アドレスホッパーについて特集した、NHK『所さん!大変ですよ』のダイジェスト動画が、NHK1.5チャンネルで投稿されていたのでシェアします。“家を持たない生活”といわれるアドレスホッパー。短期間で生活の拠点をチェンジする生活とは一体どんなものか、新しいライフスタイルが紹介されています。
家を持たない生活。
想像できますか。
NHK『所さん!大変ですよ』では、固定された生活の拠点を持たずに旅人のような生活している、アドレスホッパーの若者たちに話を聞いています。
ノマドとアドレスホッパーの違い
やはり近年、注目されている生活形態に、ノマドワーカーといわれるものがあります。
その言葉をご存じの方なら、ノマドワーカーとアドレスホッパーは何が違うのか、と思われるかもしれません。
結論から述べると、「仕事スタイルの移動」が主たる眼目か、それとも「住居の移動」か、という違いだと思います。
ノマドワーカーとはなにか
ノマドワーカーというのは、仕事のスタイルが確立した人が、「自由に仕事場を移動する」状態を指したものです。
パソコンやスマホだけで仕事が完結する主に自由業者は、別に決まったオフィスで仕事をしていなくても、ネットさえ繋がれば、たとえば南の島だろうが、地球の裏側だろうが、どこでも構わないわけです。
そこで、気候のいいところ、季節の食べ物が美味しいところ、税金が安いところなどを移動しながら仕事をするのがノマドワーカーです。
アドレスホッパーとはなにか
一方、アドレスホッパーというのは、自宅だろうがホテルだろうがかわらぬ暮らしができるように、荷物や生活スタイルをシンプルにまとめた人が、「自由に住居を移動する」ことを指します。
生活の拠点の移動が眼目なので、たとえば日々同一のオフィスに勤務先する、会社員でもあり得る生活形態です。
自由業で、世界を渡り歩くノマドワーカーは、今の若者で憧れる人が多いですが、現実としてなかなか難しい。
それに比べると、アドレスホッパーは、「移動生活」に興味のある人なら、始めるにあたって垣根は低いことから注目されているのかもしれません。
借家権のない賃貸契約だから短期ならいいかも
現在、通常のアパートやマンションに比べて、かなり安価な賃料でアドレスホッパー用の物件を用意しているところもあるそうです。
というのも、おそらくは「借家権がない賃貸契約」なので、賃料自体は安くできるのです。
実家にいると窮屈だ、さりとて通常のマンションやアパートの賃貸は、手続きも面倒で暮らし方の制約が多い。
つまり、飽きたり、何らかの不都合(近隣との揉め事など)が生じたりしたらとっとと環境をかえたい、という人には、アドレスホッパーは面倒のない生活だと思います。
正直、気持ちはわからないでもありません。
短期的なアドレスホッパーになると思いますが、以前書いたように、私は火災罹災直後、マンスリーマンションの暮らしを経験しました。
家賃の中には、電気・ガス・水道料金、ベッドカバー取替(回数制限無し)料金、ネットWi-Fi料金が含まれ、電話やひかりTVなどを引くのは自由、郵便もok、洗濯機家具調度品つき(使うかどうかはもちろん自由)、権利金敷金保証人等不要で、1ヶ月分を前金で払えば、すぐに入れ、継続して使えました。
「権利金敷金保証人等不要」で、身一つですぐに入れたことは、当時火災罹災直後だった私には、どれだけありがたかったか。
最近は、賃貸物件も空き家が増えてきたそうですし、アドレスホッパーの需要が今後のびると、「借家権がない賃貸契約」である「アドレスホッパー」契約への転用が増えてくるかもしれません。
「帰れるところがあるからこそできる」のが現状
ただし、アドレスホッパーは決定的な問題があります。
私が先日書いたように、最大の問題点は、そこで
住民登録ができないことです。
住民登録できなければ、住民票がとれません。
住民票がとれないということは、国民健康保険や、各種福祉サービスなどが受けられません。
住民税の課税の根拠もなくなりますから、払わなくていい……ではなく脱税になります。
要するに、現時点で「アドレスホッパー」というのは、少なくとも表向きの生活の拠点にはできず、実家など、別に住民登録ができる拠点のある人の「別宅」のようなものなのです。
ですから、ご自身が実家の生活費を負担しているなら、結局二重生活と同じなので、金銭的には負担が増えるだけです。
そこで、上記動画のコメントも、
>独身なら良いですが、結婚して育児とかどーすんだろ?とか思ったり(笑)
