団しん也、品格とユーモアを備えた日本屈指のエンターテイナー [懐かし映画・ドラマ]
今日は、団しん也さん(1944年4月16日~)の誕生日です。おめでとうございます。ジャズシンガー、コメディアン、声帯模写、司会者、俳優、声優などの多彩な顔を持つ、日本屈指のエンターテイナーです。『今夜は最高!』で魅せた品のある上質な芸能は今も語り草です。(上の画像は上段右が『NHKアーカイブ』、下段左は https://aucfree.com/items/u191816584 右は『5年3組魔法組』より)
団しん也とは誰だ
【祝】今日、4月16日はタレントの 団しん也さん(74歳)の誕生日です。https://t.co/31tawFVspE 『ロック・トンデレラ』1978年リリースのコミック・ソング!#団しん也 pic.twitter.com/yHqcX2k5Bu
— Takashi Kogachi (@Takashi_kogachi) April 16, 2018
団しん也を一言で紹介することはむずかしい。
Wikiから引用すると、「歌手、ジャズシンガー、芸人、コメディアン、声帯模写、司会者、俳優、声優などの多彩な顔を持つ。日本屈指のエンターテイナーかつ、本格的なボードビリアン」だからです。
つまり、ショーやバラエティコンテンツにおける、演者としてのユーティリティープレーヤーなのです。
それだけでも、すごい人だということを感じませんか。
もとは、古賀政男の内弟子で歌手を目指したものの、すぐにデビューできなかったため、演芸場やキャバレーで漫談や洋楽モノマネを行っているうちに、そこからテレビ出演につながっていきました。
【12月6日といえば!①】
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) December 5, 2019
『5年3組魔法組』〔NET??テレビ朝日〕
放送開始(1976〈昭和51〉年)記念日!!??????#すのうち滋之 #増田康好 #江村和紀 #神アコ #尾崎ますみ #団しん也 #園田裕久 #小野ひずる #奥村公延 #曽我町子 #田中筆子 #大堂勲 #菊池俊輔 @retoro_mode pic.twitter.com/ycWCecHMsz
先日、曽我町子さんの記事でご紹介した『5年3組魔法組』では、担任の先生をコミカルに演じていました。
そうかと思うと、まだ「昭和」の時代は多かった演芸番組では、単独出演して、夜のマニアックな視聴者を対象とした番組では、タモリ、小松政夫らとのユニットで、歌(主に洋楽)やリアリズムを追求したモノマネを披露していました。
振り幅凄い!“@mambon: Suntory Saturday Waiting Bar「AVANTI」20周年記念パーティでの、番組常連「教授」の名人芸をお楽しみ下さいませ? ?What a Wonderful World 団しん也http://t.co/1CwZQ23D”
— 石原有希子 (@yucco5271) May 12, 2012
↑団しん也が、和製サッチモ(ルイ・アームストロング)になったシーンです。
平成のものまね四天王というと、栗田貫一、ビジーフォー、コロッケ、清水アキラを指すそうですが、元祖ものまね四天王は昭和の時代に、団しん也、佐々木つとむ、はたけんじ、堺すすむが君臨していました。
とくに団しん也は、平成で言えば、声(栗田貫一)、音楽のセンス(ビジーフォー)、振る舞いや佇まい(コロッケ)などを全部併せ持った確かなエンターテイナーといえるでしょう。
今夜は最高
こういう芸も今となっては失われたね。昔は夜に趣きがあったなぁ。
— Zwei Rad (@ZweiRad1) February 19, 2019
タモリvs団信也 - YouTube https://t.co/0x7IzXlpqY
野坂寺山対談(団信也さん×タモリさん) これ、何度見ても笑う。https://t.co/n0Yaj0wXNY
— 島倉千代菊 (@wataridori333) January 10, 2018
『今夜は最高!』は、土曜の夜23:00~23:30、日本テレビ系列局で1981年4月4日~1982年4月3日(第1期)、1982年9月4日~1989年10月7日(第2期)まで放送された、タモリが司会のトーク・コントバラエティ番組。
今はもう見かけなくなったパイオニアの一社提供でした。
タモリというと、32年続いた『森田一義アワー 笑っていいとも!』があまりにも有名ですが、タモリのエンターティナーとしての真骨頂を鑑賞できたのは、なんと言っても『今夜は最高!』でしょう。
