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逆ヘルプマーク、屋上屋を架しているか、適切な意思表示マークか [障害者]

逆ヘルプマーク、屋上屋を架しているか、適切な意思表示マークか

逆ヘルプマークってご存知ですか。赤いヘルプマークを緑にしたものです。意味はヘルプマークと正反対。障碍者や妊婦など困っている人に対して、「協力が必要なときは声をかけて」と、手助けの意思表示として静岡市清水区の小学生が発案したものです。それがネットでは賛否両論状態なのです。



逆ヘルプマークが波紋を呼んでいる


ヘルプマークについては、これまで2度、記事にしました。

ヘルプマークをご存知ですか
ヘルプマーク、可視化しにくい障害のある方にも援助や配慮を

ヘルプマークというのは、障碍や持病のある人、妊婦など援助や配慮を必要としている人々が、携行によって自らそのことを明らかにするものです。

ヘルプマーク

障碍者は、四肢の身体障害者や視覚障害者のほか、聴覚障害者、内部障害者、知的障害者、発達障害者など、外から見てわかりにくい障碍の人も含まれます。

内部障害には、内臓疾患、呼吸器障害、がんの切除手術により人工肛門や人工膀胱をつけている人なども含まれます。

思い当たるところでは、がん、メニエール病、認知症、心臓病、かい離性障害、パニック、てんかん、慢性疲労症候群、線維筋痛症、化学物質過敏症、その他難病すべて……

要するに、発達障害の人も中途障害の人も、すべて含まれます。

それで、以前も書いたように、現状はヘルプマークがまだ十分に機能しているとはいえません。

そんな中で、逆に「困っている人を助けますよ」と言う意思表明として提案されたのが、逆ヘルプマークです。



ヘルプマークは、赤い背景に白抜きですが、逆ヘルプマークは、朱が緑にかわっています。

静岡市清水区の小学生が発案したものだそうです。

その気持ちは純粋なものですが、ただ、逆ヘルプマークには現状、賛否両論あります。

賛成派は主に、

日本人は意思表示が苦手なので手助けしやすい
何らかの理由で手助けできない時もあるので、つけないことでその状態を知ってもらえる

というもの


一方、反対派は、

色弱の人には判別し辛い(赤も緑も似たような色に見える)
ヘルプマークもまだ認知されてないのに混乱のもと
サポートハートマークがすでにある
著作権上認めない(東京都の公式見解)
そんなものなくても全部が優先席になればいい

といった意見があります。


すでにあるサポートハートマークというのは、NPO法人京都難病支援パッショーネが提案した、主旨は逆ヘルプマークと同じものです。

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覚えるのが大変なほどマークは存在する


障碍者に関する理解と支援を求めるマークは、内閣府の公式サイトで12件紹介されています。

障がい者マーク、いくつご存知ですか?

私が、この記事で以前ご紹介した時は10件でしたが、

障がい者マーク、いくつご存知ですか?

そこから「障害者雇用支援マーク」が消え、それにかわって、ヘルプマーク、手話マーク、筆談マークが新たに加わっています。

それだけでなく、アウェアネス・リボン(awareness ribbon)といって、ある社会問題への支援や賛同を示すために、輪を作ってとめた短いリボンの形と色でその内容を表すリボン運動がありますが、このブログではその中から、障がい者関連のリボンをご紹介したこともあります。

障がい者のアウェアネス・リボンによるリボン運動ご存知ですか?
障がい者のアウェアネス・リボンによるリボン運動ご存知ですか?

気持ちはわかるのですが、これだけあると、はっきり申し上げて、私は覚えきれません。

逆ヘルプマークは、障碍者の側ではなく、理解と支援を示す側のマークなので、ジャンルが違うのかもしれませんが、そうだとしても、サポートハートマークというマークがすでにあるわけですから、“屋上屋を架す”との声もやむを得ないのかなという気もします。

