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『喜劇駅前満貫』に全盛期のかしまし娘が出演 [懐かし映画・ドラマ]

『喜劇駅前満貫』に全盛期のかしまし娘が出演

『喜劇駅前満貫』(1967年、東京映画/東宝)は、1960年代の東宝映画の屋台骨を支えた人気シリーズのひとつです。トレンドな話題や俳優の起用が当時話題になったようですが、18作目の本作は、今日誕生日である当時売れっ子だったかしまし娘の正司照枝さん(1933年3月15日~)が出演しています。



かしまし娘とは誰だ



かしまし娘というのは、正司歌江、正司照枝(本名は照江)、正司花江の3姉妹による、ギターと三味線を弾いたトリオ音曲漫才。

真ん中に長姉の歌江が三味線を持ち、向かって左はリズムギターの次女・照枝、右はリードギターの三女・花江。

流行歌や浪曲を弾きながらネタを喋り、声の太い照枝がスラップスティックな笑いの役で、「歌江姉ちゃんかて言ったやないの」と身振り手振りで興奮して笑いを取り、最後はまた3人の演奏で下げるという、完成度の高い芸でした。

昔、とんねるずの木梨憲武が真似していましたね。

かしまし娘というと、ネタの前に、まず最初に3人が歌うテーマソングがあります。

その歌詞こそ、かしまし娘の芸を歌っています。

お笑い、おしゃべり、ミュージック
明るく歌って、ナイト・アンド・デイ
ピーチクパーチク、かしましい

演奏力、歌唱力、話術、そして姉妹ならではの間など、当時はわかりませんでしたが、今思うとどれをとっても素晴らしかった。

女性のお笑いはその後もたくさん出てきましたが、これだけ完成した人たちはいないのではないでしょうか。

しかし、だからこそ、その名を惜しんだのか、かしまし娘としては別に喧嘩別れしたわけでもないのに、25周年(1956年~1981年)で解散。

その後は、それぞれ単独で芸能活動を続けました。

そんな、かしまし娘が全盛の頃、映画に出演しています。

タイトルは、『喜劇駅前満貫』(1967年、東京映画/東宝)です。

喜劇駅前満貫



このブログでも何度がご紹介したことがある、喜劇駅前シリーズ(全24作)の第18作目です。

森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺の3人を中心に、三木のり平、淡島千景、池内淳子、萬屋錦之介と結婚する前の淡路恵子、セミレギュラーに乙羽信子、大空真弓、野川由美子、森光子、京塚昌子、松山英太郎など、映画衰退後もそっくりテレビに移り、むしろテレビでは映画時代以上の隆盛を極めた方々が出演しています。

シリーズの第一作目は、井伏鱒二の小説を原作とした『駅前旅館』(1958年)、以後も、豊田四郎や久松静児といった文芸映画の監督がメガホンを取る格調高い社会派作品でしたが、方針がいつの間にかかわり、タイトルの前に「喜劇」とつき、市井の人々の生活におけるたわいない諧謔を表現するホームドラマ的な作り方になりました。

ただ、その時々の話題をストーリーに採り入れ、注目されている人を積極的に出演させる「新鮮さ」は一貫して守られ、たとえば『喜劇駅前飯店』の王貞治や、『喜劇駅前茶釜』のジャイアント馬場などが、特別出演ではなく、セリフのたくさんあるストーリー展開上重要な役にキャスティングされていました。

そうしたコンセプトの中で、かしまし娘が出演しているということは、いかにかしまし娘が当時のトレンドだったかということです。

都はるみも出演


前置きが長くなりましたが、本作は恵比寿駅(山手線)近辺の満貫荘という雀荘と、商店街を舞台にした様々な出来事をまとめています。

かしまし娘は、キャバレーのホステス役です。

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『喜劇 駅前満貫』より

横山道代ママにハッパをかけられ、金持ちの伴淳三郎をおだてて酒を沢山飲ませます。

そのキャバレーで歌っていたのは、若き日の都はるみ。

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『喜劇 駅前満貫』より

『北の宿から』でレコード大賞を取った頃も素晴らしいですが、私としては、おまんじゅうのようなまん丸の輪郭で、流し目しながらこぶしを利かせる、この頃のはるみ節のインパクトが子供心に印象に残っています。



森繁久彌のスケベな小芝居も毎度お楽しみ


森繁久彌は同時期、やはり東宝の屋台骨を支えた社長シリーズ(全33作)にも出演。

マダムたちと浮気をできそうで出来ないストーリーですが、社長の設定だけに、あまりセコイ嫌らしさはみせないのです。

が、庶民性が売りのこのシリーズでは、シリーズ後半では色々小芝居が出てきます。

本作では、フランキー堺が電動麻雀卓を発明するものの、囲む人がしびれてしまう失敗作だったのですが、しびれているふりをして池内淳子の手を握り続けたり

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『喜劇 駅前満貫』より

山茶花究が満貫になると、その場にいた人たちが見に来るのですが、どさくさ紛れに松尾嘉代の髪の毛を触って自分の顔につけるなどしています。

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『喜劇 駅前満貫』より

格調高い文芸&社会派シリーズだったんですけどね(笑)

それはともかくとして、かしまし娘、ご存じですか。

喜劇 駅前満貫 【東宝DVDシネマファンクラブ】 - 森繁久彌, フランキー堺, 伴淳三郎, 三木のり平, ゲスト:都はるみ・かしまし娘, 佐伯幸三
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コロムビア盤かしまし娘 - かしまし娘
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風太郎

心底から笑えました。お笑い満願ですね!
by 風太郎 (2020-03-15 09:06) 

よーちゃん

わお~!かしまし娘!
めちゃ懐かしいです~~~。
約40年ぐらい前、サインもらったはずやけど
今どこにあるんだろうか( ̄▽ ̄)
by よーちゃん (2020-03-15 13:36) 

Boss365

こんにちは。
かしまし娘、テーマソングで「掴みOK」の感じです(笑)
「ベリーグーグー」が良いですね。完成度が高いです!!
「喜劇 駅前満貫」の都はるみさん、まん丸!!ですね。
レコード大賞当時の記憶しかないので新鮮です(笑)
「かしまし娘」知ってましたが・・・
25周年(1981年)で解散していたのは知りませんでした!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-03-15 14:34) 

旅爺さん

かしまし娘は長い間テレビで賑わしましたね。
なんでも昔の演芸や映画は良かったですね。

by 旅爺さん (2020-03-15 19:13) 

pn

知らぬ間に消えたと思ってたけどスパッと解散してたのか(^_^;)
by pn (2020-03-15 21:25) 

mau

ウチも三姉妹なので、祖母にかしまし娘とよく言われました
by mau (2020-03-15 22:08) 

skeptics

その後も、たまにユニットで出てますね。
by skeptics (2020-03-15 22:29) 

犬眉母

森繁さんは、アドリブ入っているかも。
古き良き、時代の楽しさやおおらかさが伝わってきます。
by 犬眉母 (2020-03-15 22:44) 

ナベちはる

最初の「うちら陽気なかしまし娘」は聴いたことがありましたが、それより先は聴いたことがありませんでした。
by ナベちはる (2020-03-16 01:03) 

ヤマカゼ

やっと知っている方々が登場しました。

by ヤマカゼ (2020-03-16 06:35) 

そらへい

かしまし娘さん、三人とも今も健在ですよね。
去年だったかテレビに出ておられて
長女の歌江さんは車椅子だったような
三人ともお元気に見えました。
by そらへい (2020-03-16 20:17) 

エンジェル

かしまし娘の漫才は結構好きでした。
by エンジェル (2020-03-16 23:07) 

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