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名古屋章、昭和のドラマを幅広いジャンルで支えた名優 [懐かし映画・ドラマ]

名古屋章、昭和のドラマを幅広いジャンルで支えた名優

名古屋章さん(1930年12月8日~2003年6月24日)が生まれた日です。どれを代表作といっていいかわからないほど、多くのドラマや映画で活躍されました。昭和から平成にかけて幅広く活躍されていたのでご存知の方と思いますが、どんな作品が印象に残りますか。






今までですと、私が印象に残る出演映画やドラマを絞ってご紹介してきました。

が、今日の名古屋章さんはもう芸歴が長く、出演された作品も幅広過ぎて、考えに考えたのですが、作品を絞ることができませんでした。

そこで、いくつかのジャンルで枚挙します。

スポ根


柔道一直線


スポ根と言えば、『柔道一直線』(1969年6月22日~1971年4月4日、東映/TBS)が挙げられます。

1964年の東京オリンピックで絶命した柔道家の息子の一条直也(桜木健一)が、車周作(高松英郎)の指導のもとで「地獄車」「海老車」などの技を駆使し、日外の強豪たちと戦います。

名古屋章は、桜木健一の所属する柔道部の先生です。

スクールウォーズ



『スクールウォーズ』(1984年10月6日~1985年4月6日、大映テレビ/TBS)は、高校ラグビー界で無名の弱小チームが、ある一人の教師(山下真司)が赴任してから数年で全国優勝を果たすまでの話です。

名古屋章は、舞台となった川浜高校の校長役です。

私はこのドラマに、観客の仕出しとして出ているのですが、たまたま名古屋章の出演するシーンを撮る日に私の出番で、実物の名古屋章さんを見る機会がありましたが、大変に腰の低い方でした。

刑事モノ


刑事くん



『刑事くん』(1971年9月6日~1976年11月29日、TBS)という30分ドラマで、名古屋章は主人公である三神刑事(桜木健一)の上司。

いつも、「ばっかもーん」と雷を落とす役でした。

秘密のデカちゃん


秘密のデカちゃん
TBSチャンネルより

秘密のデカちゃん』(1981年4月15日~1982年1月6日、大映テレビ/TBS)は、刑事(石立鉄男)が捕まえた容疑者の娘(大場久美子)を成人するまで育てたところで、2人は夫婦になってしまい、やはり周囲にそれを隠して生活する「爆笑刑事ドラマ」(公式サイトより)です。

おまけに、娘(大場久美子)までが婦人警官になり同じ署に配属されたため、いつも2人を監視している署長が名古屋章でした。

日本テレビの青春学園もの


ゆうひが丘の総理大臣
『ゆうひが丘の総理大臣』第21話より

これは数が多いので、タイトルだけ挙げます。

青春とはなんだ(夏木陽介、1965年10月24日~1966年11月13日)
これが青春だ!(竜雷太、1966年11月20日~1967年10月22日)
でっかい青春(竜雷太、1967年10月29日~1968年10月13日)
炎の青春(東山敬司、1969年5月12日~1969年7月14日)
おれは男だ!(森田健作、1971年2月21日~1972年2月13日)
飛び出せ!青春(村野武範、1972年2月20日~1973年2月18日)
われら青春!(中村雅俊、1974年4月7日~1974年9月29日)
ゆうひが丘の総理大臣(中村雅俊、1978年10月11日~1979年10月10日)
あさひが丘の大統領(宮内淳、1979年10月17日~1980年9月17日)

名古屋章は、青春学園ドラマで、若き熱血教師(多くは若手俳優)を支える貴重なバイプレーヤーだったのです。

クレージー映画


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『日本一の裏切り男』より

このブログで何作かご紹介した、植木等、およびクレージーキャッツ主演の、いわゆる東宝クレージー映画シリーズにも名古屋章は出演、

クレージーの怪盗ジバコ』でナレーションを、『日本一の裏切り男』(1968年、東宝)ではヤクザを演じています。

石立鉄男シリーズ



こちらも、何度かご紹介させていただいた、石立鉄男主演のホームコメディシリーズですが、ゲスト出演を除いたレギュラー出演では、『水もれ甲介』(1974年10月13日~1975年3月30日、ユニオン映画/NTV)で、主人公・三ツ森甲介(石立鉄男)と弟の輝夫(原田大二郎)がはたらく三ツ森工業所と取引する工務店のオヤジ役です。

