あまりに古くて分かりませんでした。でも奥様は魔女は母親が好きでよく見ていました。
by ヤマカゼ (2020-06-03 15:01)
『やっぱり猫が好き』は、もたいまさこさんが面白かったですね。
by おっつぁん (2020-06-03 15:16)
奥様は魔女は再放送で観てたよっ
個性的でアメリカン なドラマだった
憧れてしまいました。
観客の笑い声が笑い所なんかな?と思って観てた。
ドリフの大爆笑も同じでしたねっ
真似たと言うことですね
by みうさぎ (2020-06-03 15:49)
シットコムって知らなかったけど定義がずいぶんイージーで(^_^;)
by pn (2020-06-03 15:51)
アイ・ラブ・ルーシーはタイトルは知っていますが、再放送でも見ていたのかも。
by ヨッシーパパ (2020-06-03 17:42)
桜京美さんはあまり背高ではなく声は高めだったような?。
金馬師匠や藤島たけおは懐かしいです。
あの頃は良かった~~~~(=_=)
by 旅爺さん (2020-06-03 18:02)
やっぱり猫が好き、大好きでした。
ウチも三姉妹なので妙に共感する部分が…
by mau (2020-06-03 22:07)
>セットを整えたコント形式のドラマ
今だとあまり聞かないような形式のようにも思ったので、実際に見てみたいです。
by ナベちはる (2020-06-04 00:49)
「お笑い三人組」毎回家族で見ていました。
どこが面白かったのか、毎回楽しかったですね。
出演の三人が、落語、講談、ものまねの方と知ったのは
ずっと後でした。
「アイ・ラブ・ルーシー」も楽しく見ていました。
懐かしいですね。
by そらへい (2020-06-06 20:32)