望月あきら、『サインはV』『ゆうひが丘の総理大臣』など人気青春マンガを上梓 [懐かし映画・ドラマ]
今日は、漫画家の望月あきらさん(1937年4月23日~)の誕生日です。おめでとうございます。ドラマ化された『サインはV』『ゆうひが丘の総理大臣』のほか、『ウンチくん』『マコにおまかせ』『ズームアップ』『すきすきビッキ先生』など青春漫画をたくさん発表しました。
ゆうひが丘の総理大臣
『ゆうひが丘の総理大臣』は、このブログでは何度かご紹介しましたが、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に1977年12号から1980年16号まで連載された望月あきらの原作があります。
といっても、『加山雄三のブラックジャック』と同じで、本当なら『中村雅俊のゆうひがおかの総理大臣』としたほうがよかったかもしれません。
『俺たちの旅』で定着した、中村雅俊のキャラクターの教師版といったおもむきです。
「ゆうひが丘の総理大臣」のドラマに文句言う奴っていなかったよね。
— ギズム_ネコガミ (@gismnekogami) April 28, 2018
原作と全然違うんだけどね。https://t.co/GMR3PfGmBN pic.twitter.com/45T8C5sDqi
ゆうひが丘の総理大臣
— サラ (@sarasara_2222) May 25, 2014
1978年に放送開始。原作漫画は、1977年から「週刊少年チャンピオン」にて
連載。 http://t.co/afXHwjofp5 pic.twitter.com/jAoWcfYoCz
まず、主人公・大岩雄二郎の風貌が違いますね。
原作のイメージは、中村雅俊ではなく勝野洋だと思います。
養護施設出身というところは一致しています。
『ゆうひが丘の総理大臣』第8話より
舞台は、原作が中学校で、ドラマは高等学校でした。
ヒロインの「百田桜子先生」は、原作ではメガネを掛けた地味な先生で、これも由美かおるとはイメージが違いますが、
『ゆうひがおかの総理大臣』2巻より
合気道の達人というところはドラマでも継承しています。
いずれにしても、私は原作もドラマも好きでしたね。
当時、ラーメン屋さんに漫画がおいてあって、土曜日の“半ドン”のときは、少年チャンピオンの本作を読みながらお昼を頂いておりました。
サインはV
「1970(昭和45)年の静岡新聞記事より」(その11) 『#サインはV』原典は週刊少女フレンド連載 神保史郎・望月あきら両先生の漫画。立木大和バレー部の朝丘ユミ(岡田可愛)は、牧圭介コーチ(中山仁)の冷徹な指導を乗り切り、「稲妻落とし」「X攻撃」を生み出し、強豪たちを次々と打ち破っていく。 pic.twitter.com/1KLR02t8MB
— 昭和レインボー (@ShowaRainbow) September 11, 2019
『サインはV』は、神保史郎原作で、望月あきらは作画担当です。
1964年に、東京オリンピックで女子バレーボールが金メダルを取り、“東洋の魔女”といわれてブームになったので、バレーを題材にした作品を制作する機運が高まり、少女フレンドと、テレビドラマはほぼ同時にストーリーが進んでいました。
朝丘ユミが主人公で、ドラマでは岡田可愛が演じています。
バレーボールの練習中に姉を亡くし、バレーボールに対しては憎みの気持ちを抱いていましたが、立木武蔵(ドラマでは立木大和)の牧圭介(中山仁)にスカウトされ、再びバレーボールと向き合おうと決意します。
チーム内のライバルが、最初はお嬢様の中山麻理だったのですが、孤児という設定の范文雀演じるジュン・サンダースが途中から加入して爆発的な人気番組になりました。
原作では、ニチボーやヤシカなど、当時実在する強豪チームが登場。
虚実ないまぜは梶原一騎先生お得意のの世界ですが、本作はドラマではチーム名を変えていました。
『柔道一直線』や『巨人の星』のように、現実離れした魔球がセールスポイントです。
当時、同級生の女子が真似してやってましたね。できるわけないのですが(笑)
ドラマではジュン・サンダースは褐色の肌でしたが、原作ではスクリーントーンではなく手書きの縦線で表現していました。
このへんは、古き良き昭和ですね。
ドラマは、岡田可愛が東宝テレビ部の契約終了で突然終わってしまったのですが、4年後に坂口良子主演でまた制作されました。
ウンチくん
望月あきら「ウンチくん」(1976年)
— ミサキトージ (@msk_tj_YNT_k3) February 16, 2017
「サインはV!」の望月先生によるラブコメ作品。その強すぎるタイトルは好事の対象といえる。
本作であだ名される"ウンチ"とは運動音痴の意味なのだが、ウンチくんの本名は御手洗弁造と言い、ダブルミーニングで語られる点は、確信犯かつモンドだ。 pic.twitter.com/3OAEbrWRbX
『ウンチくん』というタイトルだけ聞くと、尾籠な話ではないかと誤解しそうですが、ストーリーはラブコメです。
「ウンチ」というのは、運動音痴という意味です。
ハンサムで勉強もできるのに、体育だけがダメな主人公は、恋焦がれていた美少女から「運動神経のにぶいひとって大きらい」と言われてしまい、一念発起して野球部に入りレギュラーを目指す話です。
ソーリや朝丘ユミが無料で蘇る!