たとえば、先だって亡くなった大林宣彦監督がゲストの時は、タモリと荻野目慶子と3人で、自ら手がけた『ハウス』や『時をかける少女』や『ねらわれた学園』など、中村雅俊がゲストの時は、タモリと芝生をゴロゴロ転がる『俺たちの旅』や『ゆうひが丘の総理大臣』のオープニングなど、セルフパロディのコントを行っていました。
代表作のセルフパロディは、番組に対する信頼がなければ出演者は承諾しません。
もちろんそれだけではなく、引き出しの豊富なタモリによる、大人のインテリジェンスとエスプリの効いたトークタイムは圧巻でした。
ではそのタモリ自身の魅力を引き出したのは誰か。
「番組終了までの最多出演者」(Wikiより)であった団しん也でした。
上の動画に対するYoutubeのコメントを引用します。
>高級だ
>今タモリを引き出せるのは音楽がわかる人じゃないと
>物まねブームだけど芸の教養のレベルが今の連中は足りなさすぎる気がします。
>団氏を生かせられない今のマスコミも含めて
>なんて贅沢な時間だろう。
>ボードビリアン団しん也の真骨頂。単なる物まね芸ではない、本物の芸能。
>どんなにくだけて真似をしても、絶対に音は外さない、そしてピアノのタイミングも完璧。コルゲンさんのピアノ伴奏がまた素晴らしい。
>30分番組だった「今夜は最高!」
>バラエティとは名ばかりに、だらだらと2,3時間も流し続ける今のTVプログラムのレベルの低さが悲しくなる。
>豪華!最高に贅沢な番組だった。でも、当時はこれが普通だった
>このレベルに行けるのは清水みちこくらいか、四天王や鶴太郎、松村らの物まねはインテリや品が足りない
>これこそ芸というか2人の芸人としての矜持とか品格を感じられる 最後の寺山 野坂のやりとり本当に面白い 今の時代どんどん幼稚化しているからこの2人が眩しいほどにカッコいい
その瞬間に笑ってくれれば手段を選ばない、という「芸」ではないのです。
品格とユーモアを兼ね備えたエンターテイナーといっていいでしょう。
時代は変わっても求められる上質な大人のエンターテイメント
しかし、時代が「平成」になると、テレビ番組の質が根本的に変わりました。
出演者は、“本職”がコントだろうが、俳優だろうが、落語家だろうが、漫才だろうが、アイドルだろうが、グラドルであろうが、とにかく番組進行に役立つリアクションや小ネタを駆使できるセンスが主に求められる様になりました。
団しん也を含めた、昭和時代に上質な芸を披露していた俳優やボードビリアンらが活躍できる枠は失われ、そもそも彼ら自身もテレビには興味を失っていきました。
現在は舞台・ライブなどで活躍されているようですが、またタモリや小松政夫らとの上質な大人のエンターテイメントを見せていただきたいものです。
RECENT MEMORIES - 団 しん也
団しん也さん声が好きですっ
by みうさぎ (2020-04-15 13:56)
コメディアンと言う面白い印象しかありませんでしたが、格好いい一面もお持ちだったのですね。
by ヨッシーパパ (2020-04-15 18:20)
今ちょうどNHKFM「夜のプレイリスト」を聞いています。フランク・シナトラの曲が流れていますが、今週の案内人は団しんやさん。あの頃の音楽をとても好きだと言うことが伝わってきます。声が若いことに驚きました。また、テレビで上質な芸を楽しめることを切に願います。
by ハマコウ (2020-04-15 18:22)
レッドバロンの歌も歌っているけど考えてみれば佐々木いさおはカントリーでしたよね確か、特撮も贅沢な時代だったなぁ。
今夜は最高は最高でしたねー(≧▽≦)
by pn (2020-04-15 19:31)
今となっては行けない、密の空間ですね。素晴らしい歌声ですね。
by ヤマカゼ (2020-04-15 20:07)
品格とユーモア、古き良き時代という感じがします。
by mau (2020-04-15 23:05)
今飲みかけのコーヒーに、とりあえずそばにあったカンパリ混ぜたりして、今夜はサイコー。
by hagemaizo (2020-04-16 00:06)
そっくりなモノマネや軽快なトーク、「また聴きたい」と思っている方は多くいそうです。
by ナベちはる (2020-04-16 00:41)
団しん也さんってマルチなイメージがあります。
またTVで観てみたいですねー!
by Rinko (2020-04-16 08:28)
ジャズ歌手の肩書きがあったとは、知りませんでした。
by そらへい (2020-04-17 21:37)