>何かあった時、万が一って時、などなど色々疑問点はあるなぁ。
という懐疑的な意見があります。
その一方で、
>私は、もう、お婆ちゃんですけど、若ければ、やってみたいよ/こう言う経験は、若い時しか出来ないもんね
>人それぞれ、だから良いですね。若いうちは疲れないだろうし、、
という賛成意見もあります。
私の意見は、繰り返しになりますが、
使い方次第では暮らしやすいが、立場は不安定で行政サービスなどを考えると現時点で不都合はあるということです。
みなさんは、アドレスホッパー、いかがお考えですか。
冒頭のイメージ画像
Photo by Daniel van den Berg on Unsplash
Address Verb 巾着バックパック ポケット付き 多機能 丈夫 アート テクスチャー サックパック スポーツ ジム ショルダー ストリング バッグ
アドレスホッパーって云うんですか…考え方には賛同するものがあります。
私も50年前によく似た生活スタイルをしていました。海外の20ヵ国でアパートやらペンションを借りて移動して暮らしていました。帰国してからも東京で住み込みで働いたり知人宅に居候したりと住居の定まらぬ生活が続きました。でも大変身軽で自由度の高い生活でした。
でも社会的に根を張って生きるという事はそれでは駄目なんですよね…(苦笑)
by 扶侶夢 (2019-11-18 10:25)
仕事持ってるホームレスかと思ったけどやっぱ実家軸足か。
by pn (2019-11-18 11:23)
アドレスホッパーという言葉は知らなかったのですが、以前このような生活をしている方の密着番組を見たことがあります。独身男性でしたが、毎日クリーニング屋さん経由での帰宅or出勤という感じで荷物は旅行かばんひとつでした。
ペットを飼っている人には難しい暮らしですね(;^_^A
by marimo (2019-11-18 11:51)
後で大きな代償を払うでしょうね。
と言った訳でではまた、
ありがとうございました。
by PopLife (2019-11-18 14:18)
今まだ若くてベースがあるならやってみても良いかなとちょっと思いました。3、40年前はそんなこと考えた事もなかったです。
by こんちゃん (2019-11-18 16:41)
売れなくなったお笑い芸人が出て来たのかなと思ったら、「アクセルホッパー」では無かったんですね。^_^
by ヨッシーパパ (2019-11-18 17:33)
こんにちは。
「アドレスホッパー」知らなかったですが・・・
内容を知ると現実的に難しいこと沢山ありそうです。
実家があり「しがらみがない状況」だと可能かな?
アドレスホッパーではないですが・・・
旅する暮らし数ヶ月体験「目的がない」と続けられません!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-11-18 23:05)
「寝起きするところが住所」とも聞きました。多少長く居るのなら、役所の転居担当窓口に相談するのも手かと(^_^)v
by yokomi (2019-11-18 23:43)
「アドレスホッパー」、独身かつ年齢がまだそれまで行っていないから出来るのだろうなと感じました。
by ナベちはる (2019-11-19 01:18)
仕事とお金を持っていて野宿しないホームレスですか。
家族がなくて仕事とお金があれば一時的にはいいのかも。
by 足立sunny (2019-11-19 02:05)
ノマドワーカーもアドレスホッパーも、どちらもいいですね。
こんなしがらみだらけの田舎で暮らしていると、なおさらそう思います。若い時ならそういう世界に行ったかもしれません。
ただ、実際にそうなってしまうと『隣の芝生は青く見える』ような感じになって、今のような生活が良くなって見えるかもしれないし、実際はどうなんでしようね?
by なかちゃん (2019-11-19 06:50)
若い時の一時はいいかもしれないですね。
by ヤマカゼ (2019-11-19 06:51)
以前TVでアドレスホッパーを取り上げた番組を観た覚えがあります。
そんな生き方もあるな~。でも子どもがいるとムリだよね~。なんて思いながら観ていました。
やってみたい気もあります^m^
by Rinko (2019-11-19 08:27)
家があると落ち着きますが
一方で自由な生活というのも憧れますね。
by そらへい (2019-11-20 21:23)