特撮・CG


ウルトラマンタロウ




『ウルトラマンタロウ』(1973年4月6日~1974年4月5日、円谷プロ/TBS)では、朝日奈勇太郎・ZAT極東支部隊長を演じました。

この作品は、けが人など途中降板が目立ったのですが、名古屋章も後半は出演が減りました。

ウルトラマンシリーズでは、『帰ってきたウルトラマン』のナレーションも行っています。

トイストーリー


クレージーの怪盗ジバコ』のように、ナレーションやアテレコの仕事も多数の実績を残している名古屋章は、ファミリー向けCGファンタジー映画『トイストーリー』で、初代ポテトヘッドの声を担当していました。

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2作目でポテトヘッドは結婚するのですが、その声は楠トシエ。

名古屋章が亡くなったあとに作られた第3作目は、楠トシエも降板していました。

こちらは事実上の引退だったのだろうと思います。

楠トシエさんといえば、私の母親の世代の方で、でも子供番組に出ていたので、私にとっては最初のアイドルでしたけどね。

それはともかくとして、名古屋章さんといえば、どんな作品を思い出されますか。

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コメント 14

さすらいの話師

ポテトヘッドの顔が…ドコとなく似てる気がするんですよネ!
by さすらいの話師 (2019-12-08 10:47) 

skeptics

考えさせられますね、考えさせられます。
by skeptics (2019-12-08 15:35) 

Boss365

こんにちは。
名古屋章さん、独特の滑舌あり個性的な俳優でした。
「ウルトラマンタロウ」に出演は気付かなかった。
「ゆうひが丘の総理大臣」は良い役柄を演じていた記憶あり!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-12-08 15:49) 

pn

やっぱタロウっすねー、ギャラと仕事の都合で出番少ないと思ってた(^_^;)
by pn (2019-12-08 16:14) 

KINYAN

コメントありがとうございました。
昭和世代ですので、どれも観ていました(^o^)
by KINYAN (2019-12-08 18:20) 

なかちゃん

名古屋章さんといえば、ボクはコートを着込んだ刑事役か何かを思い出しますね。
恥ずかしい話ですが、子どもの頃名古屋章さんと、高松英郎さんが同じ人で、役によって使い分けてると思ってました
by なかちゃん (2019-12-08 18:50) 

そらへい

高橋恵子が疾走して急遽
市毛良枝が代役を務めた舞台「ドラキュラ」を見に行った時
観客席に名古屋章さんがいました。
by そらへい (2019-12-08 20:17) 

mau

私はウルトラマンタロウの隊長が、記憶に残ってます。ポテトヘッドの声は気がついてませんでした。
by mau (2019-12-08 22:25) 

ナベちはる

普通の役者さんでは考えられないような「守備範囲」、現場では重宝されたのだろうというのが目に見えるようです。
by ナベちはる (2019-12-09 00:32) 

我流麺童

名古屋章さんは、どんな役でもこなす名脇役でしたね。今の映画界では脇役が育っていないね。

by 我流麺童 (2019-12-09 06:06) 

ヤマカゼ

柔道一直線、なつかしいですね。ほとんどのキャストの方々を忘れていました。
by ヤマカゼ (2019-12-09 06:22) 

Rinko

小さい頃見たドラマに沢山出演なさっていました。懐かしいです。
トイストーリーの初代ポテトヘッドの声をなさっていたのは知りませんでした!
by Rinko (2019-12-09 08:04) 

わたし

名古屋章さんは名脇役でしたね。
あのころ、脇役さんの名前ってあまり知らなかったのですが、この方の名前とお顔ははっきり覚えています。
by わたし (2019-12-09 08:50) 

かずのこ

刑事くんでの「ばっかもーん!」は
名古屋さんの顔が浮かびます^^
by かずのこ (2019-12-09 13:11) 

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