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『コメットさん』に出演した九重佑三子のボーイッシュで天真爛漫な活躍 [懐かし映画・ドラマ]

『コメットさん』に出演した九重佑三子のボーイッシュで天真爛漫な活躍

今日は、昭和のファンタスティックコメディの決定版『コメットさん』(1967年7月3日~1968年12月30日、国際放映/TBS)に出演した九重佑三子さん(1946年3月21日~)の誕生日です。おめでとうございます。大場久美子でリメイクもされていますが、元祖は九重佑三子のコメットさんです。(画像は左上がhttps://www.townnews.co.jp/0116/2019/02/14/469339.html、真ん中下がhttps://www.youtube.com/watch?v=ZPsm2TIEicg&t=50s、右下がhttps://koimousagi.com/27364.html



コメットさんとはなんだ



『コメットさん』は、昭和期に放送されたファンタスティックコメディ。

魔法使いサリー』の原作者でもある横山光輝により、『週刊マーガレット』に連載されていた漫画の特撮ドラマ化です。

「昭和期に放送」といっても、この場合2通りあり、昭和40年代版は九重佑三子、昭和50年代版は大場久美子が主演です。

同じ「昭和生まれ」でも、どちらの『コメットさん』を見ていたかで世代が分かれるわけです。

今日、振り返るのは九重佑三子版です。

九重佑三子は、ダニー飯田とパラダイス・ハーモニーの一員として歌手デビューしたのが1963年。

1963年にソロデビューし、その4年後に『コメットさん』に出演します。

あらすじ



ベータ星のいたずらっ子、コメット(九重佑三子)は地球へ追放されます。

「地球での困りごとを魔法を使って解決していこう」と、バトンで魔法を使うお手伝いさんとして、一般家庭にご奉公します。

コメットさんは人間たちに様々な困難を切り抜けて幸せを振りまきますが、時々調子に乗りすぎて、ベータ星の校長先生に叱られます。

『がんばれロボコン』や『透明ドリちゃん』など、後の特撮ファンタスティックコメディの原型になった作品と言っていいと思います。

最初のパパとママは、芦野宏と馬渕晴子だったのですが、途中から伊丹十三と坂本スミ子にかわりました。

いたずら盛りの男の子が2人、蔵忠芳と河島明人ですが、蔵忠芳は『アッちゃん』というやはり子供を主人公としたドラマに出ていてすでに有名でした。


芦野宏はシャンソン歌手、坂本スミ子もラテン系歌手で、大場久美子版でもパパ役を演じた五十嵐喜芳はテノール歌手と、必ず歌手が家族でした。

最終回で、地球を去ることになった九重佑三子が、家族みんなにいいことをひとつ残していくことになり、喉の調子が悪かった坂本スミ子に、調子を戻す魔法をかけていたのを覚えています。

ボーイッシュで天真爛漫なコメットさんによる、決してちびっこ視聴者をがっかりさせない、明るいストーリー。

実にいいドラマでした。

九重佑三子は、昭和40年代の青春スターとして隆盛を極めたのですが、残念ながらその後はショッキングな失墜が待っていました。



金婚式まであと一息


原因は、男性遍歴記事と整形でした。

黒澤明監督の息子の黒澤久雄との初体験や、萬屋錦之介の実弟である中村賀津雄との行為など、相手が実名で活字になり、大変にショッキングでした。

さらに、ボーイッシュで素朴な一重顔が、濃い化粧のために作ったようなはっきりした二重になり、人相まで変わってしまいました。

性的な描写は、彼女に造反したマネージャーが絡んだ悪意の捏造ともいわれ、整形は過密スケジュールによる過労で筋無力症になったためといわれていますが、少なくとも目元の変化は公然としており、コメットさんのイメージが変わってしまったことは確かです。

しかし、彼女のそうした“スキャンダル”のさなかでも、じっと待っていたのが現夫の田辺靖雄でした。

1973年に婚姻してもう今年で結婚生活は47年。金婚式まであと一息です。

今度は九重佑三子が、令和版コメットさんで、ベータ星の校長先生を演じるなんて面白い試みではないかと思うのですがいかがでしょうか。

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九重佑三子 BSCD-0072 - 九重佑三子
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コメント 15

風太郎

九重佑三子の「コメットさん」、疲れた時に観るとその日の
辛いことや嫌なことがすっ飛んでしまいました。
by 風太郎 (2020-03-21 09:50) 

Boss365

こんにちは。
コメットさん役の九重佑三子さん、お顔を存じ上げていますが、ドラマを一度も見た記憶なしです。色々スキャンダルがあったのですね。田辺靖雄との「おしどり夫婦写真」をよく見かけます。再登場に期待ですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-03-21 11:06) 

pn

校長先生いいかも♪んで大場久美子はお母さん役、ちとキツいか(^^ゞ
by pn (2020-03-21 12:05) 

ヤマカゼ

懐かしいですね。結婚されて幸せそうで良かったです。
by ヤマカゼ (2020-03-21 13:37) 

mau

横山光輝さんと言えば、私の中ではマーズかな。
by mau (2020-03-21 17:34) 

ヨッシーパパ

コメットさんは、オリジナルもほとんど欠かさず見ていましたし、大場久美子さんのリメイク版も見ていました。
by ヨッシーパパ (2020-03-21 18:53) 

KINYAN

コメットさんはよく見ていました(^o^)
by KINYAN (2020-03-21 19:08) 

taku1_lily

「コメットさんはいたずらばかり」♪
なんてぇフレーズがあったような?・・・
by taku1_lily (2020-03-21 19:50) 

gardenwalker

こんばんは
コメットさん、大場久美子さんのをリアルで見てました
九重さんのは再放送で見てたけどなんか子供心に格好が古いななんてマセたことを思ってました
by gardenwalker (2020-03-21 20:20) 

エンジェル

コメットさん見てましたよ。九重祐三子さんのスキャンダルは全く知りませんでした。ご苦労されたんですね・・・
by エンジェル (2020-03-21 22:58) 

sana

「コメットさん」の頃の九重祐三子、可愛かったですねえ。
「衝撃の告白」という見出しは覚えています。意味がよくわからないながらも、衝撃でした。のちに、手記どころかインタビューさえ受けていないと知り、それもまた衝撃でした。
旦那さんがずっとわかっていてくれたそうですから、よかったですね。
by sana (2020-03-22 00:37) 

ナベちはる

>同じ「昭和生まれ」でも、どちらの『コメットさん』を見ていたかで世代が分かれる

リメイク版なるものがあると今でもそういうことがありますが、コメットさんでもそういうことがあるのですね。
by ナベちはる (2020-03-22 01:06) 

そらへい

自分のブログに書き落としましたが
「コメットさん」見ていましたね。
つい先日、NHKの午後の番組で
ご夫婦で出演されてました。
ちらっと見ただけですが。
by そらへい (2020-03-22 20:25) 

犬眉母

ミュージカルのようでしたね
by 犬眉母 (2020-03-22 22:39) 

Rinko

コメットさんと言えば大場久美子さんのイメージしかありませんでした!
その前のバージョンもあったんですねー!
by Rinko (2020-03-23 13:25) 

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