SSブログ

『ちょっとマイウェイ』は赤塚真人もコック役でいい仕事をした [懐かし映画・ドラマ]

『ちょっとマイウェイ』は赤塚真人もコック役でいい仕事をした

赤塚真人さん(1951年3月19日~)の誕生日です。おめでとうございます。茨城訛りで朴訥とした演技は、長年テレビドラマのバイプレーヤーとして存在感がありましたが、今日は数ある出演作の中から、「桃井かおりと研ナオコが織りなすオトメチック爆笑喜劇」というキャッチコピーを掲げた『ちょっとマイウェイ』をご紹介します。



爆笑問題もベスト3に挙げた『ちょっとマイウェイ』


『爆笑問題の日曜サンデー』(TBS)というラジオ番組で、爆笑問題が2人とも「影響を受けたテレビドラマベスト3」に挙げたのが、『ちょっとマイウェイ』(1979年10月13日~1980年3月29日、NTV)でした。


爆笑問題だけではありません。

『ちょっとマイウェイ』は、土曜の夜9時の『グランド劇場』という枠で放送されてていましたが、40年経っても「再放送してほしい」「DVDボックスがほしい」などなど懐かしむツイートが絶えません。

今も、検索すると続々出てきます。


これはもう、スタッフや役者も本望でしょう。

あらすじ


舞台は、東京・代官山にある老舗の洋食レストラン「ひまわり亭」。

近隣に大手レストランチェーンが出店し、コック・ウエイトレスなども引き抜かれ、オーナー三姉妹(八千草薫結城美栄子桃井かおり)のうち、次女の結城美栄子は廃業を決意しますが、三女の桃井かおりは反骨精神で店を存続させることを決意。

引き抜かれなかったスタッフがウエイトレスの左時枝1人だったので、新たなスタッフを募集します。

そこで集まったメンバーは、職人気質でちょっと気性が荒いシングルファザーの緒形拳、やたら奥様料理に拘る結城美栄子の夫(犬塚弘)の弟の赤塚真人、今で言うバカップルの秋野太作岸本加世子

そのほか、桃井かおりの友人で、料理は素人の「かつ子ちゃん」(研ナオコ)や、 信用金庫に勤めているものの金策のサポートも頼りない犬塚弘・赤塚真人の弟の神田正輝、桃井かおりの幼馴染みであだ名が「ケツニ」の峰竜太、ライバル店店長の高橋長英などが巻き起こす奮闘劇です。

ちなみに、ケツニというのは、「何をやってもビリから2番目」という意味です。

要するに、1人1人は弱点・欠点があるけど、みんなで力を合わせて頑張ろう、頑張ればなんとかなるよ、という話なので、見終わった後、爽やかな、やる気が出る余韻が残るのです。

でも商売は厳しいので、頑張っても赤字は出ます。

赤塚真人は、従業員ですが親戚でもあるので、桃井かおりのあたりもきつく、給料の欠配ではいちばん割を食う役ですが、「親戚ったってこれ(給料)は別だよぅ」と茨城訛りのリアクションによるコメディリリーフ的役割のため、ドラマを明るく展開するための貢献度は大きいのです。

赤塚真人さんの出演作品については、昨年も『特捜最前線』をご紹介しています。

特捜最前線『新宿ナイト・イン・フィーバー』に出演した赤塚真人

脚本は……、またしても鎌田敏夫。


私がご紹介するドラマは、ここのところずっと鎌田敏夫作品ばかり。

狙っているのではなく、ドラマを選ぶとそうなってしまうのです。

エピソード


代官山が舞台のため、東横線を模したパンタグラフをスタッフが手押し車で動かしていたんですね。


今は撮影機材が軽いので、現地ロケで済ませてしまいますし、そもそも代官山はもう、地下に潜ってしまいましたね。



休日前に楽しく鑑賞したドラマ


このドラマが放送されていた頃は、まだ週休2日制は行われていませんでした。

つまり、土曜の夜は唯一の「休日前の夜」で、その時間を大事にしようという思いは、今の土曜夜に対する思いよりもずっと強かったと思います。

そういうときに、こうした良質のドラマがを見ることが出来たので、古き良き昭和が忘れられないんでしょうね。

私も当時本作を見て、「今週は色々あったが、来週こそ頑張ろう」と気持ちを新たにしたものです。

今なお根強い人気は、同じような思いを抱く視聴者は多かったんじゃないかと思います。

もちろん、今見ても楽しいドラマです。

『ちょっとマイウェイ』、ご存じですか。

ちょっとマイウェイ DVD-BOX - 桃井かおり, 研ナオコ, 八千草薫, 桃井かおり
ちょっとマイウェイ DVD-BOX - 桃井かおり, 研ナオコ, 八千草薫, 桃井かおり
nice!(200)  コメント(11) 
共通テーマ:学問

nice! 200

コメント 11

なかちゃん

『ちょっとマイウエイ』、NTVだったのなら富山でも観られたはずですが、全然記憶にないですね。
なんともったいないことを(^^;

by なかちゃん (2020-03-19 12:42) 

ゆうのすけ

このドラマも懐かしいですね。
土曜日夜の放送でしたよね。桃井かおりさんの関係か?
一時はアンダーグラウンドでいろんなアーティストとの交友があった荒木一郎さんプロデュースのドラマの音楽 主題歌を歌われたパルのプロデュース等(いろいろあった)時期を乗り越えたイメージがありましたっけ。
赤塚真人さんは演技の幅が広いですよね。三枚目的なところが結構好きかも!印象深いのは [八月の濡れた砂]のちょい役かな。^^
by ゆうのすけ (2020-03-19 15:27) 

pn

このころのチャンネル権は姉が握ってたからなぁ。けどこの時間帯のはそこそこ見てたはずなんだが記憶に無いな、裏番組はなんだろか?
by pn (2020-03-19 16:07) 

レインボーゴブリン

毎週欠かさず観てましたよ、ちょっとマイウェイ。
緒方拳さんのすぐ怒るコックさんとか、けだるそうな声で「カツコちゃ~ん」って呼ぶ桃井さんとかね。面白いドラマでした(*^_^*)
by レインボーゴブリン (2020-03-19 18:11) 

Boss365

こんにちは。
赤塚真人さん、独特のキャラクターありました。
「ちょっとマイウェイ」は記憶にないですが・・・
人気ある懐かしいドラマみたいですね。赤塚真人さんハマり役な設定です。
また、出演者が豪華メンバーです。
「夜明けのマイウェイ」YouTubeで聴きましたが、いい歌ですね。
作詞作曲が荒木一郎で納得です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-03-19 18:26) 

mau

頑張っても赤字という設定がいいですね。
なんとなくありそうって、思えてドラマに入り込めそうです。
by mau (2020-03-19 18:27) 

ヨッシーパパ

その当時は、学生生活が楽しくて、TVドラマは
ほとんど見ていなかったので、知りませんでした。
by ヨッシーパパ (2020-03-19 19:17) 

ヤマカゼ

桃井さんとケンさんのこの写真見た事あるのに、ドラマは思い出しません。うっ残念です。
by ヤマカゼ (2020-03-19 20:08) 

犬眉母

見た後に元気が出てくるドラマはいいですね
by 犬眉母 (2020-03-20 00:23) 

ナベちはる

>懐かしむツイートが絶えません。
今でも再放送等の声が挙がるほどとは、非常に人気だったのですね。
by ナベちはる (2020-03-20 01:04) 

よーちゃん

う~む。この番組は見てなかったなぁ。。。
でも八千草薫さんはステキ!
by よーちゃん (2020-03-20 08:03) 

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます