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赤塚不二夫作品185冊が無料公開、GWは自宅で過ごせばいいのだ [懐かし映画・ドラマ]

赤塚不二夫作品185冊が無料公開、GWは自宅で過ごせばいいのだ

赤塚不二夫の漫画合計185冊が、5月1日から7日までebookjapanにて無料公開されています。『電子版天才バカボン』1~37巻、『おそ松くん』1~34巻、『もーれつア太郎』1~11巻、『ひみつのアッコちゃん』1~5巻など、アニメ番組化された人気作品を閲覧することができます。



おそ松くん



赤塚不二夫といえば、まず挙げるべきは『おそ松くん』でしょう。

『週刊少年サンデー』に連載され、1966年2月5日~1967年3月25日(NET)、1988年2月13日~1989年12月30日(フジ)など4回アニメ化されています。

私は、1番最初の、後半から藤田まことが主題歌を歌ったモノクロ作品を観ていました。

六つ子の松野兄弟と両親、その周囲の人間たちが織りなすドタバタを描いたギャグ漫画です。

イヤミ、チビ太、デカパンなどがこの漫画から生まれました。

天才バカボン



私が、漫画を見て初めて笑ったのは、たぶんこの『天才バカボン』ではないかと思います。

もともとは、ハジメちゃんが生まれるまでに数話費やすホームコメディ的な漫画でしたが、次第にギャグがきつくなりました。

良くも悪くも本作ぐらい、赤塚不二夫のコンディションが反映された作品もありません。

「今回は左手で描くのだ」

「今回は足で描くのだ」

などと乱れた絵にエスカレート。

あるときは、登場人物の体が棒で描かれ、目玉のおまわりさんだけ、両足の棒の間に短い棒があり、バカボンに「おまわりさん、裸だ」と言われるという手抜きの下ネタ話もありました。

そうしたことも含めて、『天才バカボン』は型破りのギャグ漫画だったと思います。

もーれつア太郎



『もーれつア太郎』は、Wikiによると、『週刊少年サンデー』(小学館)の1967年48号から1970年27号、および『コミックボンボン』(講談社)の1990年4月号から1991年1月号、『テレビマガジン』(講談社)の1990年5月号から1991年1月号に連載されたそうです。

私は、『週刊少年サンデー』のイメージが強いですね。

アニメも、1969年4月4日~1970年12月25日(NET)と、1990年4月21日~1990年12月22日(テレビ朝日)の2度に渡って放送しています。

1度目の前半は、まだモノクロでした。

「江戸っ子気質が色濃く残る東京下町を舞台にした、人情ものの雰囲気を持つギャグ漫画」(Wikiより)です。

八百×(やおばつ)の×五郎(ばつごろう)とア太郎の父子家庭ですが、ある日、×五郎は女の子が木に引っかけた風船を取ってやろうとして、木から落ちて死んでしまいます。

ア太郎は、一人っきりで八百屋を切り盛りすることになるのですが、不良少年のデコッ八が、ア太郎の健気さと男気を認め、彼の子分(従業員)になります。

さらに、×五郎は死ぬ予定でなかったのに間違って死んでしまったため、あの世で居所がなく、ア太郎にだけ見える幽霊として戻ってきます。

その八百×を中心に、天才バカボンにも出てくる両目つながりのおまわりさん、ニャロメ、ケムンパス、べし、ココロのボスとその子分たち、ブタ松など個性あふれる人気キャラクターが次々登場。

ギャグ漫画の設定ながら人情話にもなっています。

中でもデコッ八については、『花のデコッ八』という、今で言うスピンオフ作品も当時描かれていました。こちらも今回は無料公開されています。

原作は、バックにいつも工場が描かれていました。

ですから東京都大田区とか、足立区あたりが舞台なのかな、と思います。

ひみつのアッコちゃん



『ひみつのアッコちゃん』は、月刊『りぼん』に1962年6月号から1965年9月号まで連載され、1969年1月6日~1970年10月26日ほか3度NET(現テレビ朝日)でアニメ化されました。

