今日は岡田有希子さん(1967年8月22日~1986年4月8日)の祥月命日です。80年代を代表するアイドル歌手の一人だった彼女が、ビルの屋上から投身自殺してから34年になります。年忌法要も33回忌で弔い上げですが、おそらく今年もたくさんの献花が行われることでしょう。
哀しい予感
岡田有希子『哀しい予感』
【A面タイトル】哀しい予感
【B面タイトル】恋人たちのカレンダー
【歌手名】岡田有希子
【作詞者】A面:竹内まりあ B面:竹内まりあ
【作曲・編曲者】A面:竹内まりあ(編曲:松任谷正隆) B面:竹内まりあ(編曲:松任谷正隆)
【レコード会社】キャニオンレコード
【リリース年月日】1985年7月11日
【ジャケット体裁】袋とじ表カラー印刷のり付け 表カラータイトル&写真、裏カラー写真、内モノクロ楽譜掲載
岡田有希子は、1980年代を代表するアイドル歌手の一人でした。
1983年にオーディション番組『スター誕生!』の第46回決戦大会チャンピオンとなり、1984年4月21日に『ファースト・デイト』でデビュー。
愛くるしい童顔とかわいい声、均整のとれたスタイルと引っ込み思案な雰囲気で、多くのファンを魅了しました。
彼女が自殺する前年にリリースされたこの『哀しい予感』というタイトルは、まるで彼女の死を暗示するかのように思われます。
自宅マンションで手首を切りガス自殺未遂
今から34年前の1986年4月8日。
岡田有希子は午前中、ガス自殺の疑いと左手首のリストカットで、近隣の北青山病院へ搬送されました。
軽症だったためそのまま病院を後に。
正午頃、福田時雄専務(当時)とサンミュージック事務所に入ります。
当時の事務所は、東京都新宿区四谷の雑居ビル6階。
まもなくして彼女は、「トイレ」と急いで席を立ち、ビルの屋上にスリッパ履きのままのぼり、そこから……。
入ったことがない人でも、屋上に赤い背景に白抜きで「クリナップ」と描かれた看板が最上階に、といえばすぐにわかるビルでした。
具体的には、東西に甲州街道、南北に外苑西通りが走る交差点。
外苑西通りを新宿方面に北上する左側の角です。
私はここは当時、国道1号線から首都高目黒線の下の道をずーっと進んで新宿に向かう途中で、毎日のように必ず目にした建物だったのですが、自殺があってからしばらくの間は事故現場を直視できず道を変えていました。
自殺の直前までそばにいたサンミュージックの福田時雄名誉顧問は、岡田有希子さんの自殺について、2016年に「死の真相、2つの理由」を明かしています。
岡田さんの1回目の自殺未遂は「(当時関係を噂された)男性への一途な思いから」の行動であり、2回目の自殺は「(自殺未遂で)大変なことをしてしまったから、もう生きてはいけないと思い詰めたのではないか。皆に迷惑かけたという自責の念」などと語り、午前中の自殺未遂が正午過ぎの飛び降り自殺につながったとの見方を示した。(https://www.j-cast.com/2016/12/03285163.html?p=all)
ただ、彼女が憧れた年上の男性は、メディアで盛んに取り沙汰された人だけでなく、実は複数いました。
つまり、もう少し掘り下げて考える必要があるのではないかと思いました。
そこで浮かび上がったキーワードで興味深かったのは、私がいつもこのブログで書いている「毒親」でした、
父親に自分の存在を認めて欲しかったのか
彼女の両親は不仲で、「お前が20歳になったら離婚する」と父親に言われ続けるなど、決して愛情を注がれた幸せな幼少期ではなかった、そうです。
彼女は、子供の頃から読書好きで何事にも真面目に打ち込み、芸能人に高卒の資格を取らせる堀越学園芸能コースでも、手抜きせずに優秀な成績だったといわれます。
年上の男性に憧れたことも含めて、それらは「父親に自分の存在を認めて欲しい」という心の叫びだったと推理する記事もあります。(
https://anincline.com/okada-yukiko/)
つまり、「毒親」が彼女の人格形成に影を落としているのです。
もし、そうだとして、もちろん、「真面目に打ち込」むことはすばらしいことです。
ただ、親に認めてもらいたい、もしくは親を見返したい、という「親絡み」の動機であることが、そもそも良いことだったのか。
もちろん動機自体は何でもいいのですが、問題はそれが目的化してしまったことで、福田時雄名誉顧問が言うところの「大変なことをしてしまったから、もう生きてはいけないと思い詰めた」ことにつながったのではないか。
つまり、自分のありようは、本当の意味での自己実現ではないから、つまりいうなれば父親のためにあるような人生だったから、自分で自分の人生の失敗を許すことが出来なかったのではないか、と見ることも出来ます。
みなさんは、どう思われましたか。
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良い親ってどんなんだろうかとたまに思います、愛情を注ぎ過ぎてもほったらかしにしてもダメだし。どこまで厳しくどこまで優しくするかなんて判断基準無いだろうし。
