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吉沢京子、笑顔きらめく昭和のドラマに輝いた“絶対ヒロイン” [懐かし映画・ドラマ]

吉沢京子、昭和のドラマに明るく輝いた“絶対ヒロイン”

今日は、かつてプロマイド年間売上ベスト1に5回も輝いた昭和ドラマのヒロイン・吉沢京子さん(1954年3月2日~)の誕生日です。おめでとうございます。子役出身でモデルなどを経験しながら『燃えろ!太陽』(1967年、東宝)でデビュー。テレビでは多くのドラマでヒロインを演じました。

絶対ヒロインと書きましたが、当時の女優の中ではもっとも青春ドラマのヒロインにふさわしい笑顔きらめく女優でした。

ということで、以前ご紹介したものも含めて、印象深い作品を振り返ります。



柔道一直線



柔道一直線』(1969年6月22日~1971年4月4日、東映/TBS)というスポ根の先駆けとして一世を風靡したドラマは、桜木健一とともに、吉沢京子にとっても出世作と言ってもいいでしょう。

1964年の東京オリンピックで絶命した柔道家の息子の一条直也が、車周作の指導のもとで「地獄車」「海老車」などの技を駆使し、日外の強豪たちと戦います。

吉沢京子は、主人公一条直也の幼なじみであり、ガールフレンドのミキッペ役です。

父ちゃんのポーが聞える



父ちゃんのポーが聞える』(1971年、東宝)は、昭和40年頃の富山県が舞台です。

原作は、『父ちゃんのポーが聞こえる <則子・その愛と死>』(立風書房)という同名の実話です。

ハンチントン舞踏病という体の筋肉が少しづつ動かなくなる難病で、やがて死を迎える少女(吉沢京子)が、片思いの男性(佐々木勝彦)への恋心に生きる張り合いを求めて療養生活を送り、C58の機関士である父親(小林桂樹)が、療養所の近くを通るたびに汽笛をポーっと鳴らして知らせる話です。

映画では、呼吸筋が動かなくなり、息ができなくなって体も動かず、ナースコールを押したいのに押せずに亡くなる最期になっています。

主人公は小学6年で発症。21歳まで闘病生活を送ります。

人里離れた病院で、かつ当時は今以上に患者へのケアが十分にできなかったので、そういう施設に入れたことに対して、批判的なレビューもあります。

それは、「どうせ助からないんだから、親と暮らして静かに死を待てばよかった」ということになります。

でも主人公は、それを選ばなかった。

最期まで諦めずに前向きに病気と向き合う生き様を通してこそ、命の尊さや生きるとはどういうことか、という悟りも生まれるということではないでしょうか。

さぼてんとマシュマロ



『さぼてんとマシュマロ』(1971年10月2日~1972年3月25日、ユニオン映画/NTV)は、武田京子が『週刊セブンティーン』に連載していた漫画のドラマ化です。

5人目の弟が生まれたことで、家計を助けようと定時制に転籍した高校生の伊藤真理子(吉沢京子)が、昼間の職場で知り合ったカメラマンの伊藤仁(沖雅也)と、ぶつかり合いながらも次第に惹かれていくという、昭和のドラマお得意のツンデレ型ラブコメです。

職場は出版社ですが、“お局”編集者役が、その後参議院副議長まで上り詰め、派閥の領袖にまでなった山東昭子でした。

山東昭子議員は現在8期目(史上最多選)ですから、それ以前ということで、もう半世紀近く前のドラマであり、改めて時の流れを感じます。

早春の光


『早春の光』(1977年、NHK銀河テレビ小説)は、曽野綾子の『二十一歳の父』が原作のドラマです。

何度かドラマ化、映画化されています。

ハイソな家の次男である大学生の基次(下塚誠)が、視覚障害(全盲)の女性・好子(吉沢京子)と結婚を宣言。

プライドは高いけれども決して悪人ではない基次の父親(長門裕之)は、複雑な気持ちがないわけではなかったのですが、結婚を邪魔することはなく、むしろ自分なりに温かく見守ります。

