篠ひろ子、夫の伊集院静さんがくも膜下出血で緊急搬送され13年ぶりにメディアに登場 [懐かし映画・ドラマ]
篠ひろ子さん(1948年3月8日~)の誕生日です。結婚後は、宣言こそしていませんが引退状態だった篠ひろ子さんが先々月久々にメディアに登場したのは、夫の伊集院静さんがくも膜下出血で緊急搬送されたためのインタビューです。(上の画像はDVD『時間ですよ2』より)
久々のメディア登場に……
手術の経過は良好だそうですが、「予断は許さない状況」というのが、先々月23日の篠ひろ子さんのコメントでした。
クモ膜下出血で緊急搬送されたとのニュース自体も衝撃でしたが、演出家の久世光彦さんの葬儀以来、13年間もメディアに一切登場しなかった篠ひろ子さんは、ネットで検索すると無責任な死亡説まで書かれていたため、ご本人が登場したことがひとつの大きなニュースになりました。
さて、篠ひろ子こさんは、プロゴルファーの沼澤聖一の妹であり、ゴルフクラブ設計家の沼澤雄二さんの姉でもあります。
東北学院大学法学部2年生在学中に、ご本人もゴルフ練習場でスカウトされ、芸能界に進むことになりました。
最初は歌手でのスタートでしたが、残念ながら鳴かず飛ばずだったため、女優に転向しました。
今回は、篠ひろ子さんについて、思い出深い3作を挙げます。
時間ですよ(第3部)
?? ドラマ「時間ですよ第3シリーズ」
— machikado (@acdc00) December 25, 2018
BS12 今夜8時 第22話
町内で風邪が流行り始めた。そんな時、お涼(篠ひろ子)が倒れ病院に運ばれる。
森光子 堺正章 悠木千帆 浅田美代子 天地真理 左とん平 研ナオコ かまやつひろし 鈴木ヒロミツ 他 https://t.co/7CjcSknUsZ
TBSの『時間ですよ』というタイトルのドラマは、設定と出演者を変えて、単発スペシャル番組も含めると、平成に入った1990年まで、全11シリーズ放送されました。
オリジナルとされるのは、そのうちの第1部(第1回~第30回、1970年2月4日~8月26日)、第2部(第31回~第65回、1971年7月21日~1972年3月15日)、第3部(第66回~第95回、1973年2月14日~1973年9月5日)です。
東京・五反田の銭湯『松の湯』、森光子と船越英二の夫婦、息子は松山英太郎、その妻は最初は大空真弓、途中で松原智恵子に交代、従業員は堺正章と悠木千帆(樹木希林)プラス新人という設定です。
銭湯の脱衣室のシーンで、本当に客は脱ぐし、トリオ・ザ・セント(銭湯)と称して、従業員3人がギャグを発してドラマの中にバラエティ的要素を加えるなど、TBSとしては異色のドラマでした。
第3部は、天地真理、浅田美代子、歌手として売れる前の研ナオコなど若い女性のレギュラーがふえましたが、そのうちの一人が篠ひろ子(当時は篠ヒロコ)でした。
助命嘆願署名が出たという美人女将お涼こと、篠ひろ子さん。小料理屋に通う常連、寡黙でニヒルな黒サングラスの男・藤竜也とセットだから素敵だったのかな。私はリアルタイムでドラマを見てないのだけど、この二人が見られるなら見てみたいなと思った。お涼さんの死の床に寄り添うのもこのひと。
— 睦月 (@corefruites635) March 10, 2011
このツイートに書かれている通り、銭湯の近くの小料理屋の女将をしているのですが、藤竜也こと風間さんの舎弟と心中して自分だけ生き残ってしまった設定。
藤竜也は、お涼さんが心配で毎回店の端で飲んでいますが、お涼さんは結局白血病で亡くなり、最終回で店は更地になります。
風間さんの取り合いww キャッ!あぶないッ?? #原ひさこさん の勝ち。#時間ですよ #藤竜也 @retoro_mode pic.twitter.com/vMkhTVgKOX
— しおのり (@bluetopaz_nrk) December 20, 2018
背の高い篠ヒロコが紫の着物を着て、店の端で飲んでいる藤竜也をちらっと気にするシーンでグッと注目度を高めました。
ゆうひが丘の総理大臣
TVK「ゆうひが丘の総理大臣」
— 5Speed(ごそく) (@ohjitter) May 7, 2019
嫁が
「樹木希林ってちゃんと若かったんだね」って…
そりゃそうだろ(^o^;)
それより篠ひろ子さんの現在が気になる
(?_?) pic.twitter.com/VJxrlFWuoh
『ゆうひが丘の総理大臣』は、もう何度もご紹介していますが、篠ひろ子は主人公のソーリ(中村雅俊)らが住む下宿の隣人で、ソーリの同僚である大坂先生(名古屋章)の娘・道子役です。
名古屋章が、病気の妻の看護に疲れて、飲み屋の女性の家で一晩をともにしてしまったことで傷つき、父のいる実家を離れた設定です。
自ら養護施設に預けられ、「俺は不幸は見飽きた」という中村雅俊は、“お節介”をやいてやはり同僚の山下先生(前田吟)と篠ひろ子を結婚するよう背中を押し、さらに名古屋章とも和解させます。
ここでもやはり、ちょっと影のある役でした。
金曜日の妻たちへ
~DOPC~
