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医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件 [トレンド]

医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件

『医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件』(natural selection:著)が、Amazon kindle Unlimited 読み放題のリストにあったのでダウンロード。一気に読んでしまいました。



Amazon Unlimitedには、以前私がご紹介したように、自分が著者兼編集者兼発行者になって、Kindle形式で電子書籍が販売されています。

出版社の書籍がkindle化したものもあれば、プロの作家ではない人の思わぬ傑作に出会える楽しみがkindle電子書籍にはあります。

たとえば、今回ご紹介する、『医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件』という電子書籍は、タイトルであらすじの半分がわかってしまう「まんま」の本ですが、でもそれだけに読んでみようかな、という気になりました。

これがプロの作家だと、妙に凝った格調高い隠喩のタイトルにするので、逆にわかりにくくて内容が伝わらないことが往々にしてあります。

こういうダイレクトなタイトルの付け方はたぶん、キーワードをタイトルに詰め込むことが習い性になっている、ネット(ブログ)に熟達している人のひとつの特徴でもあります。

「引きこもり」がタイに行ってどうなったか


それはともかく、本書は『第壱巻』と『第弐巻』の2冊からなり、『第壱巻』はタイトルそのままのストーリーです。

高校はおろか、中学も家に引きこもってまともに出ていない女性経験ゼロの著者が、40間近になって一発逆転の発想に囚われ国立医学部合格を目指していたものの、唯一最大の理解者だった母の余命宣告。

あまりの孤独感に耐えられず、治験で稼いだ金で2019年の夏に発作的に渡泰したものの、到着した初日に、男だと見抜く事が出来ず、レディボーイに「ファースト」を奪われてしまいました。

ここまでが『第壱巻』。

たんなる世間知らずの引きこもりが、無謀なことをした失敗談です。

ところが、『第弐巻』はガラッと変わって、遅れてきた青春純情恋物語になるのです。

青春初恋物語に


著者は、帰国するのでバーツを使い切ってしまおうと、一人のゴーゴーガールと関係したところ、アクシデントで大事なところが裂傷して大量出血に。

ゴーゴーガールは、邦人専用の病院に案内して世話をしてくれ、著者の依頼に応じてエイズ検査までしてくれるなど「職業」を超えたかのような心底純粋な接し方。

著者は彼女と、40年間経験しなかった普通のデートと普通の恋をしてしまいます。

そして帰国しても、彼女のことで頭が一杯に。

胸をかきむしられるような切ない日々を送るのです。
もし、彼女ともう一度会って付き合う事が出来たら......
もし、彼女と結婚して一緒に暮らす事ができたら......
ドカンといった妄想が何度も浮かんできて私を苦しめた。
彼女は毎晩他の男とセックスしてる売春婦なのに?
私は日本ではセックスはおろか女と話す事すらできない無職の引きこもりなのに?
著者は、いてもたってもいられなくなり、また治験で金を稼いでタイ行きのチケットを買ってしまいます。

しかし、彼女のLINEのプロフィール画像には、男性とのツーショットが……

彼女は、「ボーイフレンドではない」と繰り返し言い訳をするのですが、ボーイフレンドでもない男とのツーショットをなぜプロフィール画像に使うのだ、と著者は気も狂わんばかりに嫉妬し、タイに行きたくなくなってしまいます。

で、その後はどうなったか。

本文はそこで終わりです。

プロが書く小説ではないので、「どうなって、だから何なのか」というまとめ方はしていません。

自分の体験話なので、現在進行形なのです。

たぶん、タイで彼女とは会ったのでしょう。

著者がその気になったら、『第参巻』としてまたリリースされるはずです。

悩んでても仕方ないのでプロポーズすればいいのに、なんて私は期待しているのですが……。



自己愛の閉塞感から脱却か


私が、なぜこの体験話を気に入って読んでしまったかと言うと、まず青春初恋小説自体が好きなのです。

切ない気持ちが伝わってきて、若さと生きているリアリティを感じるじゃないですか。

ずっと社会と切れていた40歳でも、人生を青春時代にすることができるというのはすばらしい。

もうひとつは、彼女との急激に燃え上がった恋心を契機に、著者は一瞬、自分の人生を分析して反省する件です。
結局私の苦しみの根本原因って、高すぎる自己評価にあるんじゃないのか?その反動で中卒、無職、引きこもりなんて言葉を使うんじゃないのか?彼らを見ながら私はそんな事をぼんやりと考えていた。