それはさて置きもう33年なのかぁ。生きてりゃ俺と同じ歳、いい女になってたかなぁ、おばちゃんになってたかなぁ。
by pn (2020-04-08 11:30)
そう言われてみると、寂しそうな表情ですね。
人生の影があらわれているのかもしれません。
考えさせられます。
by skeptics (2020-04-08 13:21)
こんにちは。
よく覚えています。当時四谷の雑居ビルに足を運びました。一階がファーストキッチン?ハンバーガー屋だったと記憶。6階の飛び降りた小さな外部ドアを朧げに覚えています。当時、色々な噂がありました。真相は分かりませんが「芸能の世界の闇」を感じる出来事と感じました。「毒親」分かりませんが、衝動的な行動を防ぐ事の出来ない世界は危険です。小生も友人を自殺で失っていますが、明確な原因が未だに分かりません!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-04-08 13:55)
数年後、ここが岡田有希子さんの場所だな・・・と話しながら友人とその場所を通った記憶があります。
昨年、竹内まりやさんが提供した楽曲をセルフカバーするまでの葛藤を話してたのが印象に残ってます。
可愛そうな話です・・・。
by kou (2020-04-08 14:36)
可愛らしい子でしたね。
by ヨッシーパパ (2020-04-08 18:57)
愛知県出身だったので、思い入れがあります。
彼女の入った向陽高校は偏差値70の進学校でした。
文武両道のアイドルは当時珍しかったですね。
by 十円木馬 (2020-04-08 19:15)
悲しい話ですね。
by テリー (2020-04-08 21:55)
親の在り方未だに・・・(/ω\)
by 50oyaji (2020-04-08 21:55)
今日は命日だったんですよね。私は今日は花まつりなんだけれど もう一つ何かあったようなと 何か忘れているような気がしていていたのですが。。。
昨年三十三回忌を迎えて 菩薩の道に入られたんですよね。もしかしたら私は 私の中で彼女のことをもう心配しないで見送ることが出来たのかもしれないと それで命日を忘れちゃっていたのかなと。。。✿~私は彼女が生きていたら同い年なんですね。私の方が5カ月位早いんですが もしあのことが無かったら 彼女は早く引退していたんじゃないかなと思うんです。そして暖かな家庭を大事にされていたんじゃないかなと。。。そう思いたいです。☆彡
by ゆうのすけ (2020-04-08 21:56)
知人の難病の子が好きなアイドルで、亡くなった時はかなり落ち込んでる感じだったのを思い出します。その後間もなくその子も亡くなったので。形見に貰ったのが岡田有希子さんのカセットでした。
by mau (2020-04-08 22:48)
後追い自殺をしたファンが多かった事も強烈に
印象に残っています。すごく可愛いのになぜか
いつも淋しそうな女の子でしたね。噂になった
男性俳優さんもすでに亡くなっているし、真相
は彼女しかわからないままなんでしょうね。
by mio (2020-04-08 23:16)
>彼女が自殺する前年にリリースされたこの『哀しい予感』というタイトルは、まるで彼女の死を暗示するかのように思われます。
曲名がこれでなければ、もしかしたらまだご存命だったかもしれないと思うと、哀しくなりますね…
by ナベちはる (2020-04-09 00:44)
前にも書いたかもしれないですけど、若いのに残念ですね。
当時は衝撃のニュースでしたね。
by ヤマカゼ (2020-04-09 06:47)
よく覚えています。年齢が近いので結構ショックでした。
そんな家庭背景もあったんですね・・・。
by Rinko (2020-04-09 08:19)
この方の事もよく覚えています。ちょうど新婚時代だったのでかなりショックを受けました。18歳で自殺をしてしまうなんてまだやり直せるのに・・・って思いました。スポーツ新聞で自殺直後の現場写真を載せていたので驚きました。
by エンジェル (2020-04-09 11:33)
彼女の亡くなった話は何故かよく思い出します。歌も持っていて時々聴くせいかも知れません。沖雅也とか可愛かずみとか自殺したタレントは多くいるけれど、何故か彼女は特別ですね。
「毒親説」は初めて聞きましたが、確かにそうかも知れません。彼女の深層心理に大きく影響していたかも知れませんね。
by 扶侶夢 (2020-04-09 12:15)
TBSドラマ 禁じられたマリコ最終回のあと
自殺されたのを覚えてます。
このドラマ、再放送される機会が少ない。
愛知県一宮市生まれ、名古屋市熱田区育ちだそうで。
ウィキペディアから。
by nikki (2020-04-09 23:44)
まさに、人生は「ほしのもと」との闘いですね。
by 犬眉母 (2020-04-10 23:42)