同じ人が描いてるとは思えない作品群。作者は望月あきら先生。 pic.twitter.com/fMZISAhq0t
— AO (@aoinagagutsu) August 21, 2018
キャリア60年の望月あきら先生ですから、このほかもたくさんの作品を世に送り出しています。
共通しているのは、その多くが若い人をターゲットとした青春モノで、それは必ずしも男性読者だけでなく、レディース漫画も描かれています。
『ゆうひが丘の総理大臣』『サインはV』は、マンガ図書館Zにおいて全巻無料公開されています。
『ウンチくん』『すきすきビッキ先生』は、現在AmazonのKindle版で公開され、Kindle Unlimitedに入っていれば無料で読めます。
昔の名作は、絶版になってしまうと入手が困難になるのですが、今もこうしてすぐに、しかも無料で読むことができるのは大変嬉しいことです。
自粛で時間を持て余している方は読破してみませんか。
ゆうひが丘の総理大臣 コミック全17巻完結コミックセット (少年チャンピオンコミックス) - 望月あきら
サインはV!(1) - 望月あきら, 神保史郎, 望月あきら, 神保史郎
ゆうひが丘の総理大臣 VOL.1 [DVD] - 中村雅俊, 由美かおる, 神田正輝, 宍戸錠, 名古屋章, 小松政夫, 由利徹, 岡田奈々, 望月あきら, 中村雅俊
坂口良子のは知らなかった(@_@)
by pn (2020-04-22 11:28)
アタックNo.1が競合作品でしたね。
by 犬眉母 (2020-04-22 12:43)
我家は老人2人だけなので漫画は見ないんです。
でも芸能人で名前は知ってる人が居ます。
サインはVの頃は少し見たかな。
by 旅爺さん (2020-04-22 17:47)
当時は、マンガは余り読まなかったので、原作がマンガだったなんて知りませんでした。
by ヨッシーパパ (2020-04-22 17:49)
こんばんは。
サインはVはTVドラマで観てました。面白かったです。
by coco030705 (2020-04-22 21:18)
スクリーントーン、そういえば昔のように漫画にはないですね。
漫画家になった友人のカケアミやナワアミはすごくきれいで、流石プロは違うなぁと思ってました。
by mau (2020-04-22 23:01)
総理は大好きで再放送する度に観てました。
昨年もTVKで夜再放送してましたよね。
確かに原作とかなり違うけどドラマも素晴らしかった!
あのシリーズのエンディングが特に好きで(^○^)
キッチンかおるは私の高校の近くにありました(笑)
by ゆるキャラ (2020-04-22 23:01)
青春。いい響きですね。
考えさせられます。
by skeptics (2020-04-22 23:07)
当時の青春漫画を今読むと、いろいろと思うことが出てきそうですね。
by ナベちはる (2020-04-23 00:25)
ゆうひが丘の総理大臣の原作は少年チャンピオンの漫画だったんですねー!
私はアタックNo1がより身近な感じでした・・・^^;
by Rinko (2020-04-23 10:36)
ゆうひが丘の総理大臣に神田正輝(ファンでした)が出ていたんですね。全く気づきませんでした(^^;
サインはVを見てバレー部に入部した事もあるほどのめり込んでました。
どちらも同じ作者だったとは・・・
by エンジェル (2020-04-23 14:01)
少年チャンピオンに連載されていたとは知らなかったです。
by ヤマカゼ (2020-04-24 00:59)
おはようございます。
望月あきらさんの画風が好きになれず一度も読んだことがありません。
食わず嫌いなのではありません。
体質的に受けつけないのです。(*´∀`*)
ですので岡田可愛の「サインはV」は見ましたが、その他のアニメやドラマ化されたものも見ていません。
by U3 (2020-04-27 09:36)