— アワーメーター (@hoursmeter) September 18, 2019
金曜日の妻たちへIII 恋におちて
【恋におちて-Fall in love-】
☆小林明子
湯川れい子
萩田光雄
古谷一行 篠ひろ子
小川知子 いしだあゆみ
森山良子 板東英二
奥田瑛二 長塚京三
原真祐美 中島めぐみ pic.twitter.com/GrSbIfwiha
『金曜日の妻たちへ』。略して「金妻」。
3部作のうち、篠ひろ子は『金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?』と『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』に出演しました。
1980年代のドラマのトレンドである、まさにトレンディドラマの走りであり、同時に不倫ドラマとも呼ばれました。
要するに、家庭のある人が、別の家庭の異性に心惹かれてしまうのです。
それまでは、「よろめき」といわれていたのが、「不倫」という言葉に置き換わりました。
「ふしだら」という評価も一部にはありました。
鎌田敏夫氏は、『金曜日の妻たちへ』を例にして、「ふしだら」な作品を書く理由を、『来て!見て!感じて!』(海竜社)という自著の中でこう語っています。
ドラマを観て泣いたと、よく言われました。私はやはりこのへんが、一般の人と作家や俳優たちとの根本的な考え方の違いなんだな、と感じるところです。
このドラマには、悲しいシーンも可哀そうな設定も一切ありません。それなのに、なぜ泣けるのか。このドラマは、登場人物のすることを、一切断罪していません。人間がすることには、すべて、そうしなければいけない理由がある。それがぶっつかる、どうすることもできない切なさを描いたから、視聴者が泣いてくれたのです。
「不倫」、そんな言葉から出発してしまえば、そこにある男と女の切なさをすべて見逃してしまうことになります。倫理、そんなものは現実に任せておけばいいのです。
脚本家に必要なのは、現実に埋没してしまわない強靭な精神です。
つまり、作家の描く世界や、芸能人の仕事用の姿を、そのまま社会の物差しでいい悪いと論評することは、価値評価としてズレていると思うのです。
クリエーターは、新しい価値の創出という仕事をしています。
その意味では、彼らの世界では、限りなく自由に仕事をさせるべきだと思うのです。
もちろん、それが現実社会でひとサマに迷惑をかけたり法律に触れたりしてはいけませんが……。
実際に、自分の連れ合いが「ふしだら」では嫌でしょう。
でも、人間が心の底に持っている「ふしだら」さが、どうにも妨げることなく表現されていることを描いた「物語」なら、自分がしない、できない体験を見せてもらっている、という気持ちでいいのではないでしょうか。
どんな作品を覚えていらっしゃいますか。
金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい? DVD-BOX - 伊武雅刀, 高橋恵子, 竜雷太, 田中好子, 坂東英二, 篠ひろ子, 小西博之, 岡江久美子, 泉谷しげる, 志穂美悦子, 伊武雅刀
時間ですよ1973 BOX1 [DVD] - 森光子, 船越英二, 松山英太郎, 松原智恵子, 堺正章, 悠木千帆, 浅田美代子, 天地真理, 研ナオコ, かまやつひろし, 森光子
誇りの報酬かなぁ印象に残ってるのは。伊藤蘭よか篠ひろ子の方があのドラマには合っていた気がするんだが(^_^;)
by pn (2020-03-08 09:55)
こんにちは。
篠ひろ子さん、素敵な女性ですね。結婚後、メディアからも去り、潔く凛としている印象を持っています。「時間ですよ」今では考えられない凄い番組ありました(笑)。「金曜日の妻たちへ」にも出演されていました。ドラマ=夢を売る?面もあるので倫理に反する設定・場面があっても良いと思います。記憶が薄いですが、ドラマ出演での篠ひろ子さんは「影のある?」男性には魅力的な設定が多かったような気がします!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-03-08 16:36)
綺麗な方ですよね。
子どもの頃しかTVで知りませんので、大人の女でした。
by ヨッシーパパ (2020-03-08 18:31)
時間ですよは面白かったですね。
たくさんの、歌手や女優がブレイクされたんですね。
by 犬眉母 (2020-03-08 23:02)
ご自宅は地元民には結構有名です。
by mau (2020-03-09 00:36)
久し振りのメディア登場、あまりいい形ではないですね。
自分の夫の病状で出ることになるとは、本人も思っていなかったのでは…
by ナベちはる (2020-03-09 00:37)
「時間ですよ」に登場したときは
謎めいた存在だった気がします。
美人で色っぽい和服姿が印象的でした。
これ以来、小料理屋の女将という設定は
思い出すだけでも「はぐれ刑事」「相棒」
などに受け継がれていますね。
by そらへい (2020-03-10 21:16)