まずは今あるマークと障碍の現実を知ってほしい


とはいえ、窓口一本化して、マークを無理に統一することで、また別の弊害が起こるかもしれません。

関係団体の覇権争い(利権争い?)とか。

逆ヘルプマークも、それがあることで「理解と支援」が進むのなら、それを妨げるつもりはありません。

が、私はやはり、今あるマークの周知徹底を優先させてほしいと思いますが、いかがでしょうか。



繰り返しますが、ヘルプマークって、いまだに浸透していないんですよね。

それはすなわち、可視化しにくい障碍自体が理解されていないことでもあると思います。

たとえば脳障害のてんかんなどは、突然起こるので、ぜひ知っていただきたいなと思います。

このブログでは、今後も発達障害や高次脳機能障害などの「困っているところ」について、記事にしていこうと考えています。

ヘルプマーク、電車などで遭遇のご経験はありますか。

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kame

自分は当事者側ではありますが、多くを語りたくはありません。
が、遭遇はよくあります。
理解は進んでいるとは到底思えるレベルでは無いと思います。
『逆』はどうなんでしょうね。

by kame (2019-11-24 10:12) 

pn

うん多すぎる。多すぎだけど極端な話こんなマーク無くても助け合えればいいんだろうね理想は。
by pn (2019-11-24 13:28) 

なかちゃん

どうなんでしょうね?個々の事例別にいろいろとあるのではないでしようか???
記事中にある『すべてを優先席にすべき』なんてのは、気持ちは分からんでもないけど極論過ぎますよね。
ボク自身、ヘルプマーク自体よく知りませんでした。
その反対バージョンがあっても文句をいう必要はないと思います。
先に何かがあるから後発はダメよというなら、人間全てそこで止まってしまうしね。
一番いいものをみんなで考えるという方向に何でならないのかが不思議です。


by なかちゃん (2019-11-24 15:01) 

zombiekong

本題とはずれますが文中の「色覚特性の方の見え方」をシミュレーションする機能を知って助かりました。
私のブログは記事によってスキンと文字色を変えているので、以前から色覚特性の方に見づらいのではないか気になっていました。早速クロームの拡張機能で入れて確認してみました。情報ありがとうございます。
by zombiekong (2019-11-24 15:32) 

Boss365

こんにちは。
「逆ヘルプマーク」手助けの意思表示は良いアイデアです。
コミュニュケーションマークとして成立してますね。
世の中沢山のマーク・アイコンがありますが・・・
公共的な基準を制定し方が良いかもです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-11-24 15:49) 

ヨッシーパパ

逆ヘルプマークは、小学生の純粋なアイデアですが、その前にヘルプマークがもっと周知されないと誤解を生じかねませんね。
by ヨッシーパパ (2019-11-24 19:18) 

ゆきち

ヘルプマークにまだ実際に出会ったことがありません。
確かにマークの種類が多すぎると戸惑いますから、整理してシンプルにしてもらえた方が有難いです^^

by ゆきち (2019-11-24 20:30) 

そらへい

田舎で車生活のせいか、ヘルプマーク見かけたことがないですね。ごくたまに電車に乗る事もあるのですが。
車椅子のかたなどだと、マークがなくてもわかりますが
ヘルプマークを見かけても、その方が何かの障碍を持っておられることはわかりますが、さて実際にどうしたものかと思います。
by そらへい (2019-11-24 21:31) 

ナベちはる

マーク自体はあった方が良いと思いますが、アレコレとマークがあったりするのはかえって分かりづらいですよね…
by ナベちはる (2019-11-25 00:43) 

犬眉母

議論は色々あると思いますが、
小学生児童の善意は大切に受け止めたいですね。
by 犬眉母 (2019-11-25 01:07) 

こんちゃん

赤のサポートマークですら見かけたことが無いです。
とにかくおっしゃる通りマークやリボンが浸透してない現状だと思います。
by こんちゃん (2019-11-25 03:59) 

ヤマカゼ

マークを持っているいる人がいてもスマホばかりみている人が多いですね。
by ヤマカゼ (2019-11-25 07:02) 

Rinko

逆ヘルプマークを考えたその気持ちは大切にしたいですね。
でもホント、マークが多すぎて・・・どれが何だったのか覚えられないのが現状です・・・。
by Rinko (2019-11-25 15:34) 

足立sunny

なんか、マークで簡略化してしまうと逆ヘルプマークは紛らわしいですね。腕章とかで「お助け人」とか「声かけて」とか書いてあればまだしも。
by 足立sunny (2019-11-25 21:24) 

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