手塚治虫(リボンの騎士)にしろ、藤子不二雄(エスパー魔美)にしろ、先日の望月あきら(サインはV)にしろ、永井豪(キューティーハニー)にしろ、昭和の少年漫画家は、少女をターゲットとした漫画も描いています。

サインはVをのぞくと、共通しているのは、女性心理を深く描くのではなく、もっぱら変身や超能力・魔法などファンタスティックな展開がモチーフです。

まあこれは男性作家ですから、やむを得ないでしょう。

小学生の加賀美あつ子は、「テクマクマヤコンテクマクマヤコン」ととなえると、なんでも望むものに変身でき、「ラミパスラミパスルルルルル」と唱えてもとに戻る魔法のコンパクトを鏡の精からもらいます。

アニメは、『魔法使いサリー』の後番組として、『もーれつア太郎』同様、東映アニメが制作しました。

アニメの『ひみつのアッコちゃん』はよく観ましたが、原作の方はあまり読んだ記憶がないので、これは楽しみですね。

それにしても、『おそ松くん』のヒロインのトト子ちゃんに似てますね。



その他


その他、アニメ番組化されていないところでは、『ワルワルワールド』『ナマちゃん』『カン太郎』『のらガキ』『少年フライデー』『花の菊千代』『ネコの大家(おおニャ)さん』『母ちゃんNO.1』『大日本プータロ~一家』『へんな子ちゃん(週刊女性版)』など、赤塚不二夫ファンなら、久しぶりに聞く傑作もお目にかかれます。

昨今の自粛期間中、各社、書籍の無料公開を行っていますが、今回が一番読み応えがあるかもしれません。

多くは昭和に発表された作品ですが、平成世代の方にもぜひ閲覧をおすすめします。

おそ松君 1 [DVD] - 赤塚不二夫, 三保敬太郎, 加藤みどり, 山本圭子, 北浜晴子, 東美江, 白石冬美, 小林恭治, 水垣洋子, 和久井節緒, 沢田和子
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少女漫画家 赤塚不二夫 (単行本)

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  • 作者: 赤塚 不二夫
  • 出版社/メーカー: ギャンビット
  • 発売日: 2020/04/07
  • メディア: 単行本



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コメント 9

pn

こう見るとア太郎が歳取るとバカボンパパだ(笑)
by pn (2020-05-02 11:32) 

kou

ほぼ全部の主題歌をリアルタイムで覚えています。
自粛するのだ!ですね、
by kou (2020-05-02 13:45) 

ヤマカゼ

ずいぶんと懐かしい漫画が見れるのですね。
by ヤマカゼ (2020-05-02 16:33) 

ヨッシーパパ

懐かしい漫画です。
この時代は、アニメと言う言葉は知りませんでした。
by ヨッシーパパ (2020-05-02 18:37) 

50oyaji

個人的には、手熊熊谷崑が好きですね~(^^)
by 50oyaji (2020-05-02 20:47) 

ゆうのすけ

アッコには うり二つの他人 ととこがいましたね。
私は 再放送で見た口ですが よく判らなかった頃は
デカパンは チビ太の父親だと思ってました。^^; 
by ゆうのすけ (2020-05-02 20:55) 

mau

かなり前に、原画展を見に行きました。
めちゃくちゃ美しい仕上げで、ブロの漫画家って凄いなと思いました
by mau (2020-05-02 21:50) 

ナベちはる

185冊無料とは、大盤振る舞いですね。
1時間で1冊読んでも単純計算で1週間以上掛かる計算、凄いです。
by ナベちはる (2020-05-03 01:10) 

gardenwalker

おはようございます
赤塚アニメ、懐かしいです
いつの間にかバカボンのパパの
年齢を越えてました(笑)
by gardenwalker (2020-05-03 07:49) 

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