「高すぎる自己評価」。要するに私が普段から批判的に書いている自意識過剰(自己愛)こそが、自分の人生を閉塞させてきた、と著者は考えています。

「タイは格差はあるかもしれないけど、最初からそういう線引きがあれば、変に高望みして挫折して苦悩したり、周囲を妬んだりする事もなく、自らの立場を受け入れる事ができる」から、彼女らは自由にのびのびと生きているじゃないかというのです。

格差がいいかどうかは措くとして、要するに自分を高みに置けない人生を受け入れられない、という狭い心にとらわれているから、自分で自分を追い込んで結局社会と切れてしまったのではないか、という「気づき」があったわけです。

そりゃそうですよね。40まで学校にも会社にも行かずにくすぶってて、いきなり医者になりたいとか、どこまで「高み」を狙ってんだよ、と思います。

それが、「タイのゴーゴーガール」を本気で好きになる、というイレギュラーな経緯によって人生の開眼をした、という話です。

『書を捨てよ、町へ出よう』ではありませんが、くすぶってても何も変わらない。失敗してもいいから社会にうってでよう、という著者の行動と考え方からうかがえる前向きな清々しさを感じられる好書です。

医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件 第壱巻
医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件 第壱巻
医学部受験に失敗して、40間近になった中卒、無職、引きこもり、童貞の僕が、治験で貯めた金でタイに女を買いに行った件 第弐巻
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コメント 13

さすらいの話師

自分が40間近で童貞なら国内の風俗を選ぶ気がしますけど、パッポン!?日本人だとプライドが邪魔してダメだったのか?ソコの心理にも興味が沸きますネ。
by さすらいの話師 (2020-01-12 11:53) 

犬眉母

ありのままの自分を認めて楽に生きる、ということでしょうか。
昨日の「しくじり先生」でも、同じような話がありましたね。
テレビドラマのようなストーリーですが、「気づき」を得たのなら、
ゴーゴーガールであれ誰であれ、良いことだったのではないでしょうか。
by 犬眉母 (2020-01-12 13:29) 

pn

あー、弊社のネガティブおじさんに聞かせたい(笑)
by pn (2020-01-12 16:51) 

なかちゃん

言葉だけで言うとすれば、何もしないより何でもいいからやった方がいい・・みたいになるのでしょうが、なかなかそうはなりませんよね。
そこから一念発起して行動するというのは、スゴイことだと思います。
ある程度の開き直りがあったのでしょうね(^^;

by なかちゃん (2020-01-12 17:28) 

ヤマカゼ

人生に遅いとか無いのですね。これからですね。
by ヤマカゼ (2020-01-12 17:30) 

tsun

第参巻が無かったら、どうなったのかちょっと心配しちゃいますね。
自意識過剰は、邪魔になります。
by tsun (2020-01-12 19:26) 

いっぷく

みなさん、コメントありがとうございます。

>by さすらいの話師 さん
本書によると、タイが楽しいというネット情報を鵜呑みにしたそうです。

褒めちぎってしまいましたが、もちろん買春の是非の議論は措くとして、40年くすぶっていた人生が、ようやく人に恋したり悩んだりするようになって覚醒したので、他人様の話でも何か楽しい気分になったのです。
by いっぷく (2020-01-12 20:20) 

おとん1号

ご挨拶遅くなりました。
本年もよろしくお願いいたします。
by おとん1号 (2020-01-12 21:54) 

mau

何かを変えようとしてことは伝わったかも。いい方向に行くといいな
by mau (2020-01-12 23:56) 

ナベちはる

タイトルを見るだけで内容の大半が解っても、自然と「次はどうなるか」と引き寄せられる本、魅力的でもありますね。
by ナベちはる (2020-01-13 01:27) 

チナリ

こんばんは。

記事を拝見させていただくと、なるほど、そういう内容なのかと思ってしまうのですが、私は今回の本のようなタイトルは手に取る気がしないです。

私の個人的な想いになってしまうのですが、他人に対して 「男性」 や 「女性」 という言い方を、「男」 や 「女」 と言うのが、上から目線で見下しているように感じるためです。

大した違いはないのかもしれませんが、せめて 「男の人」 や 「女の人」 という表記であれば大丈夫なのですけれど・・・。

by チナリ (2020-01-13 04:48) 

Rinko

衝撃的なタイトルですね。
この先、彼が本当の自分を受け止めて『彼らしく』生きて行けるといいなー。
by Rinko (2020-01-13 07:46) 

そらへい

40歳でも70歳でも青春はありますよね。
恋をして悶々とするのは中学生と変わり無し
面白そうな本ですね。
by そらへい (2020-01-13 21:27) 

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