しかし、やはり結婚は難しかったのか、交通事故で生まれた子供と一緒に好子は亡くなり、基次も自殺します。

私は、吉沢京子が演じる役では、この作品に最も感情移入しました。

NHK銀河テレビ小説は、この作品を含めて名作揃いなので、ぜひ再放送やDVD化などをお願いしたいです。



ど根性ガエル



ど根性ガエル』(『週刊少年ジャンプ』1970年7月27日号~1976年6月14日号)は、アニメ番組やCMも制作されたおなじみのまんがです。

吉沢京子自身がアニメに関わっているわけではありませんが、ヒロインの京子ちゃんが吉沢京子であるのは、すでに初版の単行本の「あとがき」に、吉沢京子自身が寄稿しているので明らかです。

というわけで、すべて昭和の作品ですが、吉沢京子さんというとどんな作品を思い出されますか。

平成生まれの方でも、『ど根性ガエル』はご存じですよね。

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コメント 17

kame

何故か覚えている『柔道一直線』。
どこかで見ていたのかも知れませんね。
『ど根性ガエル』の方は何となく。

by kame (2020-03-02 09:09) 

kou

吉沢京子はマジ大ファンでした!
ど根性ガエルの作者も大ファンだったと何かのインタビュー記事で読みました。
本当に昭和は良い時代でした・・・。
by kou (2020-03-02 11:09) 

扶侶夢

吉沢京子、懐かしいですね。学研『中学一年生コース』等々の表紙にもなって人気も露出度も高かったです。でも『早春の光』のようないいドラマに出ていた事は知りませんでした。当時は酒井和歌子のファンでそちらに注目していたものですから…(笑)
by 扶侶夢 (2020-03-02 12:18) 

tsun

思いの外若いことに驚きました。
なぜか大女優にはなれなかったですね。
『柔道一直線』のレコード、多分に実家に行けばまだあるはずです。
by tsun (2020-03-02 13:52) 

Boss365

こんにちは。
ど根性ガエルの吉沢京子さん?よく知っています。ドラマ「柔道一直線」は、ど真ん中でないので夢中になって視聴していませんが、再放送等で見て記憶あり。桜木健一さんがハマり役でした。吉沢京子さん、良い女優と思いますが、代表作が浮かばない?テレビを見ない大人になってしまいました!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-03-02 15:33) 

pn

橋本環奈が出てきた時誰かに似てるなと思ったんだけどようやく答えが(笑)
by pn (2020-03-02 16:09) 

十円木馬

1973年に公開された映画、『ひとつぶの涙』で
盲目のヒロイン役で出演していた吉沢京子さんが、
今でも記憶に残っています。
清純派女優としては、ピカ一だと思います。
by 十円木馬 (2020-03-02 16:57) 

KINYAN

まだ小学生の頃でしたが、綺麗なお姉さんだなと思っていました(^^)
by KINYAN (2020-03-02 17:18) 

ヨッシーパパ

柔道一直線で初めて彼女を見た時には、小柄のキュートな女の子で、子供心に憧れました。
by ヨッシーパパ (2020-03-02 18:20) 

beny

 幸せな老後をお祈りします。
by beny (2020-03-02 18:28) 

ヤマカゼ

柔道一直線で公開ロケの時に同級生と一緒にサインをもらったことがあります。
とてもやさしい方で近所のおねえさん風だったと記憶してます。
by ヤマカゼ (2020-03-02 19:38) 

テリー

吉沢京子、かわいかったですね。
by テリー (2020-03-02 21:49) 

mau

ど根性カエルのヒロインにモデルがいたとは!
by mau (2020-03-02 22:06) 

ナベちはる

ど根性ガエルのヒロイン、モデルがいたのですね!
これだけかわいい子がモデルだと、ひろしが惚れるのも分かります。
by ナベちはる (2020-03-03 01:13) 

我流麺童

吉沢京子さんは同世代だったのでファンでした。
いまも女優を続けていれば、テレ朝の「やすらぎの刻~道」に出てくるといいな?
by 我流麺童 (2020-03-03 06:31) 

なかちゃん

さぼてんとマシュマロ、記憶があります。多分観ていたんじゃないかな?ただ内容の記憶はありませんが(^^;
吉沢京子さん、とっても好きでした。美人というよりスッゴクかわいいという感じで、ボクの中ではかなり上位です。
以前はラジオで『富士薬品の吉沢京子です』なんてCMが流れていましたが、最近出来ラジオで民放を聴かなくなったので聴いてません(^^)

by なかちゃん (2020-03-03 07:57) 

そらへい

目がくりくりしてぽっちゃり可愛い女優さんでしたね。
あまりこの人を嫌いな方はおられないのではと思えるような人ですね。
by そらへい (2020-03-03